「馬子にも衣装」は反対の意味!?由来や正しい使い方とは?
よくおめでたい席などで、
綺麗な服を着た女性の人に対して、
「馬子にも衣裳だね!」
なんて言ったりしますよね。
何気なく使っている言葉。
本当に褒めている意味になっているのでしょうか。
実は反対の意味になってしまっている!?
実際のところ、これはどういった意味なのでしょうか。
また、「馬子」というのは何のことなのでしょうか。
これまた、よく「孫」と間違えられたりしてますよね。
(^^;
と、いうことで!
今回は「馬子にも衣装」の意味や、
正しい使い方についてまとめました。
それでは、さっそくみていきましょう!
馬子にも衣装の由来と意味
「馬子にも衣装」
とはそもそもどういう意味なのでしょうか。
- 「馬子にも衣装」の意味
どんな人間でも身なりを整えれば立派に見えることのたとえ。
おっとぉ。
早くも、雲行きが怪しくなってきましたね。
ヾ(;´▽`A“
「馬子」というのは「馬の子」と書きますが、
仔馬のことではありません。
- 馬子とは
馬に人や荷物を乗せて運ぶことを生業にしていた人たちのこと。
つまり、職業の一種です。
そして、この馬子というのは身分の低い人や下働きのやる仕事なのです。
「そういった人でもきちんとした衣装、服装をまとえば立派に見えるね」
ということから、
「馬子にも衣裳」
という言葉ができました。
なので、
みすぼらしい人や、普段だらしない人でも、
身なりに気を遣えばそれなりの人物に見える。
といった意味になります。
こういった事情から、身内や親しい相手に対して
冗談交じりに使うことが多い言葉となります。
もともとの意味から考えると、
目上の方や上司に使うと失礼に当たります。
使いどころには気を付けたいことばですね。
(^^;
よく間違われる使い方
最近では、
「馬子にも衣裳」
を
「孫にも衣裳」
と間違えて覚えてしまっている人も多いようです。
意味も誤用してしまっていて、
「孫はどんな衣装を着せても可愛い」
とか
「孫に服を買い与えること」
などの意味に捉えてしまっていたりすることも。
確かに音で聞くと、
「まご」は「孫」と変換されやすいですよね。(^^;
そもそも現在では「馬子」なんて職業がないので、
知らない人がいても不思議ではありません。
しかし間違ったまま覚えてしまうと思わぬトラブルにつながってしまうことも。
例えばお世話になっている方がお孫さんと
一緒に歩いているところに遭遇して、
とても可愛い服を着ていたので
「まあ可愛らしい。孫にも衣裳ですね」
なんて言ってしまうと、相手方は
「馬子にも衣裳!?うちの孫がみすぼらしいと言いたいのか!」
と、不快に感じてしまう可能性もあります。
言葉の正しい意味をきちんと覚えて、
失礼な使い方をしないように気を付けたいものですね。
Sponsored Link
正しい使い方とシチュエーションについて
先ほど「孫にも衣装」は間違った使い方という話がありました。
ではどんなシチュエーションで使うのが正しいのでしょうか。
例えば、
「おお、馬子にも衣裳だな」
とからかい交じりに使う。
これは正しい使い方です。
(゜∇^d)
また、
ちょっと大人っぽく見えた時などに
「いつもやんちゃなのに今日は随分お姉さんぽくみえるね。まさに馬子にも衣裳だね」
のように使う。
これも相応しい使い方です。
(゜∇^d)
どちらにしても気安い相手や、
身内に対して使うのが適切な使い方となります。
間違っても、あまりよく知らない相手や、
目上の人に対しては使わないようにしましょう。
Sponsored Link
まとめ
今回は「馬子にも衣装」の意味や正しい使い方について紹介しました。
「馬子にも衣裳」の「馬子」は身分の低い相手や下働きのことをあらわしています。
なので、
「孫にも衣裳」
というのは誤用となります。
身近な相手や身内に対して使う言葉なので、
相手を選んで使うようにしましょう。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
最近のコメント