天に唾する行為の意味!因果応報とは違う意味で使われている?類語もチェック

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良くない行いのことを、

天に唾するような行為

って言うことありますよね。

これってどういう意味なのでしょうか。

空に向かって唾を吐きかけるなんて無作法だ、
と言っているのでしょうか。

それとも、上を向いて唾なんか吐いたら
リバースして自分にかかってしまうよ。

ということなのでしょうか。

んんー?

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と、いうことで!

今回はこのことわざの意味や使い方についてまとめました。
因果応報との違いもチェックしていきましょう。


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天に唾するの意味

まずはこのことわざの意味をチェックしてみましょう。

    天に唾するの意味

    人に危害を加えようとして、返って自分が酷い目にあってしまうことのたとえ。

空に向かって唾を吐きかけても空を汚すことなんてできません。
むしろ自分の吐きかけた唾が顔に振ってきて自分の顔が汚れます。

このことから、相手に害をなそうとして、かえって自分が害を受けてしまうような状況をあらわす言葉になりました。

この言葉は仏教最初の経典とされる「四十二章経」の中にある以下の内容に由来します。

    「悪人の賢者を害するは、猶し天を仰いで而も唾せんに、唾天を汚さずして、還って己が身を汚し、風に逆らって人に塵くに塵彼を汚さずしてかえって身に塵するが如し」

これは、以下の意味を持っています。

悪人が賢者に害を与えようとするのは、天に向かって唾を吐くようなものだ。
唾は天を汚さずに唾を吐いた人だけが汚れる。

また、それは風上に向かってゴミを撒くようなものだ。
ゴミは賢者を汚さず撒いた人だけを汚すだろう。

つまり、

尊い者に害を与えるというのは、結果として自分に害することになると言っているんですね。


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時代と共に違う意味で使われている?

「天に唾する」というのは、本来の意味としては、人に危害を加えようとして返って自分が酷い目に合うことをです。

実は最近では違う解釈でこの言葉を使っている人が増えているようです。

どんな意味に捉えているのかというと、

「自分より上位に立つような存在を、冒し汚すような冒涜的な行為をすること」

という意図で使われ始めているようです。

あ、そっちの意味だと思ってた。

なんて人も多いのではないでしょうか?
|・ω・)

若い世代ほどこのような意味に捉える方が多いようで、30代以下の方の3割が、

「自分の上司や目上の人を冒涜する行為のこと」

と答えたようです。

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確かに「天に唾する」という言葉は偉い人に悪い態度で接する、というようなイメージはあります。

が、ただ目上の人をあらわすだけなら天でなくても良いような気もします・・・。

この場合は天に唾を吐きかけても自分に戻ってくる、という本来の大切なポイントがなくなっていますね。

しかし、言葉というのは時代とともに変化していくものなので、新しく広がっている意味の方が主流になってしまう時代がそのうち来るのかもしれませんね~。

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因果応報との違いはある?

自分の吐きかけた唾が自分の顔に戻ってくる・・・というのは「因果応報」という意味に近い気がしますよね。

「因果応報」と「天に唾する」は同じ意味なのか?
どんな違いがあるのか?

その辺りも見てみましょう。

    因果応報

    過去や前世での考えや行いに応じて、必ずそれ相応の報いがあるということ。

つまり過去や前世で良い行いをすれば、良いことが起き、悪い行いをした者には悪いことが起きるということを言っているんですね。

「天に唾する」というのは悪い行いの結果、自分に悪いことが起きているという状況をあらわしているので似ていますが、「因果応報」の方は良い行いもあらわしている言葉なので同義語としては少しズレているかもしれませんね。

類語について

では「天に唾する」と同じ意味で使われている類語を紹介していきましょう。

仰いで唾を吐く

人に害をなそうとして返って自分がひどい目にあうという意味のことわざです。
天という言葉はありませんが、「天に唾する」とほぼ同じことわざですね。

お天道様に石

お天道様に石を投げても、お天道様にぶつけることなどできず、自分の頭上に石が落ちてくることから、他者に害をなそうとして自分が被害にあうという意味になりました。

「唾」と「石」の違いはありますが、あらわしていることは同じですね。

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まとめ

今回は「天に唾する」の意味や使い方について紹介しました。

人に害を与えようとして返って自分が酷い目にあう、ということをあらわしていました!
一応辞書の方には、

目上の人に対する無礼な行いとして使うのは誤り

とありましたが、現代の感覚だとこちらの方が意味として受け取りやすいようですね。

目を掛けてくれた上司に無礼をする行為というのであれば「恩を仇で返す」とか「顔に泥を塗る」の方が近いかもしれません。

言葉は時代と共に変わっていくものなので、もう何十年か経ったら、辞書に載っている意味も変わってくるかもしれませんね。

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


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