得手に帆を揚げるの意味と使い方!例文や使用例もチェック
「得手に帆を揚げる」
なんだか、意気揚々とした、
やる気あふれる感じですよね。
「江戸いろはがるた」の一句にもあるこのことわざ。
いったいどのような意味なのでしょうか。
「えてにほをあげる」と読みますが、
普段はあまり使わない言い回しですよね。
帆というのは船の帆のだと思われますが、
どのような場面で使う言葉なのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「得手に帆を揚げる」の意味や
使い方についてまとめました。
それではさっそく見ていきましょう!
得手に帆を揚げるの意味
それではまずは意味からチェックしてみましょう。
- 得手に帆を揚げるの意味
絶好の機会が到来し、それを利用してはりきって行動を起こすことや、大きく前進していくことのたとえ。
ここでいう帆というのはもちろん、船の帆のこと。
追い風に帆を揚げて、船がぐんぐん前進していく様子から、得意とすることを発揮できるチャンスに恵まれ、それを逃がさずに利用して大いに前進することを意味しています。
得手というのは、最も得意としていること。
同義語には「得手に帆を掛ける」や「追い手に帆を揚げる」などがあります。
例文と使い方
では実際に「得手に帆を揚げる」はどんな場面で使われるのかをみていきましょう。
これは好機が訪れたので、それを利用して張り切って行動を起こす様子を意味した言葉。
例文をみてみましょう。
- 例文
「彼は数学は苦手だが、国語の時間になると、得手に帆を揚げるようにどんどん発言していった」
「あの企業は昔の方針を止め、得意な分野中心に商品開発を進めた。すると得手に帆を揚げて一流企業に成長し始めた」
このような使い方ができます。
向上する場合や勢いを増すような場合に多く使われ、いい意味で使われることがほとんどですね。
Sponsored Link
使用例について
「得手に帆を揚げる」というのは前向きでエネルギッシュな言葉なので、ポジティブな意味合いとして座右の銘や本のタイトル、小説の一文として使われることもあります。
今回はその一部を紹介していきましょう。
得手に帆あげて―本田宗一郎の人生哲学
筆者:本田宗一郎
「得手に帆を揚げる」で検索すると上位に出てくるほど人気のある本です。
本田宗一郎さんはあの自動車ホンダで有名な本田技研工業創設者で、本田さんがこれまでの自分の業績の中で見つけ学んだ大切なことについて、独特の表現、エネルギッシュかつユーモアな文章で書かれています。
自分の人生・仕事についての苦しみ、楽しみ、喜び、感動などが記されたまさに人生哲学書といえるでしょう。
大菩薩峠 不破の関の巻
筆者:中里介山
明治の文豪として有名な中里介山の小説「大菩薩峠」にも「得手に帆を揚げる」のことわざが使われています。
「大菩薩峠」は幕末が舞台になっていて、虚無を抱えた剣士が大菩薩峠を始まりとする旅に出て、周囲の人間と交流を持ち、その生き様に触れていくという小説です。
月を眺めに行く場面で「得手に帆を揚げるような下り坂の道~」という一文が出てくるんですよ~。
Sponsored Link
まとめ
今回は「得手に帆を揚げる」の意味と使い方について紹介しました。
「得手に帆を揚げる」というのは、好機が訪れたので、それを利用して張り切って行動を起こす様子をあらわしています。
本田宗一郎さんの本のタイトルにも使われていたりします。
ホンダはいいですね。
バイクのカブのエンジンは、世界に誇れる最高傑作だと思います。
燃費の良さと丈夫さは世界一ィィィィ!!
好きなことや得意なことはどんどんやって、後世に残るような仕事をしてみたいものですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
タグ:かるた
最近のコメント