河童の川流れの意味とは?似た意味や類語のことわざもチェック!
「河童の川流れ」
キュウリが好きで頭にお皿のついた、
河童を使ったこんなことわざがあります。
泳ぎが得意なはずの河童が流されてしまう…。
ということは?
なんとなく意外な展開ですが…。
似た意味のことわざもありますけど、
河童バージョンはちょっとマイナーですよね。
本来はどのような意味なのでしょうか。
なぜ「河童」なのでしょうか。
と、いうことで!
今回はこのことわざの正式な意味や、
似た意味で使われていることわざについてまとめました。
それではさっそくチェックしてみましょう!
河童の川流れの意味
それではまず、このことわざの意味からチェックです。
- 河童の川流れの意味
,
どんな名人や達人であっても、油断したり気を抜いたりしてしまうと、ときには失敗をすることがある、というたとえ。
うむす。
よくあるタイプのことわざですね。
ここでなぜ「河童」が出てくるのか。
河童という妖怪はとても泳ぎが得意なことで知られています。
そんな泳ぎ上手な河童であってもときには川の流れに押し流されてしまうこともある。
このところから転じ、どんな名人であっても失敗することはある、という意味になりました。
どんなに優れた人であっても、何度もする中で一回くらいは上手くいかないこともある、という意味でも使われます。
自分が得意にしている物事なので、その驕りもあり、油断ゆえに失敗してしまうというニュアンスもあるようですね。
確かに、怖い妖怪のはずの河童が「あれぇ~」って流されていたら、ちょっとカッコワルイですよね…。
使い方と例文
では実際に「河童の川流れ」はどのような使い方ができるのでしょうか。
ここでは例文をみてみましょう。
「あの有名な剣道の師範が弟子に一本取られるなんて、まさに河童の川流れだね」
「河童の川流れともいうし、ときには先生だって上手く身体が動かないときだってあるさ」
このような使い方ができます。
主にいつもはうまくいくのにたまたま失敗してしまった場合に使うことわざですね。
誤用に注意
ただし、最近では本来の意味が失われて間違った使い方がされている場合もあるようです。
つまり「河童の川流れ」を「河童が流れるように流暢に川を泳ぐようす」という意味で使ってしまう場合ですね。
例文をみてみましょう。
「大変な案件だったけど、あの人の手にかかれば河童の川流れのようにスムーズに解決するものだね」
これは、失敗するとは逆の、「スムーズ感」「上手感」があらわされてしまっており、本来の使い方とは違う誤用となります。
「河童の川流れ」は確かに、ちょっと気持ちよさそうな優雅なイメージもありますが、本来は失敗した時のことなので、使い方には少し注意が必要です。
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似た意味や類語のことわざ
ここでちょっと「河童の川流れ」に似たことわざをピックアップしてみましょう。
似たような意味のことわざは意外と多く存在します。
弘法も筆の誤り
弘法大師のような筆の達人でも、時には書き損なうことがあるということ。
弘法というのは真言宗の開祖である空海のことで、筆の達人として知られていました。
名人でも誤ることがあるという意味は「河童の川流れ」と共通していますね。
猿も木から落ちる
木登りに長けた猿であっても、時には木から落ちるという意味のことわざ。
こちらも「河童の川流れ」に次いで有名なことわざですよね。
その道に長けた者であっても失敗することがあるという意味で使います。
千里の馬も気躓く
一日に千里を走るような素晴らしい名馬でも、時にはつまづくことがある、という意味のことわざ。
その道のプロであっても失敗することがある、単純な間違いをおかすことがある、という意味で使われています。
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まとめ
今回は「河童の川流れ」の意味や使い方について紹介しました。
「河童の川流れ」というのは、その道の名人、達人であっても失敗することがある、という意味のことわざでした!
最近では誤用として使われることもあるようなので、注意したいところですね。
この手のことわざはいろいろな種類があり、
などが似た意味のことわざとしてつかわれます。
ちょっと遊びながら誰かの失敗をからかう場合は、
いくつかバリエーションができると楽しいですね。^^
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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