糠に釘と同じ意味のことわざは何がある?かすがいを入れるのは?ことわざの使い方もチェック
「糠に釘。」
有名なことわざですよね。
(^^ゞ
糠に釘を差したときの何の歯応えもない感触や、
しっかり刺さらない虚しさがよく伝わります。
実は「糠に釘」ということわざは同じ意味で使われている類似のことわざが多いです。
「かすがい」
「のれん」
などキーワードを聞くと「ピン!」と来る人も多いのではないでしょうか。
|・ω・)
また、同じ意味と言ってもまったく同じなのでしょうか。
それとも微妙に使い方が異なるのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「糠に釘」と同じ意味を持つことわざについてまとめました。
糠に釘の意味
まずは、このことわざの基本的な意味チェックしていきましょう。
- 糠に釘の意味
やわらかい糠に釘を打つように、何の手応えも効き目もないことのたとえ。
糠とはお漬物の糠漬けに使う米糠のこと。
糠は野菜が埋まるくらいやわらかいので釘を刺したところで、
しっかりと刺さることはなく手応えがありません。
このことから転じて何の効き目もないことをあらわすようになりました。
類義語について
糠に釘と同じ意味で使われていることわざはたくさんあります。
どんなものがあるのか紹介していきましょう。
豆腐に鎹
豆腐に鎹というのは、手応えや効き目がまったく無いことのたとえ。
鎹(かすがい)というのはコの字型をした大工の金具のことです。
やわらかい豆腐に鎹を打ち込んでも何の手応えもないことから転じ、
いくら意見などしても一向に効き目がないことを意味するようになりました。
暖簾に腕押し
暖簾に腕押しというのは、何の張り合いも手応えもないことのたとえ。
腕相撲をする際には双方に同様の力があるので手応えを感じることができるけれど、相手が布でできた暖簾では何の手応えもないということから転じ、張り合いがないことを意味するようになりました。
石に灸
石に灸というのは、何の効き目も反応もないことのたとえ。
人間に灸をすれば筋肉がほぐれるなどの効果が出ます。
しかし、石に灸をしたところで焼け付きもせずほぐれることもないことから、
何の効き目も反応もないことを意味するようになりました。
沼に杭
沼に杭というのは、さっぱり手応えがなく何の効果もないということのたとえ。
ぬかるんだ沼地に杭を刺してもしっかり刺さることはなくすぐに抜けてしまうことから転じ、
手応えのないことや効果のないことを意味するようになりました。
沢庵のおもしに茶袋
沢庵のおもしに茶袋というのは、効き目がないことのたとえ。
沢庵漬けを作るときには通常漬物石を上に載せます。
そこで軽い茶袋を載せたところで重しにはならないことから、
効果のないことを意味するようになりました。
石地蔵に蜂
石地蔵に蜂というのは、何とも感じないことのたとえ。
蜂が石地蔵を刺しても石でできた地蔵は痛くも痒くもないことから、
何も感じない、効果のないことを意味するようになりました。
何も感じないという部分は糠に釘とは異なりますが、
意味がないという部分は似ていますね。
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使い方と例文
糠に釘は何をしても効果が出ないむなしい状況をあらわす際や、
何を言っても手応えがない相手を皮肉る場合に使うことが多いです。
では実際にどんなシチュエーションで使うことばなのでしょうか。
じっさいの例文をチェックしてみましょう。
1.
「進捗状況が悪いのでもっと速度を上げるよう工場に命令した。しかし、速度が上がったのは一時的なもので数か月しないうちにまた元に戻ってしまった。これでは糠に釘である」
2.
「息子はこの間買ってもらったゲームに夢中で、こちらを見ようともせず何を注意しても糠に釘だ」
何を言っても手応えのない相手に使うことが多いですが、人以外でもなかなか進まない仕事やどんなに頑張っても効果のない状況などに対して使います。
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まとめ
今回は「糠に釘」の意味や使い方、似た意味で使われていることわざについて紹介しました。
糠に釘と同じ意味のことわざはたくさんあります。
「豆腐に鎹」や「暖簾に腕押し」は有名ですが、
などはちょっとレアなことわざですよね。^^
こういったちょっと残念なことわざが多くあるということは、
世の中、残念な状況に遭遇することがそれだけ多いということでしょうかネ。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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