堪忍袋の緒が切れるとは?どんな袋なの?由来や使い方のまとめ
「もう!堪忍袋の緒が切れた!」
かなり怒っている人が
こんな言い方をすることがあります。
「怒ったぞ!」というニュアンスは伝わってきますが、
そもそも堪忍袋の緒とは何なのでしょうか。
「堪忍袋」というのだから「袋」ですよね。
いったい、どんな袋なんでしょうか。
と、いうことで!
今回は堪忍袋の緒について掘り下げてみてみましょう。
堪忍袋の緒が切れるの意味
まずはもともとの意味をみてみましょう。
- 堪忍袋の緒が切れるの意味
腹の立つことが積み重なり、我慢できる許容量を超えてしまい怒りが爆発することのたとえ。
ただ怒っているだけではなく、
許容量を超えて爆発してますね。
(^^;
長年の我慢や、度重なる怒りが爆発する、という意味で使われている言葉で、他者による積み重なる我儘や、不当な待遇などに対して
「もう我慢できない!」
という感情をあらわすときに多く使われる言葉ですね。
長年我慢に我慢を重ねた人がとうとう我慢できなくなり、袋の緒が切れてしまう、という状況をあらわしています。
なので、突発的に怒る人や、すぐにキレてしまう人には使いません。
さてさて、それでは次に肝心の「堪忍袋」や「緒」についてみてみましょう。
由来について
気になる「堪忍袋」とはどんな袋なのでしょうか。
辞書で「堪忍袋」を調べてみると、
堪忍する度量を袋にたとえた言葉、とあります。
つまりこの堪忍袋というのは実在する袋ではなくて、人からされた腹の立つことや暴言に対する「怒り」を一旦閉じ込めておくための袋ですね。
どんなに腹の立つことを言われても、その怒りを袋に入れて口を紐で縛っておけば、外に漏らさずに堪えることができます。
ですがその我慢が積み重なり限界を迎えると、堪忍袋がパンパンに膨れ上がってしまい、結んでいた緒が切れてしまいます。
この緒というのは下駄の緒と一緒で紐の部分をあらわしています。
そして緒が切れたことで今まで溜まっていた怒りが爆発したように飛び出すということなんですねー。
この「堪忍袋」という言葉自体がいつ頃作られたのかは分かりませんが、明治に劇作家・益田太郎冠者(ますだたろうかじゃ)がすでに「堪忍袋」という名前の新作落語の演目を書いています。
この作品は「夫婦喧嘩の絶えない男女に「堪忍袋」という袋を渡し、それぞれにお互いの不満を絶叫させたところ、その怒りが袋に収まり、夫婦喧嘩をしなくなった。
その噂を聞き付けた近所の者たちもこぞって怒りを袋に叫んだ結果、膨れ上がった袋から「喧嘩」が飛び出してきたという滑稽噺です。
しかし「堪忍袋」という言葉はこの話が語源ではなく、元々あった言葉を夫婦喧嘩の話にアレンジしたもの。
なので、少なくとも明治より前には「堪忍袋の緒が切れる」という言葉は存在したようですね。
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使い方
では実際に「堪忍袋の緒が切れる」の使い方についてみていきましょう。
「父親の堪忍袋の緒が切れる前に、早く真っ当な仕事を見つけて謝りに行きなさい」
このような使い方ができます。
類語
次に「堪忍袋の緒が切れる」と同じ意味を持つ類語もみてみましょう。
仏の顔も三度まで
仏のように慈悲深い存在であっても、三度も顔を撫で回されたら流石に腹を立てる、ということから優しい人でも無礼をくり返せば怒り出すという意味になりました。
「我慢強い人でも限度が過ぎたら」というニュアンスは「堪忍袋の緒が切れる」と共通していますね。
兎も七日なぶれば嚙み付く
兎のようにどんなにおとなしい者でも限度を超えれば怒り出すことのたとえです。
七日なぶれば、という部分が腹の立つことの積み重ねをあらわしています。
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まとめ
今回は「堪忍袋の緒が切れる」の意味や使い方について紹介しました。
腹の立つことが積み重なり怒りが爆発するようすをあらわしていました。
やはり、徐々にたまっていくものなので、
いきなり袋が爆発することはレアなようですね。
北〇の拳のケン〇ロウも、まずはボタンから
はち切れていきますもんね。
よく使う言葉ですが「堪忍袋」は落語の演目にもなっていました。
機会があったら聞いてみたいものです。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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