取り急ぎの意味と使い方!ビジネスメールで使用する時の注意点とは?
よくビジネスの場面で、
「取り急ぎ」
という言葉を聞くことはあります。
メールでも使われることがありますよね。
急いでいるイメージは伝わりますが、
取り急ぎとはどういった意味であり、
どういった使い方、対応をすればいいのでしょうか?
今回は取り急ぎの意味と使い方についてみていきましょう。
ビジネスメールで使う「取り急ぎ」の意味とニュアンス
そもそも「取り急ぎ」という言葉は、
「取りあえず、急いで」
を縮めた言い方です。
この「取り急ぎ」という言葉は、もともと手紙で使われる言い回しでした。
いわゆる「拝啓~」から始まる堅苦しい手紙だと、
さまざまな書き方、説明、儀礼が必要になってきます。
そこで、その辺を省略して用件だけを伝える時に使うのが、
「取り急ぎ」
という使い方でした。
- 取り急ぎの意味
もろもろの儀礼・説明を省略し用件だけを伝える意
しかしビジネスの場面で使われる場合にはまた別のニュアンスが含まれ、
「詳しくは書けないがひとまずこういう状況」
などの意味合いが含まれることもあります。
つまり暗に、
- 「全部は確認していないけど伝えたいこと(伝えられること)があるのでそれだけ伝える」
と言っていることになります。
上記を踏まえて、この言葉を使うのがNGか、
というとそういうわけでもありません。
ただし、注意が必要なのが目上の人に対して使う場合です。
「あまりちゃんと確認していないけど」
というニュアンスを含む以上、目上の方に対して言うのは失礼に当たる場合があります。
そりゃあ、相手からしたら、
「ちゃんと内容がしっかりわかってから連絡しなさいよ」
となりますよね。
(^^;
なので、「取り急ぎ」は仲のいい同僚や遠慮のいらない間柄など、
気安い間柄の人物に対して使う場合は、ほぼ問題となることはないでしょう。
実際に使う時の利用例
とはいえ、実際に使う場合のどうなの?
というと、イメージがしにくかったりしますよね。
そこで実際に「取り急ぎ」という言葉を使う際のシチュエーションを
いくつか紹介していきましょう。
- 「パソコンが故障してデータが紛失してしまったので、取り急ぎ今週のデータだけ送らせて頂きました」
データ紛失は自分の過失なので、目上の方に対しては失礼な文章になってしまいますが、仲のいい相手であれば問題ないでしょう。問題が発生したので取りあえず重要な部分だけを送りました。ご了承下さいというニュアンスがあります。
- 「兄が昨夜、午後○○時○○分に死去いたしました。通夜、告別式につきましては改めてご連絡差し上げます。ご迷惑をおかけするかと存じますが、取り急ぎご連絡申し上げます」
身内に不幸があった場合などによく使われる言い回しです。本来であれば全ての日程が本決まりになってからご連絡したいのですが、急なことで取りあえず報告だけをさせて頂きました、という意味になります。
- 「ご依頼の件、お受け致します。取り急ぎ連絡まで」
どうも「取り急ぎ」という言葉をビジネスで使う際にはマイナスのイメージが強いようですが、相手が連絡を心待ちにしている場合などには、むしろ先に一報を入れる方が親切な場合もあります。
特にいくつかの会社に依頼を頼んでいる場合などには早く報告した方が相手を待たせなくて済みますし、とりあえず先に連絡を入れておけば、その後の作業がある場合などはスムーズにコトを運ぶことができたりもします。
別の言い回しで使いたいときは?
先にも記述したしたが、目上の方に対して「取り急ぎ」は失礼にあたる場合があります。
なので、そんな場合は失礼にあたらない別の言い回しを考えたいもの。
取り急ぎという言葉はあくまで省略の言葉なので、
たとえば上司に対して、現在の状況をきちんと報告したい場合には、
- 「現在調査中のため、現時点で判明していることだけをお伝えします」
などと「取り急ぎ」は使わずに表現した方が良いでしょう。
たとえば問題が起きた場合であっても
- 「予期せぬ問題が発生したため、詳細は追って連絡させて頂きます。報告のみ連絡になってしまい申し訳ありません」
などと伝えた方が「取り急ぎ報告まで」の一言よりもずっと印象が良くなります。
まとめ
今回は取り急ぎの意味と使い方について紹介しました。
ビジネスでよく聞くイメージがありましたが、
意味合いを考えるとそこまで乱発しないほうがよい言葉ですね。
ただ、状況によっては使っても問題ない場合もありますので、
目上の人へ使うのは避け、臨機応変に使い分けるようにしましょう。
今回は以上です。
参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
最近のコメント