「桃栗三年柿八年」の続きには何がある?柚子やみかん、梨は何年?

スポンサードリンク


桃栗三年柿八年

映画や詩などによく出てくるので有名な言葉ですよね。

桃栗

桃や栗は三年で育ち、柿は八年かかる

という意味なのはなんとなく分かりますが、
これは具体的には何をあらわしているのでしょうか。

一見ただの植物の成長についての言葉のようですが、
実際にはどんな意味や使い方があるのでしょうか。

今回は「桃栗三年柿八年」の意味使い方をチェックしていきましょう。

そうそう、

この言葉には続きがあるんですよ!

この続きのフレーズについても、一緒に見ていきましょう。



スポンサードリンク



桃栗三年柿八年の意味

まずは言葉の意味からチェックしていきましょう。

    桃栗三年柿八年

    芽が出て実がなるまでの期間をあらわす。
    桃と栗は三年、柿は八年かかるという意味。

そこから転じて、
何事も成し遂げるまでには相応の年月が必要だということを言っています。

確かに、どんな事も一朝一夕では大成しないですよね。

語源について

続いては、言葉の由来について紹介していきましょう。

この言葉は、いつの時代に誰が作ったのかは明確になっていません。

しかし、江戸時代後期に作られた「尾張いろはがるた」の一句になっています。
尾張いろはがるたは、成立年代が1850年頃と言われていますから、
この頃には定着していたんですね。

でも1850年代って、ちょっと新しいですよね。
もっと古くからある言葉の可能性はありますが、
その可能性を示す文献は残っていないようです。

ですが、この言葉は尾張(大阪)らしく
商売における努力の大切さを説いた言葉でもあります。

勤勉に働いた人は三年で一人前になれ、
努力を怠ると八年もの年月がかかってしまう

という、真面目に働くことの重要さをあらわしています。

成長を望むのであれば怠けてはいけない

という教訓もあり、地道にコツコツ努力を続けていれば
いつかきっと実を結ぶという意味でもあります。

正論過ぎてグゥの音も出ません。

地道にコツコツ

大事ですよね。



スポンサードリンク



続きには何がある?

さて、「桃栗三年柿八年」には続きがあります。

どうやら続きのフレーズは多様であり、
調べてみると色々な言葉が続いています。

果物の種類も、柚子等がありました。

桃栗

有名なものをいくつか挙げてみます。

1.柚子

「柚子は大馬鹿十八年
「柚子は九年でなりかかる」
「柚子は九年の花盛り」

2.梨

「梨の馬鹿目が十八年
「梨の大馬鹿十三年

3.梅

「梅は酸い酸い十三年
「梅は酸いとて十三年

4.その他

「枇杷は九年でなりかねる」
「林檎にこにこ二十五年

いろいろなバリエーションがありますね。

また果物だけかと思いきや

銀杏の気遣い三十年

なんてのもあります。

もしかしたら、続きのフレーズが生まれた地域で多く栽培されていた
果樹などがもとになっている可能性もありますよね。

年数も九年から三十年と幅があるものの、決して短い年数ではありません。

銀杏の気遣いが三十年も必要なのはあの臭いのせいでしょうか。
けっこう臭いですよね、銀杏の実・・・

Sponsored Link

時をかける少女にも登場

時をかける少女」と言えば、ドラマやアニメなどで多くの派生作品があり、
幅広い年代に親しまれていますよね。

その中でも最初の映画作品、1983年に大林宣彦監督が撮った「時をかける少女」の
劇中にも「桃栗三年柿八年」という言葉が登場します。

原田知世さんの映画初主演作であり、
当時15歳の初々しく可憐な原田知世さんに演技が話題になりました。

「桃栗三年柿八年」は挿入歌の歌詞として使われています。

ラベンダーを得るために未来からやって来たタイムトラベラーの少年が
歌を口ずさむというシーンがあり、そこで「桃栗三年柿八年」から続く歌が流れます。

ときかけ

    「桃栗三年柿八年、ゆずは九年でなりさがる、梨のバカめが十八年、
    愛の実りは海の底、空のため息星屑が、ヒトデと出会って億万年」

という歌詞となっています。

「桃栗三年柿八年」から続く言葉は各地に伝わっていますが、
この歌の歌詞は監督の大林宣彦さんが自ら書いたものです。

映画の雰囲気に合った幻想的な雰囲気が伝わってきますね。

Sponsored Link

まとめ

今回は「桃栗三年柿八年」の意味や使い方、続きについて紹介しました。

数パターンであれば知っていたという人もいると思いますが、
こんなに多くのバリエーションがあるとはびっくりです。

果物も桃、栗、柿だけでなく、梨、柚子、梅、枇杷、銀杏などがあります。

桃栗三年柿八年って本当にそんなにかかるの?

と疑問に持つ方もいるでしょう。

実際に桃と栗の種を撒いたところ、三年くらいの年月がかかります。

そして柿は六、七年かかるので、こちらも大体計算は合います。

柿

しかし、近年では同じ柿や梨でもいろいろな種類があるので、
生長までの期間は多少異なります。

現代の果物と、この言葉ができたであろう時代では品種や
農業技術も異なりますから、生長にかかる期間が一致しないのは
普通の事でもあるでしょう。

しかし、大事なのは果物の生長期間ではなく、

何事も成し遂げるまでには相応の年月が必要だ

という所ですよね!

1、2年で大成功する

なんてのは、夢のような話ということですね。

石の上にも3年」なんて言葉もありますし、
何事もまずは3年くらいは頑張ってみないとってことですね!

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


スポンサードリンク


この記事が「タメなった!」場合はこちらのボタンからシェアをお願いします!

  • LINEで送る

おすすめ記事




コメントを残す

CAPTCHA





サブコンテンツ

このページの先頭へ