多勢に無勢の意味は?類語や反対語には何がある?
「多勢に無勢」
勝ち目がないときや、敵がたくさんいる場合に、
こんな言い方をすることがあります。
でもこれってどういう意味なのでしょうか。
多いのでしょうか。
それとも少ないのでしょうか。
大人数でも少人数でも、けっきょくやっても意味ないということでしょうか。
正確な意味とは?
と、いうことで!
今回はこのことわざの意味や使い方をまとめました。
逆の意味で使われる反対語などもついでみみていきましょう!
目次
多勢に無勢の意味
まずは基本的な意味からチェックしてみましょう。
- 多勢に無勢の意味
少人数で大勢に立ち向かっても勝ち目はないということ。
「多勢」というのはそのまま大勢の人数をあらわしていて、「無勢」は相手に比べて人数が少ないということをあらわしています。
つまり、
ということですね。
少ない人数で大勢に立ち向かっていっても、所詮は少ない人数の力などしれているので、とても大勢には適わないという意味です。
戦国時代から使われていた言葉らしく、少ない部隊で大勢の部隊に立ち向かっても戦には勝てないという意味だったようですね。
「無勢」という言葉は「ぶぜい」と読み、普通はあまり使われず、「多勢に無勢」の時に、多勢とセットで使われることがほとんどです。
ちなみに「多勢に無勢、雉と鷹(きじとたか)」と続けて書く場合もあります。
「雉と鷹」というのは弱いものと強いものの例えであり、よく使われる言葉なのです。
(^-^)h
類語について
では「多勢に無勢」と同じ意味で使われている類語を紹介していきましょう。
寡は衆に敵せず(かはしゅうにてきせず)
「衆」というのは多数をあらわしていて「寡」は少数をあらわしています。
つまり、少数では大勢に敵わないという意味なんですね。
表現は違いますが、意味合いは「多勢に無勢」と一緒です。
衆寡敵せず(しゅうかてきせず)
多数と少数では相手にならない、という意味の言葉です。
使われている漢字などが「寡は衆に敵せず」と似ていますよね。
実はこれは「寡は衆に敵せず」の元になった言葉で中国の書物である「三国志」の一文にある言葉なのです。
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反対語について
では今度は「多勢に無勢」と反対の意味で使われている反対語もみてみましょう。
寡をもって衆を制す(かをもってしゅうをせいす)
少数の人たちが力を合わせて、多数の人たちに対して勝ちをおさめるという意味のことわざです。
少人数が力を結束することで大勢に打ち勝つという状況をあらわしています。
少人数の力など結局大人数には敵わないという意味の「多勢に無勢」とは真逆の言葉ですね。
英語に直すとどうなる?
ちなみに「多勢に無勢」を英語に直すとどうなるのでしょうか。
英語に言い換えた時のいろいろな言い方をみてみましょう。
- “We are outnumbered.”
(我々は劣勢である)
- “There is no fighting against such odds.”
(この戦いにおいて勝てる見込みはない)
このような言い換えができます。
「多勢に無勢」のように、
ことわざっぽい言い方は英語には無いですね~。
(^^;
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まとめ
今回は「多勢に無勢」の意味や使い方を紹介しました。
少人数で大勢に立ち向かっても勝ち目はないという意味でした!
確かに少ない人数では多い人数に敵わないことが多いです。
戦や戦争といわれてもあまりピンときませんが、人手が少ない店と人手が多い店では、多い店の方がトラブルなく上手く回るものですよね。
何にせよ味方が多いというのは心強いものです。
しかし「寡をもって衆を制す」ということわざもあるので、少ない人数でも力を合わせて工夫すれば大人数に勝つこともあるのかもしれませんね。
「多勢に無勢」でも少数精鋭でその場を切り抜ける様は、なんとなくカッコ良くて胸アツですよね!
(*゜∀゜)=3
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
×見方 ○味方