飛ぶ鳥を落とす勢いの意味と由来!類語にはどんな言い方がある?
よく売れっ子の女優や、人気急上昇中のミュージシャンに対して
「まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍で・・・」
といった言い方をします。
勢いがあるというニュアンスは伝わってきますが、
飛ぶ鳥を落とす勢いとはどういった意味なのでしょうか。
飛んでいる鳥を落とすなんて少し物騒な気もします。
どんな由来があってこの言葉は使われるようになったのでしょうか。
と、いうことで!
今回はこのことばの意味や由来、
類語、四字熟語などについてまとめました。
「飛ぶ鳥を落とす勢い」の意味
まずはそもそもの意味からみていきましょう。
- 飛ぶ鳥を落とす勢いの意味
権力や威力などが血気盛んなようす。
だいたい、想像通りの意味ですね。^^
空を飛んでいる鳥でさえも地に落ちてしまうほどの勢い。
というニュアンスで使われます。
略した言い方で、
「飛ぶ鳥を落とす」
「飛ぶ鳥も落つ」
と、使う場合もあります。
由来について
飛ぶ鳥を落とす勢い、というと飛んでいる鳥を狙う狩猟のようですが、
矢を撃って鳥を落と様子をあらわしているわけではありません。
飛ぶ鳥を落とす勢いというのは、空高く飛んでいる鳥さえも落とすほどの
すごい力を持っているということをあらわしています。
これはつまり、不可能なことを可能にするほどの力・権力があるという意味となります。
単純な能力の高さではなく、
というニュアンスがあります。
また、最近では芸能人などの人気の度合いをあらわすことも多く、
「飛ぶ鳥を落とす勢いの人気である」
とか
「飛ぶ鳥を落とす勢いでファンを増やしていっている」
というように使います。
類語について
では飛ぶ鳥を落とす勢いと同じ意味で使われている類語を紹介していきましょう。
猛烈な勢いで進んでいくこと。
勢いが激しすぎてとどめることができないという意味の言葉です。
刃物で竹を割る場合、最初の一節が外れると、
後は一気に割れていくことから猛烈な勢いを意味するようになりました。
権勢が盛んで、多くの人が服従するようす。
魅力のあるものが多くの人々を惹きつけるという意味です。
風が吹き、たくさんの草木がいっせいになびいている様子をあらわしています。
例文
では、実際に「飛ぶ鳥を落とす勢い」を使った例文を紹介していきましょう。
「織田信長は一気に領土を広げていき、まさに飛ぶ鳥を落とすほどであった」
「入社以来、成績をどんどん伸ばし数年でトップになった。飛ぶ鳥も落つとはこのことである」
飛ぶ鳥を落とす勢い、飛ぶ鳥を落とす、飛ぶ鳥を落つなど、
いろいろな言い方をしますが同じ表現で使います。
四字熟語でいうと?
「飛ぶ鳥を落とす勢い」と同じ意味の四字熟語を紹介していきましょう。
- 旭日昇天(きょくじつしょうてん)
旭日が空高く上る様子のことであり、勢いが盛んなことのたとえです。
旭日は朝日のことで、昇天は空に上がることです。
四字熟語としても使いますが「旭日昇天の勢い」という使い方もします。
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まとめ
今回は「飛ぶ鳥を落とす勢い」の意味や由来について紹介しました。
飛ぶ鳥を落とす勢いという言葉はよく使いますが、
矢で鳥を射ることから発生した言葉だと思っている人が多いようです。
実際には飛んでいる鳥を落とすことはありえないことや、
不可能を可能にするという意味であり、神力などの意味合いが強いです。
「とにかくスゴイ!」
というニュアンスは伝わりますが、
落とされてしまう鳥からするとたまったものではありませんよね。
勢いがあるのは良いことですが、
周りに被害がでないよう勢い付いてもらいたいものです。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノシ
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