「世知辛い世の中」とはどういう意味?使い方は?
「まったく、世知辛い世の中だぜ」
ってフレーズありますよね。
なんとなく、おじさんが飲み屋でビールを片手に、
「ああ、つらいぜぇ~」
ってイメージは沸きますけど、
実際にどういう意味なの?
と聞かれると、結構答えられなかったりしますよね(^^;
今回はこの「世知辛い」についての、意味や使い方について、
ちょっと掘り下げて紹介していこうと思います(^^ゞ
世知辛いの意味とは?
はい。
ではまず、「世知」と「辛い」を分けてみてみましょう。
世知とは
世知とは、「世の中に精通している」という意味があります。
商売などにも使われる言葉で、
「世知に長けた人」というと、
「世渡りの知恵を持っており、また精通している人」
という意味になります。
そこから転じて、
「抜け目がないこと」「けちなこと」という意味を持ちます。
世知はいったんOKですね。
では次に「辛い」を見てみましょう~。
辛いの意味は?
さて、この「辛い」。
なんて読みます?
多くの人は「カライ」と読むと思います。
辛いといったらアレですよね。
カラムーチョのヒーヒーばあさんとか、
韓国料理の「カライ~」という味覚を思い浮かべますよね(^^
「辛い」には、もうひとつの意味と読み方があります。
つまり「つらい」ですね。
つらいは文字通り、
を指します。
痛くてつらいとか、
生きていくのがつらいとか、
そういった意味になりますよね。
世知辛いの「辛い」は、こちらの後者の意味となります。
つまり「世知辛い」とはこれらの情報を総合すると、
- 相手のほうが商売上手で自分(もしくは相手)が世渡りをするのが難しい状況
を示しています。
たとえば、
「世知辛い世の中だぜ」
というフレーズの裏には、
- 自分(もしくは自分たちの環境)は回りに旨く立ち回られて後塵を拝してる状況
が思い浮かびますね。
もともと、「世知」に「けちなこと」という意味を含むので、
金銭に関する事柄も含まれる状況によく使われます。
だから、サラリーマンと飲み屋とくたびれたスーツを
思い浮かべてしまうわけですね(笑)
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「世知辛い世の中」の使い方は?
このような状況を踏まえ、
「世知辛い世の中」はどういったときに使えばよいのか。
いくつか例を挙げてみましょう。
たとえば、仕事をしていて、
お得意さんの取引先が競合会社に取られたとき。
「世知辛い世の中だぜ」
うん。しっくりきますね。
たとえば、就職活動中に、自分の経歴などを理由に、
入社を断られてしまったとき。
「世知辛い世の中だぜ」
うむ。これもしっくりきますね。
会社が不況でボーナスがカットされて、
おまけに付き合ってる彼女に愛想をつかされて、
給与が下がって車を手放さなければいけなくなったとき。
うわぁ、どん底ですね。
「世知辛い世の中だぜ」
悲しいほどに、しっくりくる使い方ですね。
ちなみに、世知辛いだと、不幸な様子を表しますが、
「世知」だけだと、ポジティブ(?)な言葉になります。
たとえば、「おぬしも世知なヤツじゃのう」というと、
「おぬしも抜け目がないのう」というホメ言葉になります。
一般的にはあまり使われないですけどね(^^;
まとめ
このように、「世知辛い世の中」というフレーズを使うときは、
自分の思い通りに行かなかったり、
お金のせいで、物事がうまく進まない時などに使われます。
渋い言い回しで、ちょっと使いたくなるフレーズではありますが、
あまり多様するのは、避けたほうがよいでしょう。
言われたほうも、
「よっぽど不幸な目にばっかりあってるんだな」
という目で見られてしまいますからね(^^;
今回は「世知辛い」の意味について紹介しました。
参考になりましたら幸いです(*゚ー゚*)ノ
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