無用の長物の意味!語源や類語も見てみよう
無用の長物。
この言葉を聞いて、どのようなものをイメージしますか?
|・ω・)
「無用」
という言葉が入っているので何だか、
「要らないもの」
とか
「不要」
といった印象を受けますよね。
でも、「無用」はなんとなくわかりますが、
改めて考えてみると、「長物」ってなんでしょうか。
なぜ、「長いもの」と表現しているのでしょうか。
と、いうことで!
今回は、このことわざの意味や語源、実際の使い方や似た意味のことばについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
無用の長物の意味
まずは、そもそもの意味からチェックしてみましょう。
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無用の長物の意味
あっても役に立たないどころか、かえってじゃまになるものをあらわす言葉。
あ、
ちなみに読み方は「ながもの」ではなく「ちょうぶつ」です。
場所は取るのに役に立たないものや、かつては役に立ったが現在では用なしになってしまったものなどに対して使うことが多い言葉ですね。
語源はどこから?
では次に、このことばの語源をみてみましょう。
「無用の長物」は文献や書物などの確固たる語源が残されているわけではありません。
しかし、「無用」は、役に立たないこと、使い道のないこと、無益をあらわしています。
そして、「長物」は長いもの、長すぎて役に立たないもの、無駄なもの、余計なものをあらわしています。
なので二つを合わせると「長すぎて役に立たないもの、使い道がなく、あっても無益なもの」を意味しています。
「長物」という言葉自体に、「役に立たない」というニュアンスが含まれていたんですね~。
つまり、「無用の長物」となると、ダブルでとっても役に立たないもの。
ということになりますね。(^^;
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使い方
では実際に「無用の長物」の使い方を、
例文を交えてみていきましょう。
無用の長物は、あっても役に立たないもの。
かえってじゃまになるものを表現するときに使います。
例文を見てみましょう。
- 例文
「かつては最新の施設であったが、時代に取り残され、今となっては無用の長物である」
「携帯電話が普及した現代社会において、公衆電話なんて無用の長物ではないか」
「どんなに華麗なる美貌も、褒めてくれる人もいないのだから無用の長物ですよ」
このような使い方ができます。
かつて繁栄して有難がれたものでも、時がたち、今となっては役に立たないという意味で使われることが多いね。
物理的な物以外の「美貌」や「気持ち」に対しても不要となってしまった場合には使われることがあります。
なんだか…
ちょっと寂しい気持ちになりますね。
言い換えや類語について
では次に、「無用の長物」の言い換え表現についてみてみましょう。
「無用の長物」を言い換える場合は「夏炉冬扇(かろとうせん)」や「月夜に提灯」「蛇足」「独活の大木」などで言い換えができます。
それぞれの意味も簡単にチェックしてみましょう。
- 夏炉冬扇 → 季節外れで役に立たないこと。
月夜に提灯 → 必要ないもの、意味をなさないもの。
蛇足 → 余計なもの、無駄なもの。
独活の大木 → 図体ばかり大きくじゃまなもの。役に立たない者。
役に立たないというニュアンスなら「月夜に提灯」や「独活の大木」が言い換えとして使えますね。
必要のないものというニュアンスを伝えたい場合は「蛇足」と言い換えるのがいいかもしれません。
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まとめ
今回は無用の長物の意味や使い方を紹介しました。
無用の長物は「あっても役に立たないどころか、かえってじゃまになるもの」をあらわしています。
なのでネガティブな意味に使われることがほとんどなようですね。
「月夜に提灯」や「夏炉冬扇」など状況に応じて他のことわざで言い換えることもできます。
あと、最後に一点。
このことわざは、モノに使ってもOKですが、人には使わないようにしましょう。
もしも私が、
「お前は無用の長物だ」
なんで言われたら…
明日から生きていくのがつらいです。(涙)
こう見えても、がんばってけなげに生きてますから。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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