鯛の尾より鰯の頭のことわざの意味は?反対の意味には何がある?
よくグループやチームにおいて、
「鯛の尾より鰯の頭だ」
なんて言う人がいます。
これって、いったいどういう意味なのでしょうか。
「鯛と鰯を比べたら鯛の方が良くない?」
なんて思ってしまいますが、
なにか魚の部位が関係することわざなのでしょうか。
尾だろうが、頭だろうが、食べられないですよね。
真ん中の身の部分がいいんですけど。なんて…。
魚を比べる場面なんて釣りのときくらいしか思い浮かびませんが、
どういった状況で使えば良いのでしょうか。
と、いうことで!
今回はこのことわざの意味や使い方をまとめました。
目次
鯛の尾より鰯の頭の意味
まずは、基本的な意味からみていきましょう。
- 「鯛の尾より鰯の頭」の意味
大きな集団の後にいるよりも、小さな集団の先頭にいて活躍するのが良いということのたとえ。
せっかく大きな団体に属しても、一番後ろについて人に従うばかりでは何もできない。
それよりは小さな団体に属してその団体の頭になった方が自分のやりたいように活躍できる、ということをあらわしています。
鯛の尾というのは大きなものの末端をあらわし、鰯の頭というのは小さいものの一番トップをあらわしているんですね~。
使い方について
では次に、実際に「鯛の尾より鰯の頭」の使い方をみていきましょう。
「鯛の尾よりも鰯の頭というし、学力の高い大学で付いていけなくなるよりは、レベルを落としても学年トップを維持した方がいいかもしれない」
「大きな事務所に居た時は埋もれてしまって誰にも気づかれなかったが、小さな事務所に移った途端、注目されるようになって仕事が増えた!まさに鯛の尾よりも鰯の頭だ」
これは、大きな団体で低い地位に甘んじているよりも、小さな団体でそこの頭となる方が良いということわざ。
なので、小さい会社や事務所などの団体に移って成功した、という場合やそれを進める際に使います。
また学校やクラスに対しても使うことがあります。
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逆の意味の対義語について
ついでに「鯛の尾よりも鰯の頭」と逆の意味で使われている対義語をチェックしてみましょう。
寄らば大樹の陰
頼りにするのなら勢力のある者のほうが安心でき、利益もあるという意味のことわざです。
有名なので聞いたことがある人も多いでしょう。
身を寄せるのであれば小さい木よりも大きい木の方がいいという意味なので、鯛よりも鰯を良いとする「鯛の尾よりも鰯の頭」とは逆ですね。
大所の犬となるとも小家の犬となるな
どうせ人に仕えるならば、勢力のある人を選べという意味のことわざです。
どうせ選ぶのであれば小さい勢力よりは大きな勢力の方がいいだろうという意味なので「鯛の尾よりも鰯の頭」とは真逆ですね。
同じ意味で「犬になるなら大家の犬になれ」ということわざもあります。
同じ意味の同義語について
さらに「鯛の尾よりも鰯の頭」と同じ意味を持つ同義語もみてみましょう。
鶏口となるも牛後となるなかれ
大きな集団の中で尻にいて使われるよりも、小さな集団であっても長となるほうがよいという意味のことわざです。
鶏の口の方が牛のお尻より良いだろう、と言っているんですね。鶏と牛、鯛と鰯の違いはありますが「鯛の尾よりも鰯の頭」と似ていますよね。
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まとめ
今回は「鯛の尾よりも鰯の頭」の意味や使い方をまとめてみました。
大きな集団の後にいるよりも、小さな集団の先頭にいて活躍するのが良いという意味でした!
ことわざの意味合いとしては直接魚は関係しありませんでしたが、大きくて強いものの末端と、小さくて弱いものの頭というイメージはよく伝わってきますよね。
その他にも対義語や同義語を調べてみると動物の入っているものが多かったです。
やっぱり何かを対比する場合、動物はイメージしやすいのかもしれませんね~。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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