親の心子知らずの意味!逆はあるの?類似のことわざは?
「親の心子知らず」
字のごとく読むと、
「親のこころを子供は知らない」
ですよね。
あれれ?それとも、
「こどもは親の心を知らない」
なのでしょうか。
・・・・・・・
うーん。
なんだかヤヤコシイですね。
実際のところ、どういった場合に使うのが適切なのでしょうか。
ひょっとして、逆の言い方などもあるのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「親の心子知らず」のちゃんとした意味についてみていきましょう。
ついでに似たことわざも探してみましたよ!
親の心子知らずの意味
では、まずは意味からチェックです。
- 親の心子知らずの意味
1.
親が子供に対する深い愛情や苦労、心配などは子供には伝わらず、子供は勝手気ままな振る舞いをする。
2.
自分が親になってみなければ、親の気持ちは分からない。
このような意味のことわざとなります。
どちらも親が主体となっていますね。
親がどんなに愛情をかけて育て、子供を思う気持ちからたくさんの忠告をしても、子供はそれを鬱陶しがり、勝手気ままに振る舞い、浅はかな考えから反発心を持つものである、という意味で使われています。
親子関係に使うことがほとんどですが、
師弟関係や上司と部下の関係でもたまに使われます。
このような使われ方ですね。
「まるで親のように親身にしてもらってるのに」
といった、きかんぼうを相手に使うことが多いですね。(笑)
子の心親知らず
実は、親の子を逆にした言い方もあります。
つまり、
「子の心親知らず」
ですね。^^
この場合は、以下のような意味となります。
- 親というのは、子供が一生懸命に考え努力しているようすが分からない。
予想以上に子供の成長を理解することができない。
親というのは、いつまでも子供は幼いものだ、と思いがちです。
子供のころからを知っているので、いつまでたっても面倒を見てやらなければならない存在だと思ってしまいます。
その実、わが子が日々成長しているということになかなか気付けません。
なので、子供が深い考えを持ち、立派な人間として周りに認められつつあっても、親だけは子供は何も考えていないと勘違いしている、ということになりやすいワケですね~。
子供が自立心をもって行動しているのに母親が
「私が手助けしてあげなきゃ!応援してあげなきゃ!」
と、過保護になってしまうような場合に使われます。
「親の心子知らず」と反対の意味を持っていますが、反語というよりは「親の心子知らず」に対する反論の意味が強く、盲点を指したことわざとも言えますね。
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類似のことわざは?
ついでに、「親の心子知らず」と同じ意味のことわざや類語をみてみましょう。
親の心子知らずの意味を再度チェックです!
- 1
親が子に対する深い愛情は子供には伝わらず、子供は勝手気ままな振る舞いをする。
2
自分が親になってみなければ、親の気持ちは分からない。
親の思うほど子は思わぬ
親がいくら子の幸せを願い、常に心をかけてやっても、子はそれほどまでに親のことを思ってはいない、という意味のことわざです。「1」の意味に近いですね。
子を持って知る親の恩
自分が親の立場になって初めて、子育ての大変さが分かってくるので、そのときになって初めて自分の親の有難みが分かってくる。
という意味のことわざです。
「1」のニュアンスはあまりないですが「2」の意味に近いでしょう。
また、ことわざではありませんが、幕末に活躍した吉田松陰の歌にこのような一文があります。
- 親思う心にまさる親心
これは、子が親を思う心以上に、親の子を思う心は深いという意味合いとなります。
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まとめ
今回は「親の心子知らず」の意味や使い方について紹介しました。
「親の心子知らず」というのは、親が子供に対する深い愛情は子供にはなかなか伝わらない、親の苦労は親になってみないと分からない、という意味でした。
多くの場合、子供からしたら親がそばにいるのは当たり前のこと。
なので、小さいうちはいつか親と離れて自分が自立しないといけないなんでことは想像できません。
親は、「この子はちゃんとやっていけるのかしら」なんて心配してあれこれいってしまいますが、子供からしたらうるさいだけでなかなか伝わらないものですよね。
でも、時には逆もあり、親が想定していた以上に子供はいろいろ考えているものです。
「子の心 親知らず」
お互い、なんとももどかしいものですね。
それがまた、人生の面白いところではありますが。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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