蜘蛛の子を散らすの意味!類語には何がある?
「蜘蛛の子を散らす」
パーっといなくなってしまうようすをあらわすとき
こんな言い方をすることがあります。
虫が嫌いな人は
「いや~!想像したくない~!」
って鳥肌が立ってしまいますよね。
(^^;
でもなぜ「蜘蛛の子」なのでしょうか。
素早い動きをあらわしたいのであれば
他の虫でも良いような気がしますが・・・。
と、いうことで!
今回はこのことわざの意味や同じような状況を表す
ほかの言い換え表現についてまとめました。
なぜ蜘蛛の子なの?
「蜘蛛の子を散らす」は、なぜ蜘蛛なのでしょうか。
さらに蜘蛛の子供っていったら、
グロイったらありゃしないですよね。
(^^;
実はこれは蜘蛛の生態と関係があります。
ほとんどの蜘蛛類や昆虫は人間のような胎生とは違い、卵から子供を産む卵生の繁殖方法をとっています。
でも卵といってもその方法は多様であり、草や土の中に卵を植え付けたり、殻によって保護したりなどさまざまです。
蜘蛛の場合は卵嚢という白い袋に卵が入っています。
ふわふわのマシュマロのような袋で子供を守っているんですね~。
その袋の中で蜘蛛の赤ちゃんが成長し、自力で動けるまでに成長すると、袋を破って外へ出てきます。
一個ずつの卵とは違い袋状になっているので、孵化する場合は一斉に蜘蛛の赤ちゃんが四方八方に飛び出します。
このようすから「蜘蛛の子を散らす」という言葉が生まれ、大勢の者が四方八方に散って逃げるようすをあらわすようになりました。
動画を貼ろうかと思いましたが、辞めておきました。(笑)
気になる人はご自身で検索を!
例文
では実際に「蜘蛛の子を散らす」の使い方についてみてみましょう。
「いたずらをしていた子供たちを怒鳴りつけると、蜘蛛の子を散らすように逃げていった」
「大元の会社が倒産した途端、子会社たちは蜘蛛の子を散らすように撤退していった」
このような使い方ができます。
四方八方に散るようすをあらわしていますが、逃げる場合以外には使わないので、いくら散っていくようすをあらわしていても
「間隔を開けて、というと生徒たちは蜘蛛の子を散らすように広がった」
などという使い方は間違いとなります。
類語
では次に「蜘蛛の子を散らす」の類語を紹介していきましょう。
算を乱す
バラバラになるという意味のことわざです。
算というのは、算木(さんぎ)のことで、昔占いに使っていた木の棒で、数を数えるのに使っていました。
この棒がバラバラになるようすから転じて、列を乱して駆けていったり、バラバラに散ることを意味するようになりました。
散り散りになった
普通の言い方ですね。^^
まとまっていた集団が散っていくようすをあらわす際に使います。
はぐれてしまった場合などに「散り散りバラバラ」といいますよね。
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英語で言うと?
ついでに英語での言い方もみてみましょう。
「蜘蛛の子を散らす」を英語に直した場合以下のようになります。
- “Scatter in all directions like baby spiders.”
(蜘蛛の子のように散り散りになっていった)
これでも十分伝わりそうですよね。
(^^ゞ
- “Scatter in all directions“
は(四方に散らばる)という意味です。
昔、スキャットマンというシンガーがいましたね。
びーばっぱっぱらっぽっ
ぱっぱっぱらっぽっ
って言ってる人。
あれは、言葉を四方八方にまき散らしているという意味だったんですね~。
他の言い方をするのであればこのような単語もあります。
- “Broke.”
(壊れる、バラバラになる)
- “loose.”
(放たれた、バラバラの、解放された)
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まとめ
今回は「蜘蛛の子を散らす」の意味や使い方、類語についてまとめてみました。
なぜ蜘蛛の子なのかというと、蜘蛛の子が孵化するときに一斉に袋から出るさまをあらわしていたのでした!
一度見たことがありますが、一匹一匹が小さいので、本当に粒子がブワ~っと広がっていくように見えるんですよ!
人によっては、トリハダがツンツンになってしまうかもしれませんね。
(^^;
しかしうまい表現ですよね~。
まぁ、実際にはこの状況にプラスして、「キャー!!」とか「ギャー!!」っていう黄色い悲鳴付きなんですけどね。(笑)
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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