言質を取るの意味!使い方を間違えると相手を追い詰めることに!?
「言質を取る」
このような言い方は、よく刑事ドラマや法廷ドラマなどのセリフとして聞いたりします。
「証拠を押さえたぞ!」
といった意味で使っているイメージがありますが、
本来はどういった意味なのでしょうか。
「質」の部分が、「人質」や「質屋」のようなニュアンスがあり、
なんだか、「カタに取られた」ような物騒な印象がありますね。
実際にことの言葉を使う時にはどんな状況で、
相手にどんな印象を与えるのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「言質を取る」の意味や使い方についてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
「言質を取る」の意味と読み方
まず、この言葉の読み方ですが、
「ことじち」ではありません。
「げんしつ」でもありません。
正しくは、「げんち」と読みます。
そして意味ですが、次のような内容となります。
- 「言質を取る」の意味
交渉事などで、後で証拠となるような言葉を相手から引き出すこと。
「質」という漢字には、
金銭などを借りる保証として預けておく品物のこと
約束の保証として預けておくもの
という意味があります。
そして「言」というのは言葉という意味ですね。
つまり、言質というのは
をあらわしています。
分からなくなった場合は「言葉の人質」と考えると分かりやすいですね。
ドラマや映画では警察や弁護士が使っているイメージが強いですが、
特別な職業の人だけが使う言葉ではありません。
では実際にはどんな使い方をするのでしょうか。
例文や使い方について
ここでは「言質」の使い方を例文を使って紹介していきましょう。
- 例文
1.
「交渉において「そんな約束したかな?」と言われないように、事前にしっかり言質を取ることにしている」
2.
「取引相手は言質を取られたくないと思っているのか、決定的になりそうな言葉は意図的に避けているようだ」
3.
「以前、必ずデートに連れていくという言質を取られてしまっているので、彼女の要求を拒否することはできなかった」
言質を取るというのは交渉事において後で証拠となるような言葉を相手から引き出すことをいいます。
そのため、警察や弁護士の仕事や、会社同士の取引などの場面で使うイメージが強いです。
しかし、交渉事というのは家族関やカップルの間でも成立します。
例えば、
「父親から成績が良かったらおもちゃを買ってあげるという言質を取った」
といった使い方もします。
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言質を取るを英語で言うと?
言質を取るを英語に直すとどうなるのでしょうか。
言質を英語に直すと
“Commitment.”
になるので、言質を取るだと
“Take a commitment.”
となります。
ですが、約束を英語に直すと
“Promise.“になるので「契約」という意味合いを強くするなら
“Take a promise.”
でも通用します。
そのほかにも以下のような言い換えもできます。
- “Assurance” → 保障、保険、確信、請け負う
“Pledge” → 固い約束、誓約、公約、質入れ、抵当、質物
などの単語であれば言質と似た意味があるので、文章の内容、状況によって
適切な単語を使えば、より細かく意味が伝わります。
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まとめ
今回は「言質を取る」の意味や使い方について紹介しました。
「言質を取る」というのは、後で証拠となる言葉を相手から引き出すという意味となります。
警察が犯罪の証拠となる言葉を犯人から引き出す場合や、
会社の取引で自社が有利になる言葉を引き出すような場合に使います。
一般の生活でも使うことはできますが、
「質」という言葉自体に「保証するもの」という意味があるので、
「言葉によって保証をとった」
ということを相手に伝えることは、
もう逃れられないという印象を与えます。
お互いの合意のうえで使う分には問題ないですが、
一方的に「言質を取った」と相手に伝えると、
場合によっては追い詰めてしまうこともあります。
少し強い言葉ですので、使いどころには気を付けたいところですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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