やけどの水ぶくれが破れた!処置はどうする?ラップでくるむのはアリ?
やけどって、けっこう身近な怪我ですよね。
赤くなってヒリヒリするくらいならまだマシで、
(それでも嫌ですけど)
水ぶくれになってしまうと厄介です。
普段の生活で負ってしまうやけどは、
日常でよく使う部位であることも多いですよね。
なので、間違えて水ぶくれが破けてしまう事も多くて困ります。
やけどの水ぶくれが破けてしまったら、
いったいどのように処置をすれば良いのでしょうか。
ということで!
今回はそんなやけどの水ぶくれが破けてしまったときの対処法を紹介します。
火傷で水ぶくれになるのはなぜ?
そもそも何故やけどを負うと、
なぜ水ぶくれになることがあるのでしょうか。
ここでは、水ぶくれがいったい、
どのような状態なのかみていきましょう。
やけどは皮膚が損傷している状態。
その損傷が皮膚のどの部分まで到達しているかで
やけどの程度が決まります。
慶応義塾大学病院の医療・健康情報サイトに
分かりやすい図がありました。
ちょっとそこから図を拝借して簡単な皮膚の構造と
やけどの重症度・症状を以下にまとめてみました。
図に示したように、皮膚は三層構造になっています。
そのうち真ん中の組織・真皮の部分がやけどによって
損傷すると水ぶくれが出来てしまいます。
真皮にはリンパ管が走っているため、
損傷した真皮からリンパ液が滲みでてきてきます。
それが水ぶくれになるのです。
したがって、やけどの深さが表皮のみでも皮下組織まで達しても、
真皮からリンパ液は分泌されないために水ぶくれは出来ないのです。
破れた場合の処置はどうする?
人の体とは良くできてきているものです。
分泌されるリンパ液には傷を治す作用があると言われています。
なので、水ぶくれの中に入っている体液は
患部で保持しておきたいのです。
しかし、
水ぶくれは破れてしまう事もありますので、
そんな時の対処法をご紹介します。
まずは、患部の感染症に注意を払わなくてはいけません。
水ぶくれの中身の体液は、水ぶくれの中にいる間は傷を治す作用がありますが、
外気に曝されると細菌が繁殖しやすい成分でもあります。
なので、まずは出てきてしまった水ぶくれの内包液を流水で軽く洗い流します。
水分を軽く拭取ったら、消毒をせずにキズパワーパッドを貼りましょう。
新たに出てくる浸出液をキズパワーパッドが保持するため、
傷の保護と同時に回復を促します。
キズパワーパッドが手元に無ければ、患部よりも少し大きめに切った
サランラップに白色ワセリンを塗り、患部に当てて覆いましょう。
ただし、
白色ワセリンは酸化しやすく、ご家庭の保管状態が万全とは言えない可能性も考えられます。
なので、応急処置として考えて処置後は病院へ行く事をオススメします。
少し前まで、やけどにはオロナインという話も聞きました。
こちらは表皮のやけどには良いようですが、
水ぶくれになる程のやけどには塗らないようにしましょう。
ただ、やけどの深さを自己判断してオロナインを使用することは逆効果になることも有り得ます。
なので、
「大丈夫そう」
という火傷でも、オロナインの使用は、
できるだけだ避けるようにしましょう。
あくまでもオロナインは軽度のやけどへの初期対処が済んでから、
補助的に塗るものと考えてください。
また、やけどへの初期対処として冷やすことはとても重要な処置ですが、
冷えピタ等の張り付くアイテムを使用することはやめましょう。
冷えピタは効果が無い上に、患部に張り付いてしまうと
剥がしたときに一緒に皮が剥けてしまう危険性があります。
これでは傷の悪化を招き、かえって治りが遅くなる
可能性もありますので注意してください。
Sponsored Link
火傷の痕を残さないために
さて、水ぶくれが出来るほどのやけどとなると、
痕が残ってしまう可能性がありますよね。
どのような処置をしておけば痕が残らないのかをご紹介しましょう。
やけどの痕が気になる頃というのは、
「冷やす。」
とかいうタイミングを過ぎて痛みも引いた頃かと思います。
この頃になって患部のためにできることは、美肌を育てる事。
患部が塞がり、保護の必要が無くなったら
などでお肌の保湿ケアをして紫外線も避け、
22時~2時の間に寝ましょう。
また、形成外科や皮膚科で貰えるヒルドイドという軟膏も有効な場合があります。
痕が気になる場合は医師に相談してみるようにしましょう。
Sponsored Link
まとめ
今回はやけどの水ぶくれが破けた場合に、
が有効である事をご紹介しました。
ポイントは、
このポイントを踏襲した治療法を湿潤療法と呼びます。
一昔前まで、傷は消毒して乾燥させるのが良いとされていました。
しかし、近年ではこれまでとは間逆の理論である
湿潤療法が普及するようになりました。
湿潤療法は家庭で行うには感染などの危険性を伴う場合もありますので軽度の怪我の治療にとどめた方が良いでしょう。
傷が化膿する、かゆみが出る(かぶれる)等の症状が出始めてしまった場合には直ぐに医療機関で正しい治療を行いましょう。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
最近のコメント