「蛇足ですが」の使い方!メールで使う時の余談との違いは?
話の最後に、
「蛇足ですが」
と加えて話や文章をつなげることってありますよね。
何となく、
「補足」
と同じような意味合いで使われたりしますが、
蛇足とはどういう意味なのでしょうか。
またメールでも、
「蛇足ですが」
と使われているのを見かけることがありますが、
これは正しい使い方なのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「蛇足」の意味や使い方をまとめました。
それでは、さっそくみていきましょう!
蛇足の意味
まずは、蛇足のそもそもの意味からみていきましょう。
- 蛇足の意味
付け加える必要の無い余分なもの、不要なもの、無駄なもの、余計な行為のこと。
おっと。
「不要」「余計」といったキーワードがでてきましたね。
余計なもの、必要のなかったものを指す言葉ので、
とか
などのように使われます。
似たような言葉をみてみましょう。
たとえば、長すぎてあっても無駄になるどころか邪魔になってしまうことのたとえである
「無用の長物」
あっても意味のないもの、無駄なものをあらわす
「月夜に提灯」
こういった言葉が「蛇足」と近い意味となります。
蛇足の由来
次に、蛇足の由来についてみてみましょう。
蛇足というのは中国から伝わった故事成語です。
- 昔、中国の楚の国で、蛇の絵を早く描く競争が開かれた。
自分の早さを自慢した者が、
「足まで描けるぞ」
と言ったら、別の者が
「蛇には足がないはずだ」
と言ったため、足を描いた男が負けてしまった。
この話が伝わり蛇足という故事成語になったといわれてます。
中国の戦国時代の国策・政策逸話をまとめた書物である「戦国策・斉」に記されています。
メールで使う時の注意点
これで、蛇足の意味はバッチリですね。^^
さて、では次に実際にこの言葉と使うとこのシチュエーションに目を向けてみましょう。
よくビジネスの世界でも相手先に送るメールに、
「蛇足ですが」
と付けられていることがあります。
でも「蛇足」って余計なものや無駄なものという意味ですよね。
お得意先や上司に使ってしまってもいいものなのでしょうか。
・・・・・・・
まずメールで「蛇足ですが」を使う場合は、話の本題が終わった後の付け足しの前に持っていきます。
伝えたい重要事項を記した後に、「蛇足ですが~」となるんですね。
そして「蛇足ですが」というのは一種の謙譲語です。
メールの本文に対して、
「言わなくてもいいようなことですが」
とか
「必要ないかもしれませんが」
と自分をへりくだっている表現で、ものを渡す時の
「つまらないものですが~」
と似たようなニュアンスですね。
なので、ビジネスメールのやり取りでは使われることも多い言葉です。
人によっては「蛇足」はそもそも良い意味ではないので目上の方に対して使うのは不適切だという意見もあるようです。
Sponsored Link
蛇足と余談の違い
話を付け足す場合の別の言い方として、
「余談ですが」
という言い回しがありますよね。
この二つにはどのような違いがあるのでしょうか。
二つの意味を見ていきましょう。
蛇足ですが → 余計な付け加え、不要に足されたもの。
余談ですが → 話の内容と多少関連しているものの、本筋からはそれた話。
こうして比べてみると、やはり違いがありますね。
「蛇足ですが」と書く場合は相手にとっては不要なことかもしれないけど、でもこちらから恐縮ながらも言っておきたいことがある。
といった場合に使われます。
一方「余談ですが」と書く場合は、文章の内容に関連性はあっても本筋からはそれている事柄を伝える場合に使います。
また、「蛇足」という言葉自体に「無駄なもの」というニュアンスが含まれるため、相手に失礼に当たるかな、と心配な場合は、
「いらぬお世話かもしれませんが」
などと、置き換えることもできます。
ただ、個人的には、メールは端的に済ませたいタイプなので、蛇足も余談も私はあまりつかいません。^^;
Sponsored Link
まとめ
今回は「蛇足ですが」の意味や使い方を紹介しました。
蛇足という言葉は故事成語で、蛇の絵に足を付け足したという逸話から来ていました。
もともと、「無駄なもの」という意味ですが、ビジネス上のやり取りでは、相手に対してへりくだった言い方として使われています。
ちょっとしたことや、いちおう伝えておきたいことを言う場合に便利な言い回しですが、文章自体がくどくなってしまうデメリットもあります。
状況に応じて、臨機応変に使い分けたいものですね。^^
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
最近のコメント