好きこそ物の上手なれの意味!下手の横好きとの違いは?文法的にみると?
「好きこそ物の上手なれ」
趣味に夢中になっている人や、どんどん技術が上がっている人に対してこんな言い方をすることがあります。
この言葉はポジティブな意味合いで使うことが多いと思います。
しかしにちょっと似ている言葉に、
「下手の横好き」
っていうのもありますよね。
この二つはどう違うのでしょうか。
どちらも「好き」という言葉が入っていますが、
あらわしている意味はどう違ってくるのでしょうか。
また「好きこそ物の上手なれ」を文法的にみた場合、
どのようなニュアンスになるのでしょうか。
「こそ」とか「なれ」とかいわれるとイマイチ、ピンと来ないですよね。(^^;
と、いうことで!
今回は「好きこそ物の上手なれ」と「下手の横好き」の違いや、それぞれの正しい意味や使い方をまとめました。
目次
好きこそ物の上手なれの意味
まずは基本的な意味からみてみましょう。
- 好きこそ物の上手なれの意味
人は好きなものに対しては一生懸命になり熱心に努力するので、その分上達が早く、すぐに上手くなるということ。
人は好きなことに対しては熱心になり、自然と自分なりに勉強をしたり工夫を凝らすもの。
なので、誰かに言われなくても自然と上達は早くなるものです。
どんな仕事、スポーツ、趣味であっても大切なのは「好き」ということで、それこそが上達の近道なのだという意味ですね。
仕事ができるようになる条件とは?
仕事が上手くいかなくて悩んでいる方や、どうすれば上達するのか分からないという方は現代社会において多いでしょう。
では、どうすれば仕事がバリバリできる素敵な人になれるのでしょうか。
ここでは「仕事ができるようになる条件」を3つ、みてみいきましょう。
仕事に興味を持つ
希望通りの職種に就けたという方は、興味のある仕事や興味のある商品に囲まれて充実した毎日を送っているかもしれません。
しかし、現代社会においてそんなに恵まれている人はむしろ少ないのではないでしょうか。
多くの人は「やりたいこと」よりも「できること」を優先し、何となく就職先を選んだ人もいるでしょうし、合格した中で条件に合う会社を選んだ人もいるでしょう。
他に何かやりたいことがあり、それまでも繋ぎとして働いている方もいるかもしれません。
しかし、どんな場合であっても仕事は仕事ですから、きちんとこなして、
「仕事のできる人」
と言われるようになりたいですよね。
そのために大切なのは仕事に興味を持つこと。
「繋ぎの仕事に興味なんて持てない」
という人もいるかもしれませんが、会社や商品そのものに興味を持てなくても、自分の興味のあることに関連付けて考えることはできます。
例えば食品に興味がなくても、趣味がイラストの人であれば
「たくさんのものを見た方がイラストの幅が広がるかも」
と思えるでしょう。
スポーツをやっている人であれば
「食事って健康な身体を作るのに重要なことだから知識を蓄えとこう!」
という興味に繋がります。
このように、自分の興味がもてることを探してみましょう。
仕事に興味を持てば自然とやる気もアップするものですよ。
たくさんの人を味方に付ける
仕事がつまらない、上手くいかないという人にありがちなのが、周りの人たちとコミュニケーションがとれていないという場合です。
仕事ができる人というのは会社の中で会話の中心であったり、社外でも人脈があったりしませんか?
実は仕事ができる人というのは、いろいろな人に助けてもらえたり、味方がたくさんいるものなんです。
- 仕事ができる = 個人の能力が高い
と思われがちですが、一人で抱え込まず、上手くまわりとコミュニケーションをとれる人ほど仕事ができる人として認識されやすいのです。
なので仕事を頑張るあまり孤立してしまったり、周りが見えていない人は近くの人とコミュニケーションをとることから始めてみるよにしましょう。
仕事を好きになる
今回紹介していることわざにもありますね。
「好きこそ物の上手なれ」
という言葉の通り、好きという感情は能力を向上させるのには欠かせないもの。
好きなことなら誰だって頑張れますし、努力も苦ではありませんよね。
しかし、
「仕事好きじゃないし、頑張れない」
という人もいるでしょう。
であれば「好き」の対象は仕事でなくても大丈夫です。
例えば仕事先の同僚を好きになれば、
「あの人に尊敬されたいから仕事頑張ろう」
という気持ちになりますし、仕事部屋を居心地の良い空間にすれば
「この大好きな空間に居たいから仕事続けよう」
という気分になります。
そして長く続けることで好きでなかった仕事にも愛着がわいてくるもの。
好きだから続けることができる。
そして実力がついていく。
「継続は力なり」
ということもあります。
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下手の横好きとの違いは?
ちょっと似ているニュアンスのことわざに、
「下手の横好き」
がありますよね。
「下手の横好き」というのは「好きこそ物の上手なれ」と似ていますが、どういった違いがあるのでしょうか。
・・・・・・・
「下手の横好き」というのは、
- 下手なくせに、その物事が好きで熱心であることや熱中しているようす
のことをいいます。
横好きというのは本業ではないという意味で、趣味などをあらわしています。
つまり趣味などに夢中になり熱心にやっているが、技術が伴っていないさまや、全然上達していないような人などに使うんですね。
「好きこそ物の上手なれ」というのは、好きな事柄であれば熱心になるので、自然と上達も早くなるという意味なので、似ているどころかむしろ逆の意味ですよね。
辞書を調べても「下手の横好き」は「好きこそ物の上手なれ」の対義語として出ています。
文法的にみると?
さて、最後にこのことわざの文法的な意味をみてみましょう。
「好き」とか「上手」というのは今でも普通に使いますが、
「こそ」とか「なれ」とかはイマイチ使い方が分からないですよね。
「好きこそ物の上手なれ」という文法には「係り結びの法則」が成り立っています。
「係り結びの法則」というのは文章の中に、
があるときには終止形では終わらせない
という特殊な法則です。
学生時代に古文でやった覚えがおぼろげにありますよね。(^^;
「好きこそ物の上手なれ」
に含まれている「こそ」というのは強調の意味があり、
この場合は已然形(いぜんけい)と結びつきます。
通常であれば動詞の「なる」で終わる形になり、
「上手なる」や「上手なり」で終わるものなの。
ですが、係り結びになった場合は「上手なれ」になるので、この形になっているんですね。
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まとめ
今回は「好きこそ物の上手なれ」の意味や使い方「下手の横好き」との違いなどをまとめてみました。
「好きこそ物の上手なれ」というのは、人は好きなことであれば熱心になるので上達も早いという意味で、「下手の横好き」とは逆の意味合いとなります。
対義語を比較すると、
「じゃあどっちが正しいの?」
と思いますが、どちらが正しいではなく、どちらの場合も存在すると考えるのがいいでしょう。
好きが高じて上達する場合もありますし、全然技術が上達しないのに好きな趣味を何年も続けている人もいますよね。
また技術が上達しないらといって悪いわけでもありません。
上達しなくても好きなことをずっと続けていられるっていうのも、それはそれで幸せなことですよね。^^
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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