瓢箪から駒が出る意味とは?由来となった話や類義語もチェック!

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瓢箪から駒が出る

びっくりしたときや、驚くような出来事が起こったときに
こんな言い方をします。

略して「瓢箪から駒」という場合もありますが、
これは何をあらわしているのでしょうか。

ひょうたん1

「瓢箪」は分かりますが「駒」とは何を指しているのでしょうか。

将棋の駒でしょうか?
確かに瓢箪から将棋の駒が出てきたらびっくりしますが、
何か意味が違う気がします・・・。

この言葉の由来となった話が気になります。

今回は「瓢箪から駒が出る」の由来と併せて、
意味使い方についてまとめました。

同じ意味で使う類語も一緒にチェックしていきましょう。



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「瓢箪から駒」の意味

まずはこの言葉の意味から見てみましょう。

瓢箪から駒の意味

思いもかけないことや道理上あり得ないことが起こることをあらわす。
また、冗談半分で言ったことが現実になるという意味もある。

使いどころとしては、以下の様な感じです。

    使い方

    予想もしていなかった驚くような出来事が起こったり、
    ふざけて言っていたことが現実になった場合に

    まさに瓢箪から駒だ!

    本当に?瓢箪から駒じゃあるまいし

    というふうに使います。

「瓢箪から駒」の「瓢箪(ひょうたん)」というのは植物の一種で、
大きく育てると真ん中がくびれた形の実が成ります。

ひょうたん2

その身を収穫し、洗って乾燥させて中の種を取れば、
お土産屋さんで見かける瓢箪になります。

そして「駒」というのは将棋の駒ではなくを指します。

馬の中でも小さな馬元気な若い馬を指します。

つまり「瓢箪から駒」というのは

小さな口の瓢箪から馬のような大きなものが出てくる
というあり得ないこと、現実離れしていること

をあらわしています。



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由来について

瓢箪から馬が出てくるというのは確かにびっくりするようなあり得ないことです。

でもちょっと突拍子もないというか・・・

どこから瓢箪から馬などという発想が生まれたのでしょうか。

「瓢箪から駒」の由来を調べていきましょう。

うま

この言葉の由来には、
中国の仙人張果老の伝説が関係しています。

張果老(ちょうかろう)は中国に伝わる有名な八仙という仙人の一人です。
中国での八仙とは、日本での七福神のようなものです。

張果老の伝説とは下記のようなものです。

    唐の第9代皇帝である玄宗の時代に、
    宮廷に招かれ様々な方術を披露したという話が残っています。

    その逸話の中に馬の話があり、
    張果老はいつも白馬を連れて各地を廻っていました。

    そして旅の途中に休むときには、
    その馬を瓢箪の中に入れていたと伝えられています。

この話が日本に伝わり瓢箪からは馬が出てくるというイメージが広まりました。

実際に室町時代の浮世絵などを見ると、
仙人の持っている瓢箪からは馬が出ていることが多いです。

さらに鎌倉時代の説話集「宇治拾遺物語」には「腰折雀」という説話が残っていて、
その話にも瓢箪が出てきます。

この話では瓢箪から馬が出てくることはありませんが、
いくらでも米が出てくる瓢箪という場面があります。

この頃にはすでに瓢箪に不思議なイメージがあったことが分かります。

孫悟空で有名な「西遊記」にも名前を言うと瓢箪に吸い込まれてしまう話が出てきます。

瓢箪のように口の小さいものに、人間の身体が吸い込まれるという発想は、
張果老の伝説に通じるものがあります。

どの話が「瓢箪から駒」の由来なのかは明確にはされていません。

しかし、中国の古い歴史の中ですでに瓢箪に対する特殊なイメージがあり、

人々の頭の中には、

瓢箪には馬のような大きなものでも入るような
驚くような不思議な事ができる

という感覚があったことが伺えます。

瓢箪から何かを出し入れする描写は、忍者マンガなんでも見かけますよね。

元ネタは唐代の伝説だったんですね~。

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類義語には何がある?

では次に、「瓢箪から駒」の類義語を紹介していきましょう。

    噓から出た実

    嘘として言っていたことが結果として本当になってしまうという意味です。

    また、冗談で言ったことが、偶然にも真実になることもあらわしています。

    「瓢箪から駒」のようにあり得ないことが起こるという意味はないですが、
    冗談で言ったことが現実になるという意味は同じです。

    灰吹きから蛇が出る

    思いがけないことやありえないことが起こることを意味します。
    また、些細なことが大事になってしまうという意味もあります。

灰吹きというのは、タバコ盆についている
吸殻を吹き落す用の竹筒のことです。

タバコ盆なんて今時使わないので、想像しにくいですよね。
細身の竹筒で想像してみてください。

細い竹筒から蛇が出てくる様子は、ちょっとかわいいと思ってしまいますが、
蛇が苦手な人にとっては一大事ですよね。

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まとめ

今回は「瓢箪から駒が出る」の意味や使い方について紹介しました。

「瓢箪から駒」の駒は馬を指しており、

瓢箪のように口の小さいものから
大きな馬が出てくるというあり得ないこと

という意味のことわざです。

唐の時代の昔から、瓢箪には不思議なイメージがあり、
日本でも日本書紀に登場したり、神事にも使われています。

神様への感謝をあらわす儀式として、
瓢箪をお焚き上げしたり、瓢箪で厄払いをする神社も多いです。

伝説の仙人のように、瓢箪に車を仕舞えたら・・・
すっごく便利なのに・・・なんて思っちゃいます。

まるでドラ〇もんの四〇元ポケットみたいですよね。
(^^

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


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