火のないところに煙は立たぬの意味とは?逆の意味のことわざは何がある?
「火のない所に煙は立たぬ。」
噂話などをする際にこんな言い方をすることがあります。
火がない場所に煙が立ち昇らないというのは当たり前のことに思えます。
では、正確にはどんな意味の言葉なのでしょうか。
また「火のない所に煙は立たぬ」と同じ意味で使うことわざや、反対の意味で使うことわざにはどんなものがあるのでしょうか。
今回は、
「火のない所に煙は立たぬ」
の意味や使い方についてまとめました。
同じ意味のことわざと併せて、どんな場合に使えるのか、微妙なニュアンスの違いなどをチェックしていきましょう。
目次
火のない所に煙は立たぬの意味と例文
意味
まずは、この言葉の意味をチェックしていきましょう。
- 「火のない所に煙は立たぬ」の意味
全く根拠がなければ噂が立つわけがないので、
噂が立つからにはなんらかの根拠・原因があるはずだ
まったく火元がない場所には煙は立ち昇らないので、煙が発生するからには火元となる何かがあるはずです。
そこから転じて、そもそもの原因がないところには噂は起きないという意味になりました。
例文
では実際に「火のない所に煙は立たぬ」を使った例文を紹介していきましょう。
- 1.
「火のない所に煙は立たぬというから、いくら事件とは関係ないと主張していても何かしらの関わりがあったのだろう」
2.
「彼は彼女との不倫関係を否定しているが、火のない所に煙は立たぬともいうし、実際のところは怪しいものである」
このように何かネガティブな物事との関わりを否定している人に対して
「そう主張しているが、事実は違うんじゃないの?」
と疑う際に使うことが多いです。
そのため堂々と噂を認めている人に対してはあまり使いません。
対義語について
では「火のない所に煙は立たぬ」と逆の意味を持つことわざを紹介していきましょう。
根がなくとも花は咲く
根拠なく好き勝手な噂が飛び交うことのたとえです。
根っこがないのに花が咲いてしまったという不可解な状況から転じて、根拠や原因がないのに噂が飛び交っている様子をあらわします。
「噂が立つからには根拠があるはずだ!」という意味の「火のない所に煙は立たぬ」とは真逆の意味です。
根も葉もない
何の根拠も理由もないので全く信用できないことのたとえです。
人の噂などの意味を含まないので「火のない所に煙は立たぬ」の逆の意味としては少しズレますが、根拠がなく原因もないという場合に使います。
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類義語について
では「火のない所に煙は立たぬ」と同じ意味のことわざを紹介していきましょう。
蒔かぬ種は生えぬ
原因がないのに結果が生じることはないというたとえです。
他にも、努力もせずに良い結果など起きないという教訓の意味もあります。
種をまかなければ芽が生えることもないので、原因がなければ結果には繋がらない
という意味があります。
「火のない所に煙は立たぬ」は原因がなければ噂になどなるわけない、というネガティブな意味で使うことが多いです。
「蒔かぬ種は生えぬ」は良い結果をあらわすことわざなので、ポジティブな意味や怠け者に対する教訓として使うことが多いです。
無い名は呼ばれず
何もないところには噂は立たないというたとえです。
名前がないものは呼びようがないというところから転じ、
「もともと何もなければ噂にもならないはずだ」
という意味で使われます。
そのままのことわざですが、人の噂という部分や意味合いも「火のない所に煙は立たぬ」と似ています。
打たぬ鐘は鳴らぬ
何事も原因があって結果につながるものだから、まず行動しなければ成果には繋がらないという意味です。
こちらも「蒔かぬ種は生えぬ」同様に良い意味や教訓として使うことが多いです。
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まとめ
今回は「火のない所に煙は立たぬ」の意味や使い方について紹介しました。
似た意味を持つことわざもたくさんあり
という意味で使いますが「火のない所に煙は立たぬ」は悪い噂や後ろ暗い噂の場合に多く使います。
また、噂自体は悪くなくても本人たちが隠している場合は
「本人たちは否定しているけど火のない所に煙は立たぬというしね」
という言い方をします。
芸能人の熱愛などにもよく使われる言葉ですね。
ネガティブな印象が強いことわざなので、使いどころはちょっと気をつけたいですよね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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