天の配剤?天の采配?これってどんな意味?

スポンサードリンク


天の配剤だね。」

良い人に嬉しいことが起こったり、悪人に悪いことが起きたりすると、
こんな言い方をすることがあります。

null

ただ、たまに

天の采配

と書いてある場合もあったりします。
これっていったいどちらが正しいのでしょうか。

「配剤」という言葉はあまり私生活では聞きませんが、
采配は「彼は采配を振るう」という言い回しをたまに聞くことがあります。

似た言葉なのでちょっと紛らわしいですよね。
(^^;

今回は「天の配剤」と「天の采配」についてまとめました。
言葉の語源やよくある誤用についてみていきましょう。


スポンサードリンク



天の配剤の意味について

まずはことばの意味からチェックしていきましょう。

    天の配剤の意味

    善い行いには善果、悪い行いには天罰というように、天は物事を適切に配するということ。

天の配剤は「てんのはいざい」と読みます。

「配剤」というのは薬剤などを調合するときに使う言葉。
丁度よく配合するという意味です。

天というものは、

良い行いには良い結果を。
悪い行いには天罰を。

あらゆるものを丁度良く配分している。
このようなことをあらわしています。


スポンサードリンク



天の配剤の語源

天の配剤は特に中国の故事などの語源はありません
では「天」と「配剤」に分けてそもそもの言葉の意味を調べていきましょう。

天というのは空や天気、お天道様のことを意味しますが、
ここでいう「天」というのは神や神力、万物の支配者などをあらわしています。

そして「配剤」というのはほどよい配合のことであり、
都合がいいように適切に配るということです。

つまり神様はすべてを見通しているので、

良い行いには良い結果を、悪事には天罰を、ふさわしく分け振ることができるし、
それぞれの資質や能力に合わせて行き先を用意できる。

このような意味となります。

Sponsored Link

天の采配という誤用

天の配剤」を「天の采配」と間違って使っている人は意外と多いです。

なぜ間違ってしまうのか。
「天の采配」という誤用についてみていきましょう。

誰かに指示を出したり、集団に対して指揮をとることを采配と言います。

そもそも采配というのは木や竹の棒に細く切った厚紙を何本も付けた道具のこと
昔、戦場で大将が手に持って指揮をするために振っていたもののことです。

「采配を振る」という言い方はよく聞きますよね。

天が指揮をとる、天が指示を出すという意味合いは
理にかなっているようにも思えます。

なので、ついうっかり「天の采配」と言ってしまう気持ちも分かります。

しかし、本来の言葉である「天の配剤」の語源を考えると天というのは神様のこと。
配剤というのは丁度よく配合することを意味します。

そう考えると、指示や指揮を意味する采配では意味が異なってしまいますし、
神様が直接指示を出すというのは少しおかしいですよね。

きちんと言葉の意味を考えると「天の采配」が誤用だというのが分かります。

「天の配剤」と間違えて「天の采配」と使った場合は間違いです。

・・・・・・・

しかし実は「天の采配」という言葉が存在しないわけではありません。

歴史小説や時代劇の中では「天子がふるう采配」という意味で使うこともあります。

この場合の「天」というのは「皇帝」や「天皇」のこと。
なので神様の意味ではありません。

権力のある人間が戦において采配を振るという意味なので、
三国志や戦国時代などの話に登場する場合もあります。

使い方と例文

天の配剤というのは神様が丁度よく配合したという意味。

なので、人知では考えられないほど上手くできた物事や、
都合よく能力が振り分けられている場合に使います。

では実際に例文を紹介していきましょう。

例文

1.

「うちの会社もそろそろインターネット通販を始めようと考えていた時に、タイミングよくもとプログラマーの彼が途中入社してきてくれるなんて、まさに天の配剤だね」

null

2.

天の配剤とはいったもので、類まれなる才能を持った彼女にはそれを発揮できる絶好の機会が訪れるものだ」

3.

「散々人を騙して不幸にしてきた男が急な病に襲われて倒れた。これはもう天の配剤といえるだろう」

求めていた協力者が都合よくあらわれる際や、
その人の能力に合致した環境が都合よく用意される場合にも使います。

また、その人にふさわしい天罰が落とされる場合にも使います。

Sponsored Link

まとめ

今回は「天の配剤」の意味や使い方「天の采配」との違いについて紹介しました。

「天の采配」と間違えてしまう人も多いですが、
正しくは「天の配剤」で、神様は物事を適切に配するという意味です。

しかし「天の采配」という言葉がないわけではなく、
天皇や王様の指揮や支持という意味で使う場合もあります。

いろいろは環境はおこりますが、それをしっかり受け止めて、
適切な行動をとれるようにしていきたいものですね。

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


スポンサードリンク


この記事が「タメなった!」場合はこちらのボタンからシェアをお願いします!

  • LINEで送る

おすすめ記事




コメントを残す

CAPTCHA





サブコンテンツ

このページの先頭へ