馬耳東風の意味!由来や使い方の例文もチェック!
動物を使った四字熟語はたくさんありますが、その中で馬耳東風ということわざがあります。
日常ではあまり使いませんが、お堅い政治のニュースなどでは時々、
「大臣は終始馬耳東風の態度だった」
という風に言われたりします。
あまり良いニュアンスで使われないようですが、もともとの語源は何なのでしょうか。
今回は、このことわざの意味や使い方についてみていきましょう。
意味と語源
東風とは昔の言葉で春風を指します。
馬耳とはそのまま馬の耳のことです。
馬は季節の変化に鈍感な生き物で、耳もとで春の風が吹いてもいっこうに気づかない。
このことから、自分にとって都合の悪い忠告に耳をふさぎ、まわりの意見を一切聞かない人やその態度のことを表すようになりました。
ちなみに東風は「こち」とも読み、古文の世界では春を表す季語として用いられます。
- 東風吹かば匂ひおこせよ梅の花主なしとて春を忘るな
学問の神様として知られる菅原道真の句です。
日本人は昔から、季節の変化に敏感だったのですね。
さて、馬耳東風です。
- 私たち人間がこんなに季節の変化に敏感だというのに馬よお前は…。
と言っているわけで、ちょっとお馬さんがかわいそうになります。
そもそも、馬は本当に春に興味がないのでしょうか。
動物のほうがむしろ人間よりも季節に敏感という説があるくらいですから、馬だって春の訪れぐらい感じ取るはずです。
昔は、馬には心がないと思われていたのでしょうか。
馬耳東風な人とは?
馬耳東風な人とは、どういう性格でしょう。
まわりの意見やアドバイスを一切聞かず、自分の道を強引に突っ走ってしまう人。
2.
あるいは、何を言われても我関せずで、のらりくらりと自分のやりたいことを押し通す人。
どちらにしても、ちょっと困った人ですよね。
自分自身が馬耳東風な人と言われないように、日頃からまわりの意見を冷静に取り入れるようにしましょう。
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まとめ
馬耳東風の意味をまとめると、
まわりの意見を聞かず、自分の考えを押し通す人やその態度
という感じになります。
東風は春風のことで、季節の変化に鈍感な馬は春風が耳もとで吹いても何も感じないことから現在の意味で使われるようになりました。
馬にしてみれば、ちょっと失礼な話ですよね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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