小田原評定とはどんなことわざ?意味や由来をチェック!
「小田原評定」
よく大河ドラマや時代劇で、
こんな言葉が使われることがあります。
会社での会議を揶揄する場合などにもたまに使われますが、
どんな意味のことわざなのでしょうか。
なぜ「小田原」なのでしょうか。
場所がなにか関係しているのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「小田原評定」の意味や
使い方についてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
小田原評定の意味
まずは、この言葉の意味からみてみましょう。
- 「小田原評定」の意味
いくら話し合っても長引いて結論が出ない会議や相談のこと。
悪い意味や皮肉として使われることが多く、だらだらと長いだけで結論が出ない会議や、長引くばかりで時間の使い方が建設的でない場合などに使われます。
「また今日も小田原評定だな」
といった感じですね。
また、同じ意味合いので
などの言い方もあります。
小田原といえば、小田原城がありますが、
なぜに小田原なのでしょうか。
なんだか、小田原に申し訳ない感じですよね…。
次は、なぜ無駄な会議が小田原なのか。
その由来についてみてみましょう。
由来について
「小田原評定」の由来は、天正十八年に北条氏直が城中で開いた評議にあるといわれています。
北条氏は豊臣秀吉の軍勢に包囲され、この緊急時に急遽、和戦の評議を開きました。
しかし、結論が出ないままだらだらと長引いてしまい、結局、結論が出ないまま豊臣軍に滅ぼされてしまいました。
・・・・・・・
なるほど。
北条氏が評議を開いたのが小田原城。
そしてその会議が無駄に終わったため、
「小田原評定」
が比喩として使われるようになったのですね~。
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使い方は?
では実際に例文を交えて使ってみましょう。
「小田原評定」は、いくら話し合っても長引いて結論が出ない会議や相談のこと。
例文としては以下のようになります。
- 例文
「結局結論がでないんじゃあ、こんな会議だらだら続けていても小田原評定じゃないか」
「良い意見が出ないのは分かるけど、小田原評定の例もあるし、手遅れになる前に決めましょうよ」
また、北条氏直による小田原の評議が長引き、結局結論の出ないまま滅ぼされてしまったことを指し、「手遅れになる前に」「長引かせるのはよくない傾向」というニュアンスを含む場合もあります。
大河ドラマでの「小田原評定」
大河ドラマや時代劇で「小田原評定」と使う場合は、ことわざとしての意味合いと、実際の小田原評定を指している場合の二通りが考えられます。
最近三谷幸喜さん脚本で話題となった大河ドラマ「真田丸」でも小田原評定の場面は出てきました。
豊臣秀吉は、何とかして北条氏を配下におさめようと画策していましたが、北条氏はそれを良しとせず、先制攻撃で豊臣方に攻め入りました。
その時に膨大な被害を被ったのが真田昌幸を中心とした真田家なのです。
また2014年の大河ドラマである「軍師官兵衛」にも小田原評定の場面は出てきます。
黒田官兵衛は豊臣秀吉の軍師だったので、小田原制圧に繰り出しました。
最初は徳川家康を介して北条の説得に当たりましたが、上手くはいかず、結局黒田官兵衛は単身で堂々と小田原城に乗り込み、降伏を説得し続けました。
その甲斐あって北条方に亀裂が入り、豊臣は無事小田原制圧を果たしたのです。
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まとめ
今回は「小田原評定」の意味や使い方について紹介しました。
「小田原評定」というのはだらだらの長引くばかりで結論の出ない会議や相談を指しています。
小田原城主であった北条氏が実際に開いた評議が元になっている言葉だったんですね~。
大河ドラマなどでもよく出てくる場面なので、意味が分かると面白みも増しますね。^^
しかし、史実が元になっているとはいえ、なんだかカッコ悪いですね。
北条氏直も、現在に至るまで語り継がれてしまうとは、悔やんでも悔やみきれないでしょうね・・・。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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