獅子身中の虫の意味!使い方や類義語について

スポンサードリンク


獅子身中の虫

こんな言い回しをすることがあります。

あまり聞き慣れない言葉ですよね~。
いったいどういう意味で使う言葉なのでしょうか。

獅子というのはライオンのことですよね。

null

ライオンの中の虫とは何をあらわしているのでしょうか。
文字を見ただけではちょっと想像つかないですよね。
(^^;

と、いうことで!

今回はこのことわざの意味や使い方をまとめました。

ついでに、同じ意味で使われる類義語などもチェックしていきましょう~。


スポンサードリンク



獅子身中の虫の意味

まずはこのことわざの基本的な意味からみていきましょう。

    獅子身中の虫の意味

    内部にいながら組織に害をもたらす者や、恩を仇で返す者のたとえ。

主に組織内で使われることわざですね。
(^^ゞ

獅子の体内に寄生して生きている虫が、獅子の身体を蝕み死に至らしめることから、組織などの内部にいながら身内に害を与える者や、恩を仇で返す者をあらわすようになりました。

「獅子」というからには、その組織自体もある程度立派なものであるということがうかがえますね。


スポンサードリンク



由来について

「獅子身中の虫」というのはもともと仏教用語で、仏教徒でありながら仏教に害をもたらす者のことをあらわしていました。

大乗仏教の経典である

梵網経

に次の言葉が載っています。

    「獅子身中の虫、自ら獅子の肉を食らい、余外の虫に非ざるが如し。是くの如く仏子自ら仏法を破り、外道・天魔の能く破壊するに非ず」

もう少しかみ砕いてみましょう。

    「獅子は自身の体内に寄生する害虫に食われて死ぬのであり、外からの虫に食われるのではない。これと同じように悪い仏徒が自ら仏法を破壊するのであり、外道や天魔が仏法を破壊するのではない」

このような意味となります。

寄生虫にむしばまれる獅子に例えて、仏教に害をなす内部の仏教徒に注意せよと、説いているんですね~。

Sponsored Link

類義語について

では「獅子身中の虫」と同じ意味合いで使われている類義語をみてみましょう。

飼い犬に手を噛まれる

日頃から可愛がって面倒をみてきた者からひどく裏切られたり害を受けたりすることを意味しています。

獅子は虫を可愛がっているわけではありませんが、恩恵を受けた者に害をなすという部分は共通していますね。

軒を貸して母屋を取られる

軒先を貸しただけなのに、ついに家をすべて取られてしまう。

このことから転じて、一部を貸したばかりに全部を取られるという意味になりました。

また、恩を仇で返されるという意味もあります。

トロイの木馬

「トロイの木馬」は古代ギリシャの叙事詩に登場する話で、トロイアを陥落させる決め手となった装置を意味します。

トロイア戦争において苦戦していたギリシア勢は、巨大な木馬を制作しました。

その巨大な木馬を置いてギリシア人たちは逃げていってしまったので、トロイア勢は木馬を戦利品として持ち帰りました。

しかし木馬の中にはギリシア人がたくさん潜んでいて、トロイアを内部から破壊し始めたのでトロイアは陥落されてしまいました。

このことから内通者や巧妙に相手を陥れる罠を指して「トロイの木馬」というようになりました。

獅子身中のエピソード

ここで「獅子身中の虫」にまつわるエピソードをいろいろと紹介していきましょう。

    唐獅子牡丹

    唐獅子牡丹って聞いたことありますか?

    これは襖絵や陶器、刺青の模様としてよく使われている獅子と牡丹の入った絵のことです。

    よくあるデザインなのですが、なぜ獅子と牡丹の組み合わせなのでしょうか。

    ・・・・・・・

    実は獅子に寄生する虫というのは牡丹の花からしたたる夜露に当たると死んでしまうと言われているのです。

    なので獅子は夜になると牡丹の花の下で休むと言われています。

    この光景をあらわしたのが唐獅子牡丹なんですね。

    ちなみに唐というのは中国のことで、中国の獅子という意味になります。

    シーマ・・・獅子身中の虫め!

    「獅子身中の虫」はあの人気アニメ「機動戦士ガンダム」の台詞としても登場します。

    「シーマ・・・獅子身中の虫め!

    これはOVA「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」
    にてアナベル・ガトーが言い放つ台詞です。

    シーマというのはシーマ・ガラハウという女性で、彼女はジオン公国の中佐なのですが、ジオンを裏切り敵軍である連邦へ寝返るために裏で手を回していました。

    これを知ったガトーがジオン軍に居ながらもジオン軍を滅ぼす算段をしていたシーマを

    「獅子身中の虫」

    と罵るために言った台詞です。

    しかし、シーマはジオン軍から度々酷い仕打ちを受けていて、長年汚れ役を押し付けられていました。

    なので、ガトーからすれば「獅子身中の虫」でもシーマからすれば「積年の恨みを晴らす」になるわけですね。

Sponsored Link

まとめ

今回は「獅子身中の虫」の意味や使い方をまとめてみました。

内部にいながら組織に害をもたらす者という意味でした!

似た言葉で「トロイの木馬」や「飼い犬に手を噛まれる」などがあります。

「トロイの木馬」はパソコンのウイルスとしても有名ですよね。

ソフトのような顔でパソコンに入り込み、パソコンを内部から破壊する

・・・まさに「トロイの木馬」そのものですね。

恩を仇で返すというと、いかにも恩知らずや非常者というイメージですが、ガンダムのエピソードのように本人が恩を感じておらず、むしろ恨みを持っていた場合は状況も変わってきます。

酷いことを続けた結果、裏切られるという状況は自業自得になってしまうので難しいところですよね。。。

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


スポンサードリンク


この記事が「タメなった!」場合はこちらのボタンからシェアをお願いします!

  • LINEで送る

おすすめ記事




コメントを残す

CAPTCHA





サブコンテンツ

このページの先頭へ