枯れ木も山の賑わいの意味!対義語は?使い方や誤用にも注意!
「枯れ木も山の賑わい」
こんな言い回しをすることがありますよね。
枯れ木を言ったらちょっと寂しい印象をうけます。
でも、そこにも「賑わい」がある。
うーん。
これはいったいどのようなことを意味しているのでしょうか。
「賑わい」は良いイメージですが、
「枯れ木」って微妙ですよね。
良い意味のことわざなのでしょうか。
それとも悪い意味なのでしょうか。
と、いうことで!
今回はこのことわざの意味や使い方、
ついでに逆の意味や注意すべき誤用についてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
枯れ木も山の賑わいの意味
まずは基本的な意味からみていきましょう。
- 枯れ木も山の賑わいの意味
つまらないものでも無いよりはマシであるということや、役に立たない者でもいないよりは居た方が良いということのたとえ。
う、うーん。
悪い意味とも、良い意味ともとらえられますね。
ヾ(;´▽`A“
たとえ枯れてしまった木でも、山の趣をだすためにはあった方が良い。
とか、
殺風景で坊主の山よりは枯れた木でもあった方が風景を賑わしてくれるだろう。
というところから転じて、
つまらない役に立たないものでもないよりはマシ。
という意味になりました。
このことわざは、自分を謙遜したり、遠慮したりする場合に用いる言葉で、老人が一人だけ若者に混じったり、「場違いだな」と感じるところへ赴く場合などによく使います。
似たような言い方で「枯れ木も森の賑わかし」や「枯れ木も山の飾り」と言うこともあります。
また、同義語には「蟻も軍勢」や「餓鬼も人数」などがありますよ。
使い方について
では次に「枯れ木も山の賑わい」の使い方をみてみましょう。
「こんな年寄りが参加するなんて場違いな気もするが、まあ枯れ木も山の賑わいともいいますし、御呼ばれさせて頂きますね」
「私なんかの作品が展示して貰えるなんて気がひけますが、しかし枯れ木も山の賑わいという言葉もあるので賑やかし程度にはなるかなあ」
「ウチの婆さんも参加させて貰えるなんて、皆さんに迷惑かけないか心配ですよ。でもまあ枯れ木も山の賑わいと言いますから、いないよりはいいかもしれませんね」
このような使い方ができます。
自分自身を枯れ木と称する場合が多いですが、自分の物や作品、身内に対して使うこともあります。
誤用にも注意
最近の調査によると「枯れ木も山の賑わい」の意味を間違って使っている場合もみうけられるようです。
意外なことに、若い世代よりも中年世代や高齢世代に間違った認識の方が多いようです。
「枯れ木も山の賑わい」というのは、つまらないものや役に立たないものでもないよりはマシ、という意味の言葉。
しかし、人が集まれば賑やかになるという意味に捉えている方が多く、
- 枯れ木 = つまらないもの
という認識が抜けてしまっているようです。
たとえば間違った認識のまま使ってしまうと
「○○さんは居てくれるだけでいいんですよ!だって枯れ木も山の賑わいというじゃありませんか」
このような使い方をしてしまう恐れがあります。
しかし、これだと相手を「枯れ木」「つまらないもの」「役に立たないもの」と言っていることになるので非常に失礼です。
このような誤用には気を付けたいものですね。
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対義語
では次に「枯れ木も山の賑わい」と反対の意味を持つ対義語もみてみましょう。
無用の長物
あっても役に立たないどころか、かえって邪魔になるものをあらわしています。
「枯れ木も山の賑わい」は役に立たないものでもないよりはマシ、という意味なので反対の状況をあらわしているといえるでしょう。
詳しくはこちらの記事もあります。
月夜に提灯
明るい月の出ている夜に提灯を持っても、役に立たないどころか邪魔になることから、必要ないものをあらわすようになりました。
これも、ないほうが良かったという「枯れ木も山の賑わい」とは逆の例ですね。
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まとめ
今回は「枯れ木も山の賑わい」の意味や使い方について紹介しました。
つまらないものや役に立たないものでもないよりはマシ、という意味で使われています。
自分に対して謙遜する意味合いで使う場合は問題ないのですが、だれか他の人に対して使う場合は注意が必要です。
特に、年配の方を「枯れ木」なんて表現してしまうと、人によっては怒り出してしまう人もいるかもしれませんよ!
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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