足の指に水泡が!かゆみがある場合の原因は何?
足の指がかゆくて掻いていたら、よく見たら何か水泡が・・・!
なんてこと、ありませんか?
「足、水泡、かゆい」
このキーワードから導き出されるものは・・・水虫!?
いえいえ、こういった症状は必ずしも水虫とは限りません。
なにか薬を塗った方がよいのか、そもそもいったい何者なのか、病院に行った方が良いのか…
今回はそんな水虫ではない場合の足のかゆい水泡について紹介していきます。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は皮膚病の一つとされています。
足の指などの他にも、掌や足の裏にも出来ます。
症状としては、無菌性の水泡(膿胞)が繰り返し出現する、慢性難治性の疾患とされています。
好発する年代は40代以降、部位としては掌の中でも手首に近い部分と足の土踏まずとかかと部分が好発部位と言われていますが、指に出来ることもあります。
かゆみと痛みがあり、悪化すると日常生活に支障をきたす程の痛みに発展する場合もあります。
様々な研究報告があり、虫歯や歯周病、金属アレルギーや免疫反応が原因と言われていますが、基本的に原因は不明とされており、経験的にステロイド等が効くことが分かっているのみです。
ただし、使用する薬剤によっては別の合併症を引き起こす可能性が報告されています。
もしも、この記事を読んでいる方が好発年齢だった場合は、自己判断せずに皮膚科を受診した方がよいでしょう。
掌蹠膿疱症は、水泡が急に発現し、暫くするとガサガサになるといったサイクルを繰り返します。
このサイクルを長期間繰り返し、日常生活に何らかの支障をきたす場合は皮膚科に相談してみましょう。
汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)
汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)も、掌や足の裏、指などに水泡状の湿疹が出来る皮膚疾患です。
症状が水虫と似ているため間違われることがありますが、細菌由来の疾患ではないので感染の心配はありません。
症状の特徴としては、小さな水疱が左右対称に出る場合が多く、この水疱が出る際に非常に強いかゆみが表れます。
春夏に悪化、秋に症状が軽くなるサイクルを繰り返します。
発生機序はあせもとよく似ており、汗が皮膚の外に出て行けない状態になった結果、炎症と湿疹を起こします。
そのため、多汗症の人に多い症状と言われていますが、あせもとの大きな違いは汗疱状湿疹の場合は汗腺そのものには炎症などの異常は起こっていない点です。
喫煙や金属アレルギー、慢性の副鼻腔炎もしくは扁桃炎、ストレスや自律神経失調症などが悪化要因として挙げられていますが、有効な治療法は見付かっていません。
したがって、この症状も掌蹠膿疱症同様に、経験的に有効である薬を処方したり、その時に表れている症状を和らげるための対症療法を行なうに留まります。
有効な治療法が見付かっていなかったとしても、薬を塗りたいと思うほどに症状が酷い場合は、自己判断で手持ちのステロイド等を塗らずに皮膚科にいくことをオススメします。
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予防法や対処法について
上に挙げた2つの疾病、予防法や対処法はどうしたら良いのか、気になりますよね。
どちらも原因が不明ですが、足の蒸れに気をつける点は同じです。
特に、足に多く汗をかく方は、蒸れ対策に気を配ってみて下さい。
原因が不明なので明確な予防法とは言えないのが難点ですが、少しは違うようです。
また、汗疱状湿疹の場合は喫煙との関連が指摘されていますので、禁煙も効果的と言われています。
かゆみの症状が強い時に、お家で出来る対処法は残念ながら不明です。
皮膚科で対症療法として薬を処方してもらうのが良いです。
ついでに水虫か否かも検査してもらえますから、お家での対応方法も明確になります。
上記の病気だと思っていて、実は水虫だったら知らずに家族にうつしてしまいます。
これはつらいです・・・
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まとめ
足にできるかゆみを伴う水疱。
水虫ではない場合に考えられる症状を挙げましたが、どちらも原因不明で治療法が確立しておらず、難治性・・・
なんだか嫌な感じですね。
これなら水虫の方がまだマシのように感じます。
絶望的に感じるかもしれませんが、実はどちらの症状も出たり消えたりを繰り返すものの、実際の生活で支障をきたすレベルで悪化する事態というのはそう多くありません。
上では皮膚科への受診も提案しましたが、これは悪化してしまい痒みや不快感がどうしようもない場合と考えてください。
感染するのであれば治療も必要ですが、感染症ではありませんし本人の不快感が無ければ足の蒸れに注意しつつ様子をみても大丈夫です。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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