遠交近攻の意味!現代の日本での使い方とは?

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遠交近攻

国際政治の話や、外交政策のニュースなどで、
たまに見かける言葉ですよね。

ちょっと難しそうな言葉ではありますが、
いったいどういう意味なのでしょうか。

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どんな場面で使われる言葉なのでしょうか。
どうしてこのような言い方が使われるのでしょうか。

と、いうことで!

今回は「遠交近攻」の意味や
使い方についてまとめました。

それではさっそくみていきましょう!


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遠交近攻の意味

まずは、言葉の意味をチェックしていきましょう。

    「遠交近攻(えんこうきんこう)」の意味

    利害関係の遠くの国と親交を結んでおいて、その国に背後から威圧させ、近くの国を攻め取っていくという外交政策のこと。

これは戦争や外交の手段のひとつであり、自国単体で周りの国を攻めていくよりも、遠くの国と手を結んでから、挟み込み、近くの国を攻略していくという方法です。

なんだかスネ夫君的な政策に見えますが、
どこからこの言葉が生まれたのでしょうか。

次はこの言葉の由来についてみてみましょう。


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由来はどこから?

「遠交近攻」の由来は、戦国時代の中国にまでさかのぼります。

秦に仕えた政治家である范雎(はんしょ)が、遠い国と同盟を組んでから隣接した国を攻めれば、挟み込んでその国を滅ぼすことも出来るし、本国から近いので領地としても防衛能力が高い、という意味の戦略を唱えました。

秦の王は、范雎の唱えたこの天下征服の戦略に感銘を受け、范雎に国政を預けることを決めたそうです。

この話が「遠交近攻」の元になったと言われています。

これは中国の歴史書物である「史記」に載っていて「王遠交して近攻するに如かず」という一文が残されています。

由来は戦国時代の中国にありますが、実際の使用例としては1902年に締結された日本とイギリスとの日英同盟などがあります。

この同盟はお互いにロシアの脅威に対しての牽制の意味もあり、また満州や朝鮮への進出を抑える意味もあったので「遠交近攻」としての効果は高かったといえるでしょう。

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現代の日本での使い方は?

現代の日本で「遠交近攻」を使うとすると、どのようなシチュエーションになるのでしょうか。

現代における使い方をみてみましょう。

    使用例

    「まず大企業と提携してから、近くの子会社を乗っ取っていくやり口は、まさに遠交近攻といえるだろう」

    「大きな土地が必要な場合は、まず地主などに話を付けて協力体制を調えてから、必要な分の土地を順々に買い取っていきましょう。これは遠交近攻を手本にした方法です」

現代の日本だとこういった使い方がされています。

「国を攻め取る~」なんていうと現代の日本に馴染まないイメージがありますが、会社の合併や土地の買い上げなどの場面であれば「遠交近攻」を使うのも不自然ではありません。

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まとめ

今回は「遠交近攻」の意味や使い方について紹介しました。

「遠交近攻」は戦国時代の中国の戦略に由来する言葉なのでした。

かつて結ばれていた日英同盟なども「遠交近攻」の意味合いが強かったと言われています。

政治などでは、ちょっと強気な発言をする人などがこういった言い回しをすることがありますね。

「虎の威を借る狐」とも取れそうですが、時には手を組み、時には利用し合う政治の世界ではさもありなんというところですね。

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


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