鼎の軽重を問うの意味!使い方は?例文や故事もチェック!

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鼎の軽重を問う

ちょっと難しいことばですよね。

読み方はひらがなでかくと、

かなえのけいちょうをとう

と読みます。

たまに会社の社内情勢を話すときや
政治の世界で使われたりしますが、
いったいどのような意味なのでしょういか。

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鼎(かなえ)」なんて普段使わない言葉ですが、
そもそもなんなのでしょうか。

と、いうことで!

今回はこの言葉の意味についてまとめました。


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鼎の意味

まず、「鼎(かなえ)」について。

これは古代中国で煮炊きに使われた、
三本足の鉄のかまのことです。

金属製の一種のなべで三本足で両わきに耳がついています。
王室の宝とされ大切にされていました。

また、もう一つの意味として、三者が向かいあった形を指します。

「鼎談」といえば、三人が向かい合いで話をすることや、
その話の内容自体を指したりします。

三人(みんな)が集まって鼎が重いか軽いかについて向かい合って話す。
そうするとなんとなくイメージがわいてきますね。


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鼎の軽重を問うの意味

では次に「鼎の軽重を問う」の意味をみていきましょう。

    鼎の軽重を問うの意味

    権力者や権威者の実力や能力を疑うこと。
    特に地位の高い人に対して使われる。

この言葉は主に会社の経営者や上司の実力を疑い、能力の有無を問う場合に使います。

また、疑念を持つという意味以外に、能力を疑いその人物の地位や評判を奪おうとする、成り替わろうとするという意味合いもあります。

かまが重いか軽いかを3人で相談して、使えないなら捨てるか取り替えるかしてしまおうというわけですね。

上司や上官の地位を狙っている人や、野心家の人の行動や言動をあらわした言葉でもあります。

ちなみに、対象となるのが権力のある者という前提なので、権力のないもの、同僚や部下、妻などに使うのは間違いとなります。

使い方について

では実際に「鼎の軽重を問う」はどのような使い方ができるのでしょうか。

具体的な例文を挙げてみましょう。

例文

「国民から鼎の軽重を問われた場合、総理は何とお応えになるつもりだろう」

「彼は今でこそ高い役職に就いているが、元々学歴もない成り上がり者なので、鼎の軽重を問うような輩も多い」

このような使い方ができます。

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「鼎の軽重を問う」の故事

「鼎の軽重を問う」という言葉は、中国の歴史書である『春秋左氏伝 宣公三年』に出典があります。

原文を抜粋してみましょう。

    周の徳、衰へたりと雖も、天命未だ改まらず。
    鼎の軽重、未だ問ふ可からざるなり。
    楚王乃ち帰る。

このようになっています。

このままだとちょっと意味が分からないですよね。(^^;
もう少し分かりやすく訳してみましょう。

その昔、楚の国の荘王という君主がいました。
天下を取りたいがため、周王に九鼎の軽重を問いました。

九鼎というのは歴代の王朝から周王朝に渡った王位の象徴。
その重さを問うというのは、暗に九鼎を持ち帰る事を示唆していました。

つまりこれは「己が周王朝に取って代わるぞ」という意味になります。

それを周王の使者に諌められた、という故事が元にあり

「鼎の軽重を問う」

という言葉になりました。

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治める者としての資質を問う

ということですが、もともとは乗っ取るというニュアンスもあったのですね~。

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まとめ

今回は「鼎の軽重を問う」の意味や使い方について紹介しました。

「鼎の軽重を問う」というのは、権力者の実力や能力を疑うこと、地位を奪おうとすることを意味していました。

そして、これは中国の故事が起源となっています。

なんとも、漢(おとこ)の。
そして政治の世界の恐ろしさですね。

問われる方はたまらないですよね。

形はどうあれ、陰謀や謀り事により
その座から引きずり降ろされるわけですから。

そしてまた、そうしてトップに立ったものも、
いつかまた別の人に「鼎の軽重を問われる」わけですね。

そして歴史は繰り返す。。。

平和とは、難しいものです。

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


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