二兎を追う者は一兎をも得ずを英語で!由来はローマから?同じ意味のことわざや対義語も紹介

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二羽のウサギを追うものは一羽も手にすることはできない

こういった意味で、

    二兎を追う者は一兎をも得ず

といいます。

有名なことわざですし、学校で必ず習うので、
ほとんどの人が知っていることわざですね。

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でもこのことわざの由来ローマにあるという話がありますが、
これは本当のことなのでしょうか。

今回はこのことわざの意味由来
原文に近い英語で言った場合に、
どうなるのかについてまとめました。

ついでに、「二兎を追うものは一兎も得ず」と同じ意味で使われている
ことわざにはどんなものがあるのかもチェックしていきましょう。


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二兎を追う者は一兎をも得ずを英語でいうと

「二兎を追う者は一兎をも得ず」を英語で言う場合、野兎は、

hares“なので

    He that hunts two hares loses both.

    If you run after two hares, you will catch neither.

このどちらかになります。

ただ、実は「二兎を追う者は一兎をも得ず」と、
同じ意味合いで使われている英語の言葉もあります。

    Fall between two stools.

    Between two stools you fall to the ground.

「stool」はバーなどにある背もたれのない椅子のことです。

直訳すると「椅子と椅子の間に落ちる」という意味ですが、

背もたれのない2つの椅子の両方に座ろうとして尻もちをついた

という状況をあらわしています。

どっちつかずや、欲張った結果失敗するという意味があるので
「二兎を追う者は一兎をも得ず」と同じ意味で使うことができます。


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由来や語源について

「二兎を追う者は一兎をも得ず」

というのはローマのことわざという説があります。

しかし、古代ローマに伝わることわざという説は古すぎて、
正確な起源をたどることはできません。

そしてもう一つの説はネーデルラント出身のキリスト教哲学者である
デジデリウス・エラスムスの格言が元になっているという説です。

デジデリウス・エラスムスは1466年10月27日に、
オランダの南ホラント州ロッテルダムで生まれました。

幼いころから修道院に入り聖書の研究に没頭し、
人文主義者としての名声を得ました。

人文主義者だけでなくカトリック司祭、神学者、哲学者としても活躍し様々な格言を残しました。

その中の一つに

二兎を追う者は一兎をも得ず

があり、同時に複数を狙うと結局何も得られないという意味だと伝わっています。

あくまで説なので文献に格言が残っているわけではありませんが、

  • 古代ローマに語源があるという説
  • デジデリウス・エラスムスの格言が元になっている
  • という2つが、このことわざの由来になっている説として有力です。

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    類義語について

    次にこのことわざと同じ意味で使われている言葉をいくつかみてみましょう。

      虻蜂取らず

      欲張って二つのものを同時に手に入れようとしたため、
      結局はどちらも得られず失敗することのたとえです。

      虻も蜂も両方退治しようとして、
      二つも取り逃してしまうこと。

      ここからから転じ、欲張ると両方とも失うという意味になりました。

      花も折らず実も取らず

      両方ともほしいと欲張って二つとも失うことのたとえです。

      花を折ることができず実を取ることもできないという、
      どっちも手に入れられない状況をあらわしています。

      一も取らず二も取らず

      二つのものを同時に得ようとして、結局どちらも手に入らなくなることのたとえです。
      欲張って両方失うという状況をあらわしています。

    対義語について

    「二兎を追う者は一兎をも得ず」と
    逆の意味で使われている言葉もついでにみてみましょう。

      一石二鳥

      一つのことをして、二つ以上の利益を得ることのたとえです。

      一つの石を投げて二羽の鳥を落とすということから転じ、
      一気に二つ以上のものを得るという意味になりました。

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      一挙両得

      一つの事をすることによって二つの利益を収めるという意味です。

      一挙というのはひとつの動作をあらわしているので、
      一つの動作で複数の利益を得るという状況をあらわしています。

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    まとめ

    今回は「二兎を追う者は一兎をも得ず」を英語に直した場合や、
    言葉の語源について紹介しました。

    「二兎を追う者は一兎をも得ず」は二羽の兎を取ろうとして失敗する様子から、

    欲張ってたくさんのものを得ようとしたばかりに失敗し、何も得られなかった

    という状況をあらわしています。

    これは欲をかくと碌なことにならないという教訓の意味合いがあります。
    現実世界でもよくある状況ですよね。
    (^^;

    戦略があって2兎を狙う場合は良いのですが、
    どっちつかずでふらふらしている場合は、
    どちらか一つに絞った方がよさそうですね。

    今回は以上です。
    ご参考になりましたら幸いです。
    (*゚ー゚*)ノ


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