亀の甲より年の功とは?どんな由来がある?
「亀の甲より年の功」
たまにこんなことわざを聞きますよね。
単純に「年の功」という場合もあります。
これはいったいどういう意味なのでしょうか。
「亀の甲」というのは亀の甲羅のことですよね。
甲羅の堅さと何か関係があるのでしょうか。
どんな由来や語源があってできたことわざなのでしょうか。
と、いうことで!
今回は、普段よく使っている
「年の功」という言葉の意味についてまとめました。
使い方や英語に訳した場合のいいかなについてもチェックしてみてくださいね!
それではさっそくみていきましょう~。
亀の甲より年の功の意味
まずは、本来の意味をチェックしてみましょう!
- 亀の甲より年の功の意味
人生を長く生きてきた年長者の豊富な経験は貴重であり、ためになるものだから尊重すべきだ、ということ。
年長者、お年寄りは長い人生を生きてきたので、それによって得た知識や経験はとても貴重なもの。
なので尊重し、耳を傾け、そこから多くのことを学ぶべきだ、という意味で使われています。
単に「年の功」と言った場合は、年をとって経験をつむことをあらわしています。
由来について
年長者の言葉を尊重する、というのは分かります。
ですが、亀の甲とどんな関係があるのか。
これだけだといまいちピンとこないですよね。
(´・ω・`)
まず亀というのは昔から万年生きることで有名です。
「鶴は千年 亀は万年」
こんな言葉もありますよね。
万年もの間を生きる亀に比べれば、人間において長寿とされる八十年程度は短く感じるとしても、年長者の経験から身につけた知恵や技術は貴ぶべきだ、というところから転じて、年長者の知識や経験は尊重するべきだ、という意味になりました。
なぜ「甲」と付くかと言うと、年の功の「功」と同じ音なので同音をかけてリズムを良くしたようです。
ようは洒落(シャレ)ですね。
(^^ゞ
・・・・・・・
ちなみに「亀の甲より年の功」をパソコンで打ったり、辞書を引いたりすると「亀の甲より年の劫」って出ませんか?
「あれ?Googleさんがまさかの漢字ミス?」
と思うかもしれませんが、実は本来「亀の甲より年の劫」の方が正しかったのです。
「劫」というのはきわめて長い時間をあらわしています。
胆略化したものが広まり「亀の甲より年の功」になったのでした。
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使い方と例文
では次に「亀の甲より年の功」の使い方をみてみましょう。
- 例文
「古い人間だと馬鹿にしているかもしれないが亀の甲より年の功というし、お年寄りは若者には思いつかない考えを述べることもある」
「亀の甲より年の功とはいったもので、祖母のいうことは一本筋が通っている」
このような使い方ができます。
ちなみに、
「亀の甲より年の功」
を
「年をとる」
という意味で使うのは誤用です。
たとえば、
などは間違った使い方となります。
こういった場合であれば
「寄る年波には勝てない」
などを使うと良いですよ!
(。・∀・)ノ
英語でいうと?
ついでに、このことわざを英語に直してみましょう。
- “Year better than turtle shell.”
(年の方が亀の甲羅より勝っている)
う・・・ん。
これだとなんだか意味がよく分かりませんね。
(^^;
年長者の知識や経験というのは大切なことだ、
というニュアンスを伝えるのであれば以下のようになります。
- “Experience counts.”
(経験というのは重要なものである)
- “Experience is the best teacher.”
(経験は最大の教えである)
- “Years know more than books.”
(年齢は書物よりも多くのものを知っている)
- “Years bring wisdom.”
(年齢が知恵を運んでくるのだ)
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まとめ
今回は「亀の甲より年の功」の意味や使い方について紹介しました。
年長者の経験や知恵というのは貴重なものだから尊重するべきである、という意味なのでした!
年をとった、という意味で使うのは間違いなので気を付けたいところです。
おじいちゃん、おばあちゃんになると、
やはり若い人よりは能力は低くなるのが通常です。
しかし、何十年と、私たちの何倍もの時間を
生きてきたのは伊達ではありません。
「おばあちゃんの知恵袋」
なんて言葉もあるくらいですし、
ご年配の方のアドバイスには、
素直なこころで耳を傾けたいものですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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