雲泥の差の意味とは?使い方や類義語も紹介【月とスッポン】
「雲泥の差」
スポーツや何かの試合などで、明らかな差がついてしまっている時などに使われたりする言葉ですよね。
何気なく使っている言葉ですが、
一体どのような意味なのでしょうか。
「雲泥」とは「雲」と「泥」と書きますが、
何をあらわしているのでしょうか。
と、いうことで!
今回はこの言葉の詳しい意味や
使い方などについてまとめました。
「月とスッポン」など、同じ意味を持つことわざに、
何があるかについても調べてみましたのでご参考くださいね。
それではさっそくみていきましょう!
雲泥の差の意味
まずは、この言葉の意味からみてみましょう。
- 雲泥の差の意味
非常に大きな差があること、著しい隔たりがあること、またはかけ離れていることのたとえ。
「雲」というのは「天」をあらわしていて、「泥」というのは「地」をあらわしています。
つまり天と地ほどの差があるということですね。^^
語源はどこから?
中唐の詩人である白居易(はくきょい)の書いた「傷友」に記されている「今日長安の道、対面雲泥を隔つ」という詩が語源になっているといわれています。
日本でも学業の神様として有名な菅原道真が白居易に影響を受け「雲泥、地の高く卑きことを許さず」という句を残しています。
また小説などにも汎用が多く、夏目漱石の小説「坊ちゃん」でも「先生と呼ぶのと、呼ばれるのは雲泥の差だ」という一文があります。
けっこう昔から使われていた言葉なんですね~。
使い方について
「雲泥の差」というのは、二つの性質が異なる様子や、二つの物事の相違が著しい場合に用いる言葉。
では実際に例文を用いてみましょう。
- 例文
「同じ姉妹でも学力には雲泥の差がある」
「アメリカと日本とでは治安に雲泥の差があるといえるだろう」
「隣の息子さんは学年トップの上に生徒会長を任されている。うちの子とは雲泥の差だ」
このように、大きな開きがある場合の比喩として使われます。
どちらかを下げる、どちらかを上げる、といった比較として使われることが多いですね。
泥になってしまった方は…。
ちょっとかわいそうな気もしますね。^^;
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類義語を紹介
「雲泥の差」と同じように、二つの物事の性質や中身に著しい差があることをあらわす言葉は結構たくさんあります。
ここではいくつか比較する時のことばの比喩表現についてみてみましょう。
月とすっぽん
二つのものの違いがあまりに大きすぎて、比較にならないことのたとえ。
雲泥の差に負けず劣らず有名なことわざですよね。
月とすっぽんは丸い形が似ていますが、その大きさは比較できないほどに差があるというところから来ているようです。
また、明るく輝く月と、暗い泥のぬかるみを歩くすっぽん、という明暗の比較であるという説もあります。
提灯に釣り鐘
釣り合いが取れていない、比較にならないことのたとえ。
提灯も釣鐘も釣り下げるものであることは同じですが、その大きさも重さも全く異なり、比べものにならないというところから、釣り合いが取れないという意味になりました。
不釣り合いな物、人物に対してよく用いられます。
雪と墨
二つのものの違いがあまりに大きすぎて、比較にならないことのたとえ。
また、二つの性質が正反対だ、という場合にも用います。白い雪と黒い墨の色を比較した言葉で、物事の性質や人の性格などの違いをあらわす際に使います。
二つの異なる性質のものを組み合わせたことわざは意外とたくさんあるりますね~。
また雲泥の差と同じ意味合いの四字熟語として「雲泥万里」などもあります。
他にも調べてみると面白いかもしれませんね。^^
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まとめ
今回は「雲泥の差」の意味について紹介しました。
雲泥の差というのは二つの性質に差があること、かけ離れていることのたとえでした。
なので姿形は似ていても中身は全然違う、同い歳なのにこんなにも異なる、というような違いをあらわしたいときによく使われたりします。
同義語としては「月とすっぽん」や「提灯に釣り鐘」などが有名ですね。
ただ単に比較するだけでなく、さまざまなたとえを用いて比較する表現があるあたり、日本語らしい言葉遊びがあって楽しいですね~。
もし他にもまた違った表現方法などありましたら、ぜひコメントから教えていただけますと幸いです。m(_ _)m
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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