鼓腹撃壌の読み方は?意味や作者、書き下し文も紹介

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鼓腹撃壌

こんな言葉があります。

何だか難しい漢字の羅列で分からないですよね。

ていうか読めないんだけど?

なんて人も多いのではないでしょうか。
(^^;

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それに漢字から意味を読み取るのも難しそうですよね。

「鼓の腹を撃壌?」
「え?お腹が膨らんで破裂しちゃうみたいなこと?」

って、ぱっと見、なんだか怖い話っぽいですよね。
ヾ(;´▽`A“

今回はこのことわざの読み方や意味や、
元になった漢文などをみていきましょう!


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鼓腹撃壌の読み方


「鼓腹撃壌」は「こふくげきじょう」と読みます。

読み方を聞いても、

いや、あまり聞き覚えないけど・・・

と思ってしまいますよね。
(^^;

普段あまり使わないですしメディアでの汎用性も低いですよね。

ではさっそく意味についてみてみましょう。

鼓腹撃壌の意味


この言葉は、平和で安定した世の中、政治が行き届き、人々が安心して楽しんでいるようすをあらわしています。

鼓腹というのはそのまま「腹鼓(はらつづみ)」をあらわしています。

タヌキの腹鼓は有名ですよね。

ぽんぽこポン!

という可愛らしいイメージが思い浮かびます。
(*^^*)

「鼓腹」というのは、お腹が太鼓のようにパンパンになるということ。

つまり満腹、お腹一杯食べられる裕福さをあらわしています。


そして「撃壌」というのは、

    土壌に衝撃を与える」 = 「踏み鳴らす

ということなんですね。

不機嫌な「ダンダン!」という踏み鳴らしではなく、軽快にリズムをとっているという意味で、むしろ上機嫌なようすをあらわしています。

つまりこれは、満腹でぽこぽこお腹を叩いている人たちが、地面で楽しくリズムをとっているようすをあらわしています。

そこから転じて、人々の平和や安定、平穏な生活という意味になったんですね。

撃壌鼓腹

と逆に使う場合もあるようです。


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由来について


「鼓腹撃壌」の元になった漢文は、南宋の曾先之によってまとめられた中国の子供向けの歴史読本

十八史略

に出てきます。

老人が腹鼓をしながら地面を踏み鳴らし、太平の世を謳うという意味の

    「有老人、含哺鼓腹、撃壌而歌曰」

という一文が元になっています。

一体どういった状況での一文なのでしょうか。

実際にその漢文と書き下し文を紹介して、
詳しいシチュエーションを探っていきましょう。

漢文


    帝尭陶唐氏帝嚳子也。其仁如天其知神。就之如日、望之如雲。
    都平陽。茆茨不剪、土階三等。
    治天下五十年、不知天下治歟 、不知歟、億兆願戴己歟、不願戴己歟 。
    問左右不知。問外朝不知。問在野不知。
    乃微服遊於康衢、聞童謡曰、

    「立我烝民 莫匪爾極。不識不知 順帝之則


    有老人、含哺鼓腹、撃壌而歌曰、

    「日出而作 日入而息。鑿井而飲 耕田食。帝力何有於我哉。

書き下し文

帝尭陶唐氏は、帝嚳(こく)の子なり。

其の仁は天の如く、其の知は神の如し。之に就けば日の如く、之を望めば雲の如し。平陽に都す。

茆茨(ばうし)剪(き)らず、土階三等のみ。


天下を治むること五十年、天下治まるか、治まらざるか、億兆己を戴くを願ふか、己を戴くを願はざるかを知らず。

左右に問ふに、知らず。外朝に問ふに、知らず。在野に問ふに、知らず。


乃ち微服して康衢(かうく)に游び、童謡を聞くに曰はく、

「我が烝(じよう)民を立つるは、爾(なんぢ)の極に匪(あら)ざる莫し。識らず知らず帝の則に順ふ」と。

老人有り、哺を含み腹を鼓(こ)し、壌を撃ちて歌ひて曰はく、

「日出でて作(な)し、日入りて息(いこ)ふ。井を鑿(うが)ちて飲み、田を耕して食らふ。帝力何ぞ我に有らんや。」と。

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意味


帝尭陶唐氏は、帝嚳の子である。

その仁の心は天のように広く、その知恵は神のように聡明であった。

近づくとその心は太陽のように暖かく、遠くから見ると雲のように偉大であった。

尭は、平陽を都とした。

かやぶき屋根の端は切り揃えられるバラバラであり、宮殿にあがる階段は、土で作られ三段だけの粗末な物であった。


尭が天下を治め始めてから五十年になった。

世の中が平和に治まっているのかいないのか、人民が自分が天子であることを願っているのかいないのか分からなかった。側近にきいてもわからなく、民間人にきいてもわからない。

そこで、おしのびの格好で街中へ行き大通りを出歩いてみたところ、子どもたちの歌を耳にした。

「私たちが生活できるのは、すべてあなた様の人徳のおかげです。足りないものはありません。知らず知らずのうちに天子の手本に従っています」


とある老人がいた。

その老人は、口の中に食べ物をほおばり、腹鼓みをうち、足で地面をたたいて拍子を取りながら歌っていた。

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「日が昇ったら仕事をし、日が沈んだら休む。井戸を掘っては水の飲み、畑を耕しては食事をする。天子の力なぞ、どうして私たちに関係があろうか、いや関係ない」

そう歌っていた。

解説


おしのびで町中まで来た帝に対して老人の

帝の力なんて私たちに関係ない

という言葉はかなり失礼ですよね。

しかし、これは民が帝の力を意識することなく、豊かな生活を送れていることを意味しているので、むしろ帝の政治力を称える誉れの意味があるんです。

そして「含哺鼓腹」の老人は、その姿そのものが豊かな民の生活をあらわしています。

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まとめ


今回は「鼓腹撃壌」の意味や使い方、ことわざの元になった漢文を紹介しました。

平和で安定した世の中や政治が行き届いて人々が安心して楽しんでいるようすをあらわしているんですね~。

パッと見た印象だと「鼓腹撃壌」は、

難しくて複雑な言葉なのかな?

と思いがちですが、タヌキのようにぽんぽこ腹鼓を打ち、脚でリズムをとっているような、とてものどかで幸せなようすだと分かると、気軽に使いたくなってきますね。

現代劇ではあまり使われない言葉かもしれませんが、時代劇や時代小説だとまたに出てくる場合もあります。

司馬遼太郎作品などにも出てきますよー。

鼓腹撃壌できる未来を目指したいと思う

といった感じで使います。

言葉一つとっても、深い意味があったりするものですね~。

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


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