屁の河童の意味!由来や語源はどこから?
「屁の河童」
ひらがなで書くと「へのかっぱ」ですね。
「こんなんラクショーだぜっ」
ということを表現する場合に
こんな言い方をすることがあります。
かっぱといえば、キュウリが好きで、
頭にお皿がついてるあのかっぱですよね。
簡単とか、楽勝って意味で使われていますが、
なぜ河童の屁なのでしょうか。
本来はどんな意味があって、
何が由来になっているのでしょうか。
と、いうことで!
今回は、このことわざの意味や由来についてまとめました。
それではさっそくみていきましょう。
屁の河童の意味
まず、正式な意味はどのようになっているのでしょうか。
- 「屁の河童」の意味
取るに足らないことや、簡単なこと、容易に出来てしまえることのたとえ。
うむ。
意味としては、想像通りですね。
簡単に出来てしまう作業や、すぐに終わってしまう仕事に対して、
「そんなもの屁の河童だよ」
「○○なんて屁の河童~♪」
といった感じで少しおちゃらけて使います。
ではなぜ「屁の河童」なのでしょうか。
河童というのは水中で泳いでいる妖怪なので、おならをしても水中であれば臭くありません。
しかも、気泡が上に上がっていくだけで威力もない。
これはもう、取るに足らない。
こういったところから転じて、容易にできるという意味につながったと言われています。
もともとは河童の屁だった?
今でこそ「屁の河童」という言い方が主流ですが、
もともとは「河童の屁」という言葉だったようです。
それを面白おかしく逆さ言葉にして「屁の河童」となりそれが現代にいたるまで伝わっています。
「なぜわざわざ逆さ言葉にしたの?」
ってちょっと思っちゃいますよね。
(^^;
実はこれにも理由があって、江戸時代後期に言葉を逆さ言葉にして遊ぶのが流行っていました。
言葉を倒して順番を変えるので「倒語」といいます。
「河童の屁」→「屁の河童」以外にも
倒語にはいろいろあるんです。
- 「てぶくろ」→「ろくぶて」
「きせる」→「せるき」
「たね」→「ねた」
ちょっと前も「寿司」のことを「シースー」といったり「六本木」を「ギロッポン」と言ったりしていましたよね。
業界語というイメージが強いですが、実はこの手の言葉遊びは江戸時代から続いているんですね~。
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木っ端の火(こっぱのひ)から来た説
さて、実は「屁の河童」の由来にはもう一つの説があります。
「木っ端の火 (こっぱのひ)」
「屁の河童」というのは「木っ端の火」という言葉から訛って出来たという説ですね。
確かにちょっと発音は似ていますね~。
「木っ端の火」というのは木の屑で燃えている火のこと。
木の屑に点いている火はチロチロと小さくてとても長持ちするものではありません。
このことから「木っ端の火」が儚いもの、たわいもないもの、を意味するようになったといわれています。
屁の河童の類語
さて、ここでは屁の河童と似たことわざをみてみましょう。
意味合いとしては「簡単なこと」とか、「楽勝」、「とるに足らないこと」ですね。
朝早く走らせる馬は元気よく、少しくらいの荷物はなんとも思わないということから転じて、たやすい、簡単という意味になりました。
お茶の子さいさい
朝飯前というのは、文字通り朝ご飯を食べる前という意味です。朝飯を食べる前のような空腹で時間のないときでもできる仕事、という意味で、簡単なこと容易いことをあらわすようになりました。
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まとめ
今回は「屁の河童」の意味や使い方について紹介しました。
「屁の河童」というのは、取るに足らないこと、容易に出来てしまえることを意味していました。
本来は「河童の屁」という言葉でしたが、逆さ言葉になって「屁の河童」になったといわれています。
由来については、そのまま河童の屁がしょーもないものというほかに、「木っ端の火」という言葉から生まれたという説もありました。
「屁」というだけでちょっとギャグっぽくなりますよね。(笑)
そういえば、キン○マンの名言にも、
「屁のつっぱりはいらんですよ」
という言い回しがありましたね。
この場合は、なんだかよくわからないけど自身たっぷりな状況を表しています。
屁でつっぱるなんてすごそうな技を使ってきたところで、俺の敵じゃないぜってことですかね。
こればかりはキ○肉マン本人に聞いてみないとわからないですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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