禍福は糾える縄の如しの意味!原文は?四字熟語だとどうなる?
「禍福は糾える縄の如し」
こんなことわざがあります。
何だか難しい漢字ですよね。
初めてだと読み方もよく分からなかったり。
ヾ(;´▽`A“
いったい、どういう意味なのでしょうか。
何かが縄がようだといっていますよね。
中国に言葉の起源があるようですが、
どんな話が元になっているのでしょうか。
四字熟語に直した場合、
どうなるのでしょうか。
と、いうことで!
今回はこのことわざについてみていきましょう。
原文や書き下し文もチェックです!
禍福は糾える縄の如しの意味
まずは、言葉の意味からみていきましょう。
- 「禍福は糾える縄の如し」の意味
幸福と不幸は表裏一体で、寄り合わせた縄のように、代わる代わる来るものだ、ということのたとえ。
読み方は以下の通りです。
- かふくはあざなえるなわのごとし
幸せと不幸というのは代わる代わるやってくるもので、目まぐるしく変化し、予測が付かないということをあらわしています。
「禍福」というのは禍々しいものと、幸福という意味。
なので、幸せと不幸となり、「糾える」は糸をより合わせることや、縄を編むことを意味しています。
合わせると、幸せと不幸というのはまるで寄り合わせた縄のように表裏一体のものだ、となりますね。
(^-^)h
では次に原文もみてみましょう。
原文は?
「禍福は糾える縄の如し」ということわざは、中国の歴史書に起源があるとされています。
司馬遷によって編纂された「史記・南越列伝」と、班固や班昭らによって編纂された「漢書」に出典があります。
では、原文や書き下し文を紹介していきましょう。
史記・南越列伝
因禍為福。成敗之転、譬若糾纆。
禍によりて福となす。成敗の転ずること、譬れば糾える纆のごとし。
不幸を起因とし、幸福がやってくることもある。成功と失敗というのは引っくり返るものである。それはまさに縄を寄り合わせたときの墨縄のようだ。
漢書
- 原文
夫禍之與福、何異糾纆。
それ禍と福、何ぞ糾える纆に異ならん。
不幸と幸福は寄り合わせた墨縄と何ら変わらない。
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四字熟語だとどうなる?
さて、では次にこのことわざを四字熟語に直してみましょう。
- 禍福糾纆(かふくきゅうぼく)
同じ文字を使っているので、「禍福は糾える縄の如し」を縮めた印象がありますね。
意味は同じ、不幸と幸福は交互にやってくるとなります。
使用例
では実際にこのことわざがどのような状況で使われるものなのか。
使用した場合の例文を見ていきましょう。
「株が大暴落して、経営困難になってもう駄目かと思ったのですが、たまたま昔作った商品が大ヒットして持ち直しました!まさに禍福は糾える縄の如しですね」
このような使い方ができます。
ドラえもんにも使用例があった!?
あの藤子・F・不二雄先生の人気漫画である「ドラえもん」にも「禍福は糾える縄の如し」を説明するシーンが出てきます。
その回は「サイオー馬」というタイトルで、コミックス44巻に収録されています。
何事も上手くいかなくて悩んでいるのび太君に対して、ドラえもんがこんなセリフを言います。
これは分かりやすい「禍福は糾える縄の如し」の説明ですよね~。
ちなみにこの回に登場するドラえもんの秘密道具は「サイオー馬」というもので、悪いことがあった後にこの馬に蹴られれば、次には良いことが起きるというものでした。
これは「人間万事塞翁が馬」から来ているのでしょう。単純に「塞翁が馬」と言うこともありますが、人生における幸不幸は予測しがたく、幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるか分からないという意味のことわざです。
詳しくはこちらの記事をご参照くださいね!
「禍福は糾える縄の如し」と同義語といえますね。^^
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まとめ
今回は「禍福は糾える縄の如し」の意味や使い方について紹介しました。
不幸と幸福は寄り合わせた縄のように表裏一体で、代わる代わるやってくるものだ、という意味でした!
中国の歴史書に出てくる言葉で、そこから日本に伝わったようです。
ちょっとマイナーな印象があることわざですが、実はあのドラえもんにも登場していたのでした。^^
良いことがあれば悪いこともある。
逆に悪いことがあっても、それは続かずに今度はいいこともある。
さながら、電極のブラスとマイナスのように、
代わりばんこにやってきて、結局は帳尻が取れている。
一つのことわざではありますが、中国らしいなんとも奥深い話ですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
タグ:漢文
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