「矛盾」の意味を漢文で詳しく!用例や使い方もみてみよう

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矛盾

日常的によく聞く言葉ですよね。

この論文はよく読むと矛盾している
彼女の主張は矛盾している!

というように使いますが、
詳しくはどういう意味なのでしょうか。

矛盾1

「矛盾」という漢字はいったいどういう状況を表しているのか。

実は、この言葉は中国の故事からきているのですが、
どんな話が元になっているのでしょうか。

今回は「矛盾」の意味や使い方、元になった漢文についてまとめました。
実際の例文を見ながら詳しい使い方をチェックしていきましょう。



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矛盾の意味


まずは矛盾の意味からチェックしていきましょう。

    矛盾の意味

    辻褄が合わないことや筋道が通らないこと。

この言葉は、中国戦国時代の思想家である韓非(かんぴ)が書いた書物の
韓非子」に基づく故事成語です。

どんなお話なのか、見てみましょう。

    昔の中国の王国であるの商人が

    「どんな盾も突き通す」と
    「どんな矛も防ぐ」を同時に売っていました。

    そこに男が通りかかり

    その矛でその盾を突いたらどうなるのか

    と問いました。

    商人は答えることができず口を閉ざしてしまいました。

この話が元になって「矛盾」という言葉が生まれたといわれています。

しかし、近年ではこの矛と盾を売る商人の話は実際に在ったことではなく、
たとえ話として使われていたのではないかという説が有効です。

矛盾2

韓非が、孔子を代表とする思想である儒家
批判する話の中で出た例えと言われています。

儒家は徳治主義を理想としています。
のある人が国を治めるという思想ですね。

この思想を正当化するために、伝説の時代の2人の聖王を例に出します。

    2人の王は、どちらも徳をもって国を治め、最高で理想の国であった。

    しかし、片方の国がもう一方の国の悪しき点を改め、人々を救ったので
    悪い点のあった国の王が、人々を救ってくれたもう片方の国王に
    王座を譲った。

この話に対して、
法が国を治めるべきとする法治主義の韓非は

どちらも名君ならば、国の悪しき点が改められ、
人々が救われる事例など存在しないだろう。


という事で、矛と盾の例え話をしたと言われています。

確かに、どんな国も「カンペキ!」ってことは無いでしょうから、
完璧な国がある」ってだけで、もう矛盾しちゃっている気がしますよね。



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矛盾の漢文


そもそものお話が漢文ということで、
実際にはどんな文章なのでしょうか。

ここでは「矛盾」の漢文を紹介していきましょう。

漢文

楚人有鬻盾与矛者。

誉之曰
吾盾之堅、莫能陥也。

又誉其矛曰
吾矛之利、於物無不陥也。

或曰
以子之矛、陥子之盾、何如。

其人弗能応也。

ふむ・・・
漢文に詳しい人以外は、ちっとも分りません!

では、送り仮名なんかを駆使して
もうちょっと分りやすくしてみましょう。

書き下し文

楚人に盾と矛とを鬻(ひさ)ぐ者有り。

之を誉めて曰はく
吾が盾の堅きこと、能(よ)く陥(とお)す莫(な)きなり。」と。

又其の矛を誉(ほ)めて曰はく
吾が矛の利(と)きこと、物に於いて陥(とお)さざる無きなり。」と。

或るひと曰はく
子の矛を以つて、子の盾を陥(とお)さば何如(いかん)。」と。

其の人応ふる能はざるなり。

古文っぽくなりましたね。

口語訳してみましょう。

口語訳

楚の国の人で盾と矛とを売る者がいました。

(この人が)自分の盾のことを誉めて言うことには、
私の盾の頑丈なことといえば、突き通すことができるものはない。

また、そのの矛を誉め言うことには、
私の矛の鋭いことには、どんな物でも突き通すことができないものはない。」と。

(それを聞いていた)ある人の言うことには、
「(何でも突き通すことができる)あなたの矛で、
(突き通すことのできない)あなたの盾を突いたらどうなるのですか。」と。

その(盾と矛を売る)人は、答えることができませんでした。

この話、中学校の古文の教科書なんかにも載っています。
ちょっと実際に矛で盾を突いてみたいですよね。

どっちも壊れるのでしょうか・・・

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使い方について


矛盾は以下のような時に使います。

    あることを肯定し、同時に否定するなど理論として成り立たない事柄を指し、
    批判したり間違いを指摘する場合。

また、同時に肯定と否定が起こるような
辻褄の合わない関係性を指して使うこともあります。

意外ですが、単純に「矛と盾」という意味もあります。

では実際に例文を使って紹介していきましょう。

例文

1.
「どんな病気でも治せる薬と、どんな薬での治らない病という存在は
矛盾しているので同時に存在できるはずがない」

2.
「寒い寒いと言いながら生地の少ないミニスカートを履くという
彼女の行動は矛盾している」

3.
「先生は立派な人間になるためには勉強しろというが、
勉強より人間関係を築くことの方が人として大切だとも言いだしたので、
その矛盾に苦しんでいる」
このような例文になります。

3.の先生は完全に迷走してますね。
20代の若い先生によく見られる症状ですよね。

若いうちは色々迷走して、矛盾と戦いながら頑張って成長していくのです!

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まとめ


今回は「矛盾」の意味使い方、元になった漢文について紹介しました。

矛盾の語源になった矛と盾の話は有名です。
しかし、その話は

二つの国が両方とも素晴らしい政治をしていたというのはおかしい

という議論の中でたとえ話として使われた話です。

この二つの国の話は矛と盾の話に比べれば知名度が低くあまり知られていません。

韓非が自分の思想の正当性を示すために出した例えですが、
これはとても分りやすい例え話ですよね。

この議論に勝者がいたかは分かりませんが、
分りやすい例え話というのは、相手を納得させる力を持っています。

誰かに自分の意見を伝えるときに、分りやすい良い例を出せるとスマートですよね。

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


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