かゆみを伴う子供の湿疹の原因は?足、顔、手などの場合に考えられるのはコレ!
子供が身体をボリボリ掻いている!
どうしたのかと思って見てみると、なにかボツボツが!!
「湿疹!?かゆいの!?何か病気!?」
と心配になってきますよね。
原因は何なのか?
すぐに病院に行った方がいいのか、兄弟姉妹には感染しないのか?
今回はそんな子供のかゆい湿疹について、考えられる原因や対処法を紹介していきます。
目次
湿疹の原因
小さな子供はよく湿疹ができます。
原因はいくつかありますが、皮膚面積に対して汗の分泌される器官の汗腺が多く分布しており、発汗の量が多い事が原因の一つです。
多量の発汗によって、かぶれなどの症状が現れます。
また、皮膚が薄く皮膚の上で常在細菌が作り出す生態系(皮膚常在細菌叢)が不完全なこと、免疫力が低く様々な感染症に罹りやすいといったことも原因になってきます。
一般的に広く言われている子供の湿疹の原因は上に挙げたとおりですが、原因不明の場合も多くあります。
ですが、病院での対処療法で症状が治まることも多いです。
次の項目で症状の出方から兄弟姉妹や他の子に感染するようなものの可能性はあるのか、すぐに病院に連れて行った方が良いのか等を紹介していきましょう。
部位別の症状
湿疹がどの部位に出ているのかで症状をある程度絞ることが出来る場合も多いです。
どの部分に湿疹が出ているかで、どんな病気が考えられるかを紹介していきます。
顔
まずは顔や頭に症状が出ている場合です。
乳児の場合ですが、顔(主にTゾーン)や頭の毛穴が赤く盛り上がっててっぺんに黄色いかさぶたができていたら脂漏性皮膚炎の可能性があります。
黄色いかさぶたが大きくなり、淡黄色の塊となることもあります。
水で優しく洗い流せば問題はありません。
大きなかさぶたも、無理にはがさずに自然に取れるのを待ちましょう。
口、手足
38℃台の発熱の後に口と手足に水泡性の発疹とかゆみがある時は、手足口病であることが予想されます。
一般的には一週間ほどで症状は治まると言われており、特段の治療法は無いと言われています。
空気感染するウイルス性の感染症ですが、熱が下がれば保育園への登園や学校への登校もできます。
発病のピークは夏ですが、秋~冬の間も多少は発生するようです。
かゆみと言うよりは痛みが強く出る場合が多く、口内の痛みのために食事時が辛いようで、幼児だとご飯を口から出してしまうこともありますので、口内に沁みそうな食べ物は避けてあげましょう。
手足
腕や足の一部分を掻きむしっていたと思ったら、徐々に患部が広がってきたと思ったらとびひを疑ってください。
患部を掻きむしることで菌が他の部位に移りそこで更に症状を呈する、火が飛び火する様に広がっていくためにとびひと呼ばれるようになったと言われています。
とびひは夏場に多く発生し、原因菌は黄色ブドウ球菌です。
虫刺されなどの小さな傷口から黄色ブドウ球菌が作る毒素が入ると症状が現れます。
黄色ブドウ球菌はどこにでもいます。
人の鼻の中などにも生息しているので、鼻をほじった手で傷を触ったら運が悪いととびひになることも考えられます。
また、プールで貰ってしまったという話も結構聞きます。
とびひは治療が早ければ早い程治療期間が短くなる傾向があるので、体のあちこちにかゆみを伴う水泡性の湿疹が出てきたらすぐに病院へ行きましょう。
とびひは場合によっては登園登校ができなくなる可能性もある感染症なので、病院で指示をあおぎましょう。
また、兄弟姉妹への家庭内感染もありますので、お風呂やタオル等は注意深く分けた方が良いでしょう。
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腹部や胸部、背中
腹部を中心として、背中や胸などに痛みを伴うかゆみと水泡性の発疹が出ていたら帯状疱疹の可能性があります。
帯状疱疹は疲労やストレス等によって免疫力が低下した結果ウイルスが感染することによって発症します。
お子さんの体質によっては運動会や遠出の後に出ることもあります。
帯状疱疹は体の左右どちらか側に出て、一度に二か所以上の場所に出ることはありません。
また、帯状疱疹は強い痛みを伴いますが、服との摩擦でも痛みを感じるようになってきます。
治療が遅くなると、「帯状疱疹後神経痛」が残る場合もありますので、症状が出たらすぐに皮膚科か小児科を受診しましょう。
感染力はあまり強くありませんが、水ぼうそうに罹ったことが無い人には感染する確率が高いので、水ぼうそうに罹ったことのない妊婦や兄弟姉妹がいた場合は気を付けてください。
感染した場合は、帯状疱疹ではなく水ぼうそうの症状を呈します。
その他1 -蕁麻疹
上記に挙げた部位や症状以外にもかゆみを伴うものはあります。
まずは、強いかゆみが現れる蕁麻疹です。
症状が出る部位は個人差が大きいです。
一般的には1日様子を見れば何もせずとも治まります。
1日で治まらない場合は、蕁麻疹ではない可能性が高いので小児科に行ってみましょう。
その他2 -カンジダ症
カンジダは首や肛門周辺やわき等にできます。
赤い部分と通常の皮膚の部分の境界がハッキリしていたら、カンジダの可能性もあります。
カンジダもけっこうかゆみが強いです。
こちらも、皮膚科か小児科で抗菌薬を処方してもらい、患部を石鹸で優しく洗って抗菌薬を塗ってあげましょう。
カンジダは強いかゆみに襲われますが、薬を塗ってあげれば3日~1週間ほどで治ることが多いです。
その他3 -かぶれ
何かが皮膚に触れたところに発疹やかゆみが現れます。
症状が酷くなることもあるかぶれですが、触ったものの形で症状が出るので分かりやすい時もあります。
植物や虫、薬等、かぶれの原因は様々ですが、対処法は患部を石鹸で洗い、かぶれの原因物質を洗い流して様子を見ます。
1日経っても症状が消えなければ皮膚科でステロイドを処方してもらうのが良いです。
(アトピーの可能性がある場合は、ステロイドの使用は医師と相談して下さいね。)
その他4 -アトピー
他の発疹は水泡性のものが多い中、アトピーは乾燥性の発疹です。
アトピーは症状が良くなったり悪くなったりが長期間続きます。
乳児では二カ月以上、幼児では六カ月以上続くと診断が下されます。
これまで上げた症状との明確な違いは症状の期間が長い事です。
以下に早期に適切な治療が出来るかにかかっています。
なるべくアレルギー専門医がいる皮膚科に行くのが良いです。
具体的には、「皮膚科・アレルギー科」のような表記がされている病院が理想的です。
ただ、アトピー治療は長期戦になることもありますから、医師との相性も非常に大事になってきます。
もしも信頼できる小児科や皮膚科があればそちらを受診してみることをオススメします。
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まとめ
今回は、子供のかゆみを伴う湿疹についてまとめました。
小さなお子さんの発疹やかゆみ、痛みは本当に可哀想だし心配になりますよね。
湿疹やかゆみの症状は個人差が多く、ここで挙げた症状も必ず合致するわけではありません。
湿疹があるけど、かゆみは無い等もあるかもしれません。
後からかゆみが出てきたといった場合もありますので、お子さんの様子を観察して、症状の程度やお子さんの身の回りで起こったイベント(運動会やプール等)から推察してみて下さい。
基本は高い熱が無ければしばらく様子を見て大丈夫な場合が多いですが、不安がある場合にはすぐに行きつけの病院に行ってみて下さい。
何でもなければそれで一安心ですしね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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