ペパーミントの有効な使い方! ~体に優しい虫除けを作ってみよう!~
「スーッ」っといい香りがするペパーミント。
「家で栽培してるー!」
なんて人も多いのではないでしょうか。
お庭にある方は、増殖してどうしようもないものと認識していると思います。
あるいはご家庭でペパーミントのアロマオイル、余っていませんか?
「これ、何かにうまく活用できないかしらん・・・」
そんなふうに思ってる人も多いはず。
そこで今回は、そんなペパーミントを有効活用するべく、
ペパーミントの虫除け効果に注目して虫除けスプレーと防虫剤の作り方をご紹介します。
ペパーミントの虫除け作用
まずはペパーミントにはどんな成分が含まれているのか。
どの成分が虫除け効果を持つのか。
これらをご紹介していきましょう。
- ペパーミントに含まれる成分
- フラボノイド(抗酸化作用がある)
- トリテルペン(ポリフェノールの一種)
- フェノール酸(ポリフェノールの一種)
- タンニン(収れん作用があり、下痢やオイリースキンに効果的)
精油中の成分
メントール → ミントの爽やかな香りの元。
感覚神経末梢を刺激して冷感作用と感覚を麻痺させる作用がある。
メントン → ミントの香りの元。
メントールよりも持ちが良いが、冷感作用はない。
ペパーミントに含まれる成分には様々な効能が期待できるものがあります。
先ほど挙げた成分の中で虫除けとして期待できる成分は主にメントールとメントンです。
この二つの成分はミント独自の清涼感のある香りの元となる成分で、虫には嫌な臭いとなるようですね。
ペパーミントを使った虫除けの作り方
虫が嫌うペパーミントの成分を見たところで、早速虫除けスプレーを作ってみましょう。
まず、先程ご紹介したように
虫が嫌う成分はペパーミントの精油中に含まれるメントールとメントンです。
この2つの成分は精油、つまりミントの油分の中に含まれており、
ハーブティーのようにミントの葉をお湯につける(浸剤と呼びます)だけではせっかくの成分が十分に回収できません。
油分は水には溶けないので、お湯に浸けるだけでは不充分なのですね。
油はエタノールに溶けますので、薬局に売っている99.9%のエタノール(無水エタノール)にペパーミントの葉を浸けると良いです。
エタノールを使ったハーブの浸出液をチンキ剤(ハーブチンキ)と呼びます。
レシピは以下のようになります。
ハーブを使用した場合と、精油(アロマオイル)を使用した場合の2つのレシピをご紹介します。
精製水11:無水エタノール9:乾燥させたペパーミントの葉5
の割合で漬け込んでください。
綺麗な緑色と香りが出てきたら濾して出来上がりです。(目安はおよそ2~3日)
ボトルに無水エタノール5mlと精油を5滴を入れて混ぜます。
そこに精製水を25ml入れて出来上がりです。
どちらもスプレーボトルなどに入れて冷暗所で保管しましょう。
1週間程で使い切るのが望ましいです。
虫除け効果はミントの匂いがしている間は維持されていますが、
匂いがなくなったら追加でスプレーしてくださいね。
ただし、衣類に直接スプレーすると色が移ってしまうので気を付けましょう。
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ペパーミントを使った防虫剤の作り方
さて、先程ご紹介した虫が嫌いな香りの成分を活用して、もう一つペパーミントの使用方法である防虫剤をご紹介します。
スーパーやドラッグストアで買える防虫剤の成分はエンペントリン、ナフタレン、パラジクロロベンゼン、樟脳のいずれかです。エンペントリン以外は臭いがあります。
体調や体質にも依りますがナフタレンやパラジクロロベンゼンは体に悪影響を及ぼす場合があります。
私は大人になってからも防虫剤を使用すると咳が止まらず、肺炎になる事もありました。
目がショボショボしたり、アトピーが悪化するといった症状が出る人もいるようです。
でも、大切な衣類が虫に喰われたら悲しいですよね。
防虫対策はしっかりしたいものです。
そこで、ペパーミントです!
ペパーミントを乾燥させたものや、
ペパーミントのアロマオイルを5滴ほど綿等に染み込ませたもの
を麻袋に入れてクローゼットにぶら下げておくだけで防虫効果を発揮します。
市販の防虫剤と違って効果は一年は持ちません。
2~3ヶ月毎にペパーミントの葉を交換したり、精油を追加したりする必要はありますが、衣替えと一緒にやってしまえば大した手間にはなりません。
私はこれで肺炎にならずに済むようになりました!
ウールもカシミヤもシルクも、虫に喰われたことは無いです。
オレンジやローズマリーのアロマオイルを加えても良いですよ。
健康面だけじゃなく、周囲の人から
「衣類が防虫剤臭い」
「おばあちゃんの家のにおいがする」
とか言われなくなりますよ!
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まとめ
今回はペパーミントの虫除け効果に注目して
虫除けスプレーと防虫剤の2つの使い方をご紹介しました。
ミントはお茶にしても美味しく飲めるハーブですが、エタノールで抽出する成分にも有効性が高いものがある優れものです。
ヨーロッパではウィスキーに漬け込んで飲む事でミントの有効成分を摂取しているようです。
ミント独特の香りと清涼感は、スッキリとした後味になって気分転換にも最適な美味しいお酒としてご家庭で親しまれています。
もし、お庭にミントがいっぱい生えていたら・・・
もし、お家にミントのアロマオイルが余っていたら・・・
ペパーミントを使った体に優しい虫除けグッズを作ってみるのは如何でしょうか?
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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