四面楚歌(しめんそか)の意味!現代語訳でわかりやすくまとめたよ!

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ピンチのときや困ったときなどに四面楚歌って言葉を使います。

これはどのような意味なのでしょうか。

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調べてみたけど、イマイチ意味が分からない。

そんな時のために、今回はこの言葉の意味を分かりやすくまとめました。
故事となったもともとの原文を分かりやすい現代語訳で紹介します。


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四面楚歌の意味


四面楚歌というのは、

    周囲すべてが敵に囲まれていて、孤立している状態。
    味方や助けがいないことのたとえ。

となります。

孤立無援と同義です。


四面楚歌という言葉は、中国前漢時代の史書の故事からきています。
それでは、その原文を紹介していきましょう。

原文


    項王軍壁垓下。兵少食尽。
    漢軍及諸侯兵、囲之数重。
    夜聞漢軍四面皆楚歌、項王乃大驚曰、

    「漢皆已得楚乎。是何楚人之多也。」

    項王則夜起飲帳中。
    有美人、名虞。常幸従。駿馬、名騅。常騎之。
    於是項王乃悲歌忼慨、自為詩曰、

    力抜山兮気蓋世 時不利兮騅不逝
    騅不逝兮可奈何 虞兮虞兮奈若何

    歌数闋、美人和之。
    項王泣数行下。左右皆泣、莫能仰視。


原文のままでは読み方が分からないですよね。
書き下し文を添えて読み方や意味を読み解いていきましょう。


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四面楚歌の原文と書き下し文


四面楚歌の原文に合わせて、日本語風の並びに書き改めた書き下し文を添えていきましょう。

原文と書き下し文
    項王軍壁垓下。兵少食尽。

    項王の軍垓下に壁す。兵少なく食尽く。

    漢軍及諸侯兵、囲之数重。

    漢軍及び諸侯の兵、之を囲むこと数重なり。

    夜聞漢軍四面皆楚歌、項王乃大驚曰、

    夜漢軍の四面皆楚歌するを聞き、項王乃(すなは)ち大いに驚きて曰(い)はく、

    「漢皆已得楚乎。是何楚人之多也。」

    「漢皆已(すで)に楚を得たるか。是(こ)れ何お楚人の多きや。」と

    項王則夜起飲帳中。

    項王則(すなは)ち夜起(た)ちて帳中に飲す。

    有美人、名虞。常幸従。駿馬、名騅。常騎之。

    美人有り、名は虞(ぐ)。常に幸せられて従ふ。駿馬(しゆんめ)あり、名は騅(すい)。常に之に騎す。

    於是項王乃悲歌忼慨、自為詩曰、

    是(ここ)に於(お)いて項王乃ち悲歌忼慨(かうがい)し、自ら詩を為(つく)りて曰(い)はく、

    力抜山兮気蓋世 時不利兮騅不逝
    騅不逝兮可奈何 虞兮虞兮奈若何


    力は山を抜き気は世を蓋(おほ)ふ時利あらず騅逝かず
    騅逝かざる奈何(いかん)すべき虞や虞や若(なんぢ)を奈何せん、と。

    歌数闋、美人和之。

    歌ふこと数闋(すうけつ)、美人之に和す。

    項王泣数行下。左右皆泣、莫能仰視。

項王泣(なみだ)数行下る。左右皆泣き、能く仰ぎ視(み)るもの莫(な)し。

四面楚歌の書き下し文と現代語訳


では書き下し文に現代語訳を付けていきましょう。

書き下し文と現代語訳
    項王の軍垓下に壁す。兵少なく食尽く。

    項王軍は垓下の城壁の中に立てこもったが、兵の数は少く食料も尽きてしまった。

    漢軍及び諸侯の兵、之を囲むこと数重なり。

    漢軍と諸侯の兵は、これを何重にも取り囲んだ。

    夜漢軍の四面皆楚歌するを聞き、項王乃ち大いに驚きて曰はく、

    夜になって、周りを取り囲んだ漢軍が全員で楚の地方の民謡を歌うのを聞き、項王はとても驚いて言った。

    「漢皆已に楚を得たるか。是れ何お楚人の多きや。」と。

    漢はことごとく既に楚の国を収めてしまったのだろうか。こんなに楚の国の人間が多いとは。と

    項王則ち夜起ちて帳中に飲す。

    それを聞いた項王は真夜中に起きあがり、陣の帳の中で宴を開いた。

    美人有り、名は虞。常に幸せられて従ふ。

    虞という名前の美人がいた。いつも項王に愛され、つき従がっていた。

    駿馬あり、名は騅。常に之に騎す。

    騅という名の脚の良い馬がいた。いつも項王はこの馬に乗っていた。

    是に於いて項王乃ち悲歌忼慨し、自ら詩を為りて曰はく、

    そこで項王は悲しげに歌いながら憤り嘆いて、自ら詩を作り歌った。

    力は山を抜き気は世を蓋ふ時利あらず騅逝かず
    騅逝かざる奈何すべき虞や虞や若を奈何せん、と。


    私の力は山をも引き抜くほどであった、私の気力はこの世をも覆うほどであった
    時の運はわたしに味方せず、駿馬である騅も疲れ果ててもう走れない
    騅が走らない、どうしたらよいのか虞よ虞よ、お前をどうしたらよいのか

    歌ふこと数闋、美人之に和す。

    項王は繰り返し歌い、虞も一緒に歌った。

    項王泣数行下る。左右皆泣き、能く仰ぎ視るもの莫し。

    項王は幾筋もの涙を流した。左右の者たちも皆泣き、誰も仰ぎ見ることができなかった。

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四面楚歌の意味をわかりやすく説明!


「四面楚歌」という故事は漢軍に取り囲まれ、楚の国の歌を聞いた項王が「既にもう味方はいないのか」と思い、驚き嘆く絶望を表しています。

このことから「孤立してしまっている様子」「周りに味方のいない様子」を表すようになりました。使用例としては

「賛同者は一人もなく、私は四面楚歌であった」
「彼のわがままな性格では、おそらく四面楚歌の状態であろう」

などがあります。

まとめ


今回は四面楚歌の意味について紹介しました。

原文のままではイマイチ意味の分からない故事も現代語訳にすることで物語の情景が浮かび上がってきますね。

物語にドラマ性があるので一度覚えてしまえば四面楚歌の意味も頭に残りやすくなると思います。

ご参考になりましたら幸いです。


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