ちりつもの意味とは?類語には何がある?英語で説明すると?
「ちりつも。」
最近では、
「塵も積もれば山となる」
ということわざをこんなふうに、
略して使うことがありますよね。
「けっこうすごいじゃん。」
みたいなニュアンスで使われたりしますが、
そもそもはいったいどのような意味なのでしょうか。
ちなみに、同じ意味で使う類語にはどんなものがあるのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「ちりつも」の意味を改めて確認するのと併せて、
英語に言い換えた表現などについてまとめました。
ちりつもの意味
まずは、基本的な意味からみていきましょう。
- 塵も積もれば山となるの意味
小事をおろそかにしてはならないという戒めのこと。
最近では、
「細かいものも積み上げれた山になる」
といってニュアンスで使われていますが、
もともとは戒めの言葉だったんですね。
塵というのはゴミやホコリなどをあらわしています。
つまりゴミやホコリのような小さなものであっても積もり積もれば山のように大きくなるということから、小さなものをおろそかにしてはいけない、という意味のことわざとなったのです。
ちりつもの語源
このことわざの語源は仏教の経典、
大智度論
にあり、その中に出てくる
というのが元になっているのではないかと言われています。
ちなみに「江戸いろはかるた」の「ち」の句にもなっていますよ。
ただ、「ちりつも」というのは略語のなので「塵も積もれば山となる」に比べればポップなイメージがありますね。
「ちりつも」で調べてみるとアニメソングの歌詞に使われていたり、若い女性のブログのタイトルに使われていることが多いようです。
堅苦しくならず、フランクに使っているケースが増えているようですね。
(^^ゞ
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類語には何がある?
では「ちりつも」と同じ意味で使われている類語を紹介していきましょう。
雨垂れ石を穿つ
どんなに小さな力でも根気よく続けていればいつか成果が得られるという意味のことわざ。
雨だれのような小さなものでもいつかは石に穴を開ける、というのと、塵のようなものでも積もり積もれば山となる、というのは似ていますよね。
砂長じて巌となる
「いさごちょうじていわおとなる」と読みます。
小石でも長い年月を経てば大きな石に成長するという意味のことわざです。
「砂」と「塵」の違いはありますが、小さなものでも数多く集まれば大きな力になるというニュアンスは共通していますね。
一文銭も小判の端
一文銭も積もれば小判の金額になると言う意味から転じ、わずかだからと言って粗末にしてはいけないと言う戒めのことわざになりました。
小さいものをおろそかにしてはいけない、という戒めの意味といい、「塵も積もれば山となる」と似ています。
英語で言うと?
では「ちりつも」や「塵も積もれば山となる」を英語に言い換えてみましょう。
直訳すると、
- “Many dusts make a mountain.”
(たくさんの塵が山を作る)
でしょうか。
これでもニュアンスは伝わるとは思いますが、
もっと違う言い方もみてみましょう。
- “Many a little makes a mickle.”
(少量のものが多く集まれば多量になる)
“Light gains make heavy purses.”
(僅かな収益が重い財布を作る)
“Small things add up to make a big difference.”
(小さな努力が積み重なり大きな変化が生まれる)
このような言い換え表現も可能ですね。
少しニュアンスは違いますが、シンプルな言い方ならば
こんな言い方もできます。
- “Every little helps.”
(どんなに少ないものでも役に立つ)
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まとめ
今回は「塵も積もれば山となる」の意味や使い方、語源について紹介しました。
もともとは、小さなものでも数多く集まれば大きな力になるので、小事をおろそかにしてはならない、という意味なのでした。
やたらと言葉を略すのは良くないという人もいますが、
「ちりつも」
というのは元になっている「塵も積もれば山となる」の意味合いも伝わってきますし、音の響きも可愛いですし、ポップで使いやすい感じになっていますよね。
文字数が少ない方が最近のTwitterやLINEスタンプでは使いやすいのかもしれませんね。
こういったことわざも一つ一つ覚えていけば、
ちりつもでちょっとは賢くなれそうな気がしてきます。
賢く・・・
賢くなって・・・
気のせいではありませんように!
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
タグ:かるた
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