一蓮托生の意味とは?使い方や同義語も紹介!
一蓮托生。
と聞いたとき、どんな意味をイメージしますか?
「もう逃げられない感じ?」
なんだか、ちょっと重い印象がありますよね。(^^;
日本のことわざとして教科書にも載っている、
有名なことわざの一つです。
でも、実際にはどういったシチュエーションの時に
使うことばなのでしょうか。
重さのイメージがつかめず、
ちょっと使いにくい言い回しではありますよね。
文字通りみると、
と読めますが、実際の意味はどうなっているのでしょうか。
なぜ、蓮なのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「一蓮托生」の意味について
改めて調べてみました。
実際の使い方や同義語についてもチェックしていきましょう!
一蓮托生の意味と由来
まずは、意味から見てみましょう。
- 一蓮托生の意味
良い行いをした者同士は極楽浄土に往生して、同じ蓮(ハス)の花の上に身を託し生まれ変わること。
そこから転じて、事の善悪にかかわらず仲間として行動や運命をともにすることをあらわすようになった。
「極楽浄土」というキーワードがでてきましたね。
ということは、仏教が関連してそうな雰囲気です。
では、次に「蓮」について目を向けてみましょう。
なぜ蓮かというと、蓮というのは仏教においてとても神聖な花であり、お釈迦様の台座になっている花でもあります。
生まれて間もないお釈迦様が歩いた足跡からぽつぽつと咲き出したのも蓮であったと言われています。
一蓮托生の由来としては、仏教における神聖な花である蓮から来ていたということですね。
もともとは、良い行いをした者同士というくくりでしたが、やがて善悪は関係なく行動や運命を共にする仲間という意味合いで変わって使われるようになっています。
使い方と例文
では、次に実際の使い方や例文についてみてみましょう。
一蓮托生は行動や運命、生きる道をともにするという意味で使われる言葉。
力を合わせて最後まで頑張ろう、良くない結果であってもお互い離れることなく一緒に居よう、というニュアンスがあります。
- 例文
「もはや我々は一蓮托生なのだから今更逃げることなどしない」
「彼女は一蓮托生の運命共同体である」
「彼らとは一蓮托生なのだからもうどうなっても文句など言わない」
行動や運命をともにするという意味の言葉ですが、どちらかというと悪い結末や良くない結果が想定されているときに使うことが多くなっているとうに思えますね。
運命を共にする。
ということばからは、どこかはかない雰囲気がかもしだされているように思えます。
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同義語について
ここでちょっと、一蓮托生と似たことばをみてみましょう。
一蓮托生の同義語というと同じ四字熟語の「同腹一心」や「連帯責任」が挙げられます。
ただし、それぞれの意味をみてみると、ちょっとしたニュアンスの違いも見受けられます。
- 同腹一心(どうふくいっしん)
互いに一致した心を持ち、志を同じくするということ。
- 連帯責任(れんたいせきにん)
複数の人物が連帯で負担する責任のこと。
「同腹一心」には悪い結末を想定しているというニュアンスはありません。
また「連帯責任」は力を合わせる、運命をともにするという場合にはあまり使わず、会社や集団の責任や義務をあらわす場合に多く使われます。
四字熟語以外でもみてみましょう。
- 死なばもろとも
- 旅は道連れ
- 蓮の台の半座を分かつ
このような言い回しが同じような意味を持つ言葉として挙げられるます。
同じようなことばでも、ちょっとした表現の違いで伝わるニュアンスがかわってくるのも、日本語のおもしろい特徴の一つですね。
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まとめ
今回は一蓮托生の意味や同義語について紹介しました。
一蓮托生が日本のことわざというのは有名ですが、仏教と密接な関わりがあることは知らない人も多いのではないでしょうか。
一蓮托生という言葉に入っている「蓮」は仏教においての生まれ変わりを意味していました。
行動、運命をともにするという意味合いなのでアクション映画やゲームなどでよく聞きますよね。
似たような言葉で同じく仏教からきている、「蓮の台の半座を分かつ」と「死なばもろとも」では、ずいぶんと言葉のイメージが違ってきます。
語彙力を高めて、状況に応じてふさわしい言葉を使えるようになりたいものですね。^^
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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