暖簾に腕押しの意味!使い方や他の似た意味を持つ同意語もチェック!
暖簾に腕押し。
このことわざを聞いたときに、
どんな状況をイメージしますか?
「あれれっ」
「こなくそっ」
と、なんだかうまくいかない印象がありますよね。
何かに例えているのはなんとなくわかりますが、
もし、実際に暖簾に腕を押しても
「ふにゃ」
っとしてしまいますし、
あまり触った感じがないイメージですよね~。
本当のところは、いったい
どういう意味の言葉なのでしょうか。
と、いうことで!
今回はこのことわざの由来や使い方、
似たような言い回しについてまとめました。
それではさっそくみていきましょう!
暖簾に腕押しの意味と由来
まずは、そのそもの意味からみていきましょう。
- 暖簾に腕押しの意味
何の手ごたえもないこと。
張り合いがないこと。
このような意味で使われています。
由来について
なぜ「暖簾に腕押し」というようになったのかというと、由来は二つあります。
ひとつは暖簾のようなふにゃふにゃした布に腕を当てても、何の手ごたえもないことから暖簾に腕押しというようになった、という説です。
もうひとつは、腕押しを「腕相撲」と解釈するもので暖簾のようなものと腕相撲しても何の張り合いもない、ということから暖簾に腕押しというようになったという説です。
ちなみに、実際に「腕押し」を「腕相撲」の意味で用いている江戸時代の書物もあります。
ただ、暖簾に腕押しの「腕押し」が腕相撲のことを意味していると明確に書いてある文献はありません。
なので暖簾に腕押しの「腕押し」が「腕で押す」という意味なのか「腕相撲」という意味なのかは判断が難しいところですね~。
使い方
さて、ここでは、暖簾に腕押しの具体的な使い方についてみてみましょう。
このことわざは、手ごたえがないこと、張り合いがないことをあらわす際に使います。
例文をみてみましょう。
- 例文
「どれだけ説明しても理解してくれないんじゃ暖簾に腕押しだよ~」
「数度にわたる交渉も、結局暖簾に腕押しに終わった」
似た意味のことわざ
次に、似た意味のことわざをみてみましょう。
暖簾に腕押しに似た言葉としては、何の効き目も手ごたえもないことをあらわす「ぬかに釘」や、手ごたえや効き目のなさをあらわす「豆腐にかすがい」などが有名ですね。
あまり有名ではないですが「泥に灸」や「沼に杭」なんて言い方もあります。
また、いくら働きかけても無意味なさまをあわらすのであれば「馬の耳に念仏」や「蛙の面に水」「蛙の面に小便」なども似たような意味として当てはまりますね。
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英語で言うと?
ちなみに暖簾に腕押しを英語でいうと以下のようになります。
- “It is like beating the air.”
(まるで空気をたたくようだ)
“It’s no competition.”
(張り合いがない)
暖簾と腕押しという言葉とは離れますが、
「上手くニュアンスを伝えたい!」
とい場合は、以下のようになります。
- “He catches the wind with a net.”
(彼は網で風を捕える)
“It’s like taking candy from a baby.”
(赤ちゃんから雨を取り上げるように簡単である)
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まとめ
今回は暖簾に腕押しの意味や使い方を紹介しました。
暖簾に腕押しというのは、
張り合いがないこと。
を意味しています。
似た意味のことわざとしては「ぬかに釘」「豆腐にかすがい」「馬の耳に念仏」「蛙の面に水」などなど結構いっぱいありました。
「だめだこりゃ。」
という状況の表現方法は、いろいろなことわざで表現できるということですね~。
それだけ、昔から世の中には、
「だめだこりゃ」
という状況が多かったということでしょうか、ネ。
しかし、最近は暖簾がかかっているお店をあまり見なくなりましたね。
小・中学生くらいの子供に、
「暖簾ってどんなものか知ってる?」
と聞いてもほとんどの人がわからない
なんて時代になってきているのかもしれませんね。
試しに、身近の子供に「暖簾」を知っているか
聞いてみてもおもしろいかもしれませんね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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