水虫の原因は免疫にあり?ストレスや不潔も原因になる?
水虫って、同じ環境に居てもうつる時とうつらない時があると思いませんか?
水虫になりやすい状況ってあるのでしょうか?
もしあるなら、チェックしておきたいところですよね。
今回は、水虫が発症しやすい状況について、考えられることを紹介していきましょう。
水虫の原因について
一般的に、水虫が発症するに至るには以下のような流れがあります。
皮膚に白癬菌が付着する
↓
洗い流される事なく24時間経つと、白癬菌が皮膚へ着生・増殖が始まる
↓
高温多湿の条件の下、皮膚中で白癬菌が増殖
↓
水疱や皮が剥ける等、目に見える形で発症
この流れを見ながら、水虫が発症しやすい状況について検証していきましょう。
不潔だと水虫になるの?
結論から言えば、不潔にしていれば水虫にはなります。
でも、忙しくて帰宅できず、たまたまお風呂に入るのが遅くなってしまうことってありませんか?
そんな時に、たまたま白癬菌が足に付着していて、着生してしまっていることだってあります。
不潔じゃなくても、何かの偶然で水虫にはなってしまいます。
とは言え、家族に水虫の方が居て、完治を目指し、かつお互いに感染しないようにするためには
「ちょっと潔癖かな?」
と思うくらいの対策をした方が良いのは事実です。
お互いのために、このくらいの予防策はとっておいた方が良いです。
ストレスで水虫になるの?
ストレスは様々な心身の不都合の原因になります。
ストレスが免疫力や思考力の低下を招く事は科学的にも証明されています。
そんなストレスが原因で水虫になる事はありえるのでしょうか?
ちょっと調べてみました。
科学界ではストレスは「コルチゾール」と呼ばれるストレスホルモンによって測定される事が多いので、コルチゾールと白癬菌に関する科学的な報告を探してみました。
すると、残念ながら(?)そういった報告はありませんでした。
なので、科学的にはストレスと白癬菌の増殖に伴う水虫の発症はまだ証明されていないということになります。
なんとなく遠まわしな言い方をしましたが、ストレスと水虫の発症は関係がないと言ってよいと考えられます。
もちろん、ストレスによる免疫力の低下から水虫が悪化する可能性はゼロではありません。
しかし、白癬菌と戦う力も無いほど免疫力が低下しているとしたら、それはストレスとは違う病の可能性が大きいと考えられます。
怪我をすると水虫になるの?
足に傷があると、水虫に罹りやすくなります。
(実際は足には限りませんが、最も感染・発症リスクが高い部位は足です。)
というのも、白癬菌が着生するのに24時間も時間がかかるのは皮膚があるからです。
正常な皮膚は白癬菌を初めとする様々な菌から体を守っています。
ここに傷が付くと、白癬菌が皮膚の中に入り込みやすくなるため菌の着生までの時間が短縮されるのです。
足に傷が付いてしまっているときは特に消毒洗浄などのケアに気を配りつつ、感染リスクの高いプールや共同浴場などは避けるのが無難でしょう。
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番外編:ステロイドで水虫が悪化する
水虫に罹る原因とは少し違いますが、ステロイドの使用で水虫は悪化します。
ステロイドは炎症を抑制する効果があります。
炎症は免疫反応なので、この免疫反応を抑える事で炎症を抑える働きをするのがステロイドです。
しかし、白癬菌には免疫抑制は逆効果となってしまい、症状の悪化を招くと考えられています。
もし、皮膚科に行って水虫と診断されたのにステロイドを処方された場合は、その理由と使用方法を細かく聞いてみると良いです。
納得のいく説明をしてくれたなら、良い皮膚科医に巡り合えたということになります。
良い皮膚科医は症状に合わせてステロイドを上手く使いこなします。
そんなお医者さんに出会えたなら、幸運ですよ!
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まとめ
今回は、水虫の原因や悪化についてまとめてみました。
水虫は風邪と同じくらい日常の中にいます。
もし罹ってしまっても気にせず淡々と薬を塗って完治を目指せば良いだけなのですが、
「恥ずかしい」
という気持ちが先行するのか、治療に踏み出さない方も居ると聞きます。
でも、水虫はうつりますから
「人に感染させない」
という認識も大事なマナーです。
また一般的に、真菌感染症の類は齢を取ってから完治させるのは時間がかかりますから、早急に治療する事をオススメします。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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