「早起きは三文の徳」の続きとは?本当の意味はコレ!

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早起きは三文の徳

早起きするとたくさんの良いことがある、
という意味でこんな言い方をしますよね。

確かに朝早く起きると時間に余裕が出ますし、
いろいろと得るものがあるというのも分かります。

しかし!

実はこの言葉には続きがあるのです。

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ここからどんな言葉が続くのでしょうか。
そしてどんな意味があるのでしょうか。

と、いうことで!

今回は「早起きは三文の徳」についてまとめました。
三文というのは、現代のお金でいくらぐらいなのかもみていきましょう!


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早起きは三文の徳の続きについて

早起きは三文の徳というのは、
朝早く起きると良いことがあるという意味になります。

朝早く起きれば健康にも良いですし、
勉強や仕事もはかどりやすいので得をするということをあらわしています。

実はこの「早起きは三文の徳」には続きがあり、

長寝は三百の損

といいます。

「長寝」というのは長い間寝ることや、
いつまでも目を覚まさないことを意味します。

つまり、

「長寝は三百の損」というのは長い間寝てしまい、
なかなか目を覚まさないのは三百の損失である。

という意味になります。

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ここでいう「三百」というのが三百文を指しているのかは分かりませんが、
どちらにせよ大きな損失を意味しています。

続けて言うと、朝早く起きることはたくさんの良いことがある、
しかし長く寝てなかなか起きないと比べ物にならないくらいの損失になる。

となります。


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由来と本当の意味

「早起きは三文の徳」の由来として二つの説が語られています。

一つ目は奈良の鹿に由来する説。

昔、奈良では鹿は「神の使い」として大切にされていました。

鹿を殺すことは重罪であり、鹿の死体が家の前で発見された場合、
その家の主は罰金として三文払う義務がありました。

そのため奈良の住民は朝早く起きて、
家の前の鹿の死体を移動させれば三文の罰金を逃れることができました。

・・・・・・・

二つ目の説は高知の土佐藩に由来します。

昔、高知の土佐藩で堤防を作ることになり、
河川敷の土を固めることになりました。

そこで土佐藩は「朝に早起きして堤防を歩き踏み固めた者に、
褒美として三文の金子(きんす)を与える」という御触れを出しました。

三文を求める人々はこぞって早起きし、河川敷を歩くようになりました。

奈良説は罰金を逃れるという話。
高知説は褒美を与えられるという話。

なので内容の違いはありますが、
どちらも「早起き」と「三文」という共通点があります。

しかし、鹿の死体を片づけたり、朝に河川敷を歩く程度で手に入るお金。
ですから、当然そこまで高額ではありません。

見る価値がないという意味で「三文芝居」という言葉があるほど、
三文は「安価」「わずかな金」という意味があります。

「早起きは三文の徳」は早起きすると良いことがある。

という意味もありますが、早起きをしたところで
わずかな銭くらいの徳にしかならないという意味も含んでいます。

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三文っていくら?

三文は「安価」や「わずかな金」という意味があると説明しましたが、
では今の金額に直すとどのくらいの金額なのでしょうか。

実は江戸時代の間でも金銭の価値は大きく変動しているので、
現在の金額に直すといくらと確定するのは難しいです。

そのため現在の価値に直した場合には、一文が6円~50円と、
結構な金額の幅ができてしまいます。

一文の平均が25円~30円とすると、三文は100円弱くらいの価値になります。

江戸時代のそば一杯は安い時代であっても六文くらいはしたので、
三文ではそば一杯も食べることができません。

三文というのは一食分にも足りないほどの金額という認識です。

徳と得の違い

「早起きは三文の徳」

このように言いますが、よくよく見てみると、
ここで使われている「」は損得の「」とは別の漢字です。

徳と得にはどんな違いがあるのでしょうか。

という漢字をの意味を調べると

    1.

    身についた品性。社会的に価値のある性質。善や正義にしたがう人格的能力。

    2.

    広く他に影響を及ぼす望ましい態度。のり。おしえる。めぐむ。

    3.

    富。財産。もうけ

と出ています。

という漢字を調べると

    1.

    えること。手に入れること。

    2.

    成就すること。成功すること。

    3.

    利益を得ること。もうけること。有利であること。

とあります。

徳は社会的に善いとされる行いや品性をあらわし、
得は手に入れることや成功することを意味しています。

しかし、両方に利益を得ることや財産を得ることという意味があります。

「早起きは三文の徳」というのは「徳」を使っているので、
社会的に褒められる行動というニュアンスがあります。

しかし、同時に「得」と同様に利益やもうけという
意味もあるので金銭的な利益もあらわしています。

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まとめ

今回は「早起きは三文の徳」について紹介しました。

「早起きは三文の徳」はよく耳にする有名なことわざですが
「長寝は三百の損」という続きがあることはあまり知られていませんよね。

「長寝は三百の損」は単体でもことわざとして成立していて、
単体の場合は「早起きは三文の徳」の対義語として扱われます。

三文が100円の価値の場合、三百文というのは100倍の価値になるので10000程円になります。
早起きで生じる得に比べて、長寝で生じる損失はずいぶん大きいものですね。

今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ


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