才色兼備の意味とは?男と女で両方使えるの?
女性を褒める際に、
「あの人は才色兼備だからね~」
などと言ったりしますよね。
この、才色兼備という言葉。
具体的にはどういう意味の褒め言葉なんでしょうか。
漢字をバラすと「才」と「色」を兼備するとなります。
この、「才」と「色」とは何のことを指すのでしょうか。
褒める言葉なのであれば、男性に対しても使うこともできるのでしょうか。
と、いうことで!
今回は才色兼備の意味や正しい使い方についてまとめました。
才色兼備の意味と由来
まずは、意味からみてみましょう。
- 才色兼備の意味
すぐれた才能と美しい容姿の両方を兼ね備えている女性を指す言葉。
うむ!
やはり、「女性に対して使う言葉」とはっきり書いてありますね。
「才」は才能、才知をあらわし、
「色」は容貌、美貌をあらわし、
兼備は兼ね備えているという意味になります。
ちなみに、
才色兼備(さいしょくけんび)という呼び方がポピュラーですが、
「さいそくけんび」
という読み方もあるようです。
男でも使える?
さて、ではこの「才色兼備」ということば。
本当に女性にしか使えないのでしょうか。
・・・・・・・
才色兼備ということばにはどこにも女という文字は入っていませんが、やはり主に女性に対して使われる言葉です。
なので、男性の褒め言葉として使われることはありません。
なぜかというと、
「才」はともかくとして「色」の意味する優れた容貌や美貌という意味は、男性への褒め言葉としてはふさわしくない!
と昔は考えられていたからなんです。
今は男性の容姿の美しさも十分に称賛される時代ですよね。
しかし、昔は男性に対しての「美しい」や「キレイ」は褒め言葉というよりむしろ揶揄いや悪口として捉えられることが多かったのです。
なので、才色兼備も男性に対して使うことはなかったんですね~。
男性への誉め言葉としては?
では男性を褒める場合にはどういう言葉がふさわしいのでしょうか。
男性に対するポピュラーな褒め言葉としては
「智勇兼備」
などがあります。
ただ、文武両道は学問も武道も優れているという意味合いですし、智勇兼備は知性も勇猛さも兼ね備えているという意味。
なので、容姿に対する褒め言葉は入っていません。
男性に対して優れた容姿を褒めたい場合は、
を使うことができます。
これは、女性の顔立ちも体形も整っていて美しいことを指す、
容姿端麗
の男の人バージョンですね。^^
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才色兼備は差別用語?
「君は才色兼備だね」
と言われたら、悪い気がする女性はそんなにいないのではないかと思います。
しかし、
才色兼備は才能、容姿ともに優れた女性をあらわす言葉なのですが、近年の男女同権の時代においてはあまりふさわしくないと捉えられることも多いようです。
特にテレビやラジオなどのメディアでは、
「才色兼備はことさらに女性を強調し、特別扱いしている表現のひとつ」
として嫌厭されている傾向にあるようです。
また、才色兼備の他にも、
なども女性差別用語にあたる表現としてメディアではあまり使われることはありません。
こちらとしては褒めるつもりで使っていても、受け取るが側からすると、差別ととらえられてしまうこともあるということですね。
なんとも…難しいですね。^^;
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使い方と例文
さて、では次に具体的な使い方や例文についてみてみましょう。
使い方としてはそのまま。
優れた女性をあらわす時、女性への褒め言葉として使います。
- 例文
「文学賞をとった彼女は容姿も美しく、まさに才色兼備である」
「才色兼備の花嫁をもらうなんて彼は幸せ者だ」
こういった使い方ができます。
近年のメディアでは嫌厭されることも多い言葉ですが、小説ではよく使われていますし、昔から優れた女性をあらわす言葉として古典小説でも出典の多い言葉です。
まとめ
今回は才色兼備の意味や正しい使い方を紹介しました。
褒め言葉として使われる言葉ですが、女性に対して使うのが普通であり、男性に対して使うことはないようです。
また、最近のメディアでは差別用語としてあつかわれることもあるようです。
女性の社会進出が活発な昨今(さっこん)。
バリバリのキャリアウーマンや、社会的地位の高い女性に対しては、この言葉は使わない方が無難かもしれませんね。
でも…。
才色兼備の女性は、はたで見ているとやっぱりカッコイイですよね。^^
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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