一目置くの使い方は上から目線?正しい意味や語源はどこから?
「彼は一目置かれているね。」
仕事やスポーツなどにおいて他よりも抜きん出ている人に対して
こんな言い方をすることがあります。
優秀さや勤勉さをあらわしている誉め言葉っぽいですが、
「一目置く」を自分から言うのは、上から目線となるのでしょうか。
上から目線ということは上司から部下に対しては使っていいけれど、
部下から上司に使うのはNGだったりするのでしょうか。
ビジネスシーンで失礼にならないように正しい使い方を覚えておきたいもの。
ということで!
今回は「一目置く」の意味や正しい使い方についてまとめました。
言葉の語源についてもみていきましょう!
一目置くの意味
まずは基本的な意味からチェックしていきましょう。
- 一目置くの意味
相手の能力を認めて敬意を払うことや優れている部分を認めて、一歩譲って遠慮すること
調べてみると、「一歩譲って」とありますね。
これは、相手の能力を認めるという好意的な場合に使います。
さらに相手への敬意を強調したい場合は
一目では足りないという意味で
「一目も二目も置く」
と言いうこともできます。
目上の人には使えるの?
さて、この一目置くという言葉は、
目上の人に対しても使えるのでしょうか。
一目置くという言葉は、その人の能力や優れた部分を認めるという意味があります。
そのため部下の仕事を褒めたり、部下の能力を認める際に使います。
しかし、
目下の人間はそもそも目上の人に対し敬意を払う立場にあります。
そのため
「上司の能力を認める」
や
「社長に対して一歩譲る」
などという発言・行動は時に失礼にあたります。
目上の人に対して「私は部長に対して一目置いています」というような言い方は
上から目線で不敬な発言と取られるので気を付けるようにしましょう。
しかし、
相手の能力や優れた部分を認めるという言葉なので、
そこに対する目下と目上は必ずしも年功序列ではありません。
年下の稽古事の先生が、年上の弟子に対して一目置くというような場合はあります。
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語源について
一目置くの「一目」とは何をあらわしているのでしょうか。
この語源は囲碁にあります。
囲碁の勝負では弱い方が強い方に敬意を払い、
対局が始まる前に碁盤に石を一つ置き、
それから対局が始まります。
囲碁では碁盤に目があるので、
一つ置くという意味で一目といいます。
このことが語源となり、相手への敬意を「一目置く」というようになりました。
一目置くの使い方と例文
一目置くというのは尊敬されているような人や、
何かすごい能力を持っている人に対して使います。
しかし、目上の人に対して使うのは失礼なので、
必然的に同じ立場の人間か、もしくは後輩に対して使います。
例文としては以下のようになります。
- 例文
1.
「彼は年下ではあるが、人をまとめる能力に関しては優れているのでみんなから一目置かれている」
2.
「彼女は容姿端麗なだけでなく成績も優秀で面倒見もいいので、先生方も一目置く存在である」
3.
「あいつは昔から勉強はからっきしだったが、スポーツに関しては右に出るものがいないので一目置かれていた」
一目置くというのはその人の存在に対しても使いますが、
特出した能力に対しても使います。
そのため、人格的にはまったく優秀ではなく尊敬できない人物であっても
という使い方もあります。
また、力や知能などの能力だけでなく容姿の美しさに対しても
のような使い方をします。
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まとめ
今回は「一目置く」の意味や正しい使い方、語源について紹介しました。
一目置くは「目をかける」という意味だと思われてる場合もありますが、
本来の意味は、囲碁の碁盤にある木目から来ています。
敬意を払うことや、一歩遠慮するという意味なので好意的な使い方をしますが、
上司や先輩など目上の人に対して使うのは失礼にあたるので使う際には注意が必要です。
しっかりと仕事や能力の腕を磨いて、
「一目置かれる」
ような存在になりたいものですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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