マダニに噛まれた時の感染症症状は?予防する方法とは?
一時期、殺人ダニとして、マダニが危ない!
と、話題になりました。
実際に死者も出たりして、
ニュースでも大きく報道されました。
ただ、ダニといってもたくさん種類があるし、
どんなことに気をつければよいのか、
よくわからなかったりします。
そこで、今回は、マダニに噛まれた時に、
などについてまとめました。
目次
マダニってどんなもの?
まず、マダニってどんなものなのでしょう。
タダのダニじゃなくて「マ」がついてますよね。
よくアレルギーなどで、「ダニ・ハウスダスト」
なんてありますけど、普通のダニは目にみえません。
ホコリと同じ扱いをされるくらい小さいんですね。
なので、家の中の布団などにいるダニは、
いわるる家ダニの仲間です。
肉眼では殆ど確認できず、アレルギーなどは、
このダニの死骸などを吸い込むことで症状がでます。
ところがマダニは普通のダニよりも大きく、
肉眼で確認できる種類も多くあります。
ただ、その種類も豊富で、日本だけでも、
47種のマダニが生息しているのです。
大きいものだと、3mm以上あり、
肉眼でもはっきり見ることができます。
マダニは生き物の血を吸う!
マダニにはいろんな種類がいて、
普段は野山や草むらに生息しています。
哺乳類が出す二酸化炭素の匂いや体温、
振動に反応して、生き物に飛び移ります。
マダニに噛まれた時の症状は?
蚊などは、動物の皮膚を刺して血をすいますが、
マダニは生き物に噛み付いて血を吸います。
噛み付いた後、セメントのような分泌物を出して、
噛み付いた皮膚の周りを固めて、血を吸い続けます。
なので、マダニに噛まれたときは、
突っついても引っ張ってもなかなか抜けません。
長いときは6日~10日ほど吸い続けて、
豆粒ほどの大きさまで膨れます。
限界になったら、「ポロッ」と取れて、
子供を大量に残します。
人間も噛まれることがあり、
「なにかデキモノが出来たかな?」
と思ったら、足が生えていて、
「マダニだった!」ということがあるのです。
症状としては、噛まれたところがチクチク痛み、
しばらくすると勝手に「ポロッ」と取れるので、
それとともに痛みもなくなります。
だだし・・・・
噛まれたダニの種類によっては、
それだけでは済まないことがあるのです!
SFTSウイルスを含むことも!
数多くいるマダニの種類のうち、
フタトゲチマダニやタカサゴキララマダニなど、
特定のマダニはがSFTSウイルスを媒介することがあります。
これが、ニュースでも話題になった、殺人ダニのことで、
2013年には、40人が発病して13名の方が亡くなりました。
SFTSは、重症熱性血小板減少症候群というウイルスの名前で
2009年に中国で初めて感染が確認されました。
それが、2013年になって日本でも発見されたのです。
マダニを詳しく調べてみると、タカサゴキララマダニ、
フタトゲチマダニ、キチマダニ、オオトゲチマダニ、
ヒゲナガチマダニ等から、SFTSウイルス遺伝子が検出さました。
ただし、ウイルスの保有率は5~15%程度と
マダニの種類により違いがあったようです。
SFTSウイルスに感染すると?
SFTSウイルスに感染すると
1~2週間ほどの潜伏期間を経て、発熱、嘔吐、下痢などの
消化器官に異常がみられるようになります。
体がだるくなり、39度を超える高熱が続き、重傷になると、
意識障害や呼吸不全、下血などの出血症状が出たりすることがあり、
最悪の場合、死に至ることもあります。
ワクチンなどの確立した治療方法はなく、いったんかかってしまうと
致死率が30%と非常に高いのが特徴です。
マダニに噛まれないようにするには?
マダニは主に草むらや藪に潜んでいます。
動物から人間に飛び移ることもあるので、
犬の散歩の後などは注意が必要です。
マダニが生息する地域に入るときには、長袖長ズボン、
帽子や手袋を着用して、肌を見せないようにすることが大切です。
また、虫除けスプレーも有効です。
万が一、皮膚に付着していた場合、
無理に取るとマダニの体の一部が皮膚に残ってしまいます。
なので慌てて引っぺがさないで、
医療機関で治療するほうが賢明なのです。
まとめ
今回は、マダニに噛まれた時の感染症の症状、
SFTSウイルスについて紹介しました。
今回話題になったことで、殺人ダニとして、
「マダニ怖い!」という話になりましたが、
殺人ダニが生まれた!というよりは、
古来より日本にあった状況なのでしょう。
改めて「こういうウイルスがある」というのが、
明るみになっただけで、死者が急増するわけではありません。
予防することはもちろん大切ですが、
そんなにむやみに怖がることはないかな、と思います。
インフルエンザや、ノロウイルスなど、
流行る病気のほうがよっぽど怖いですよね(^^;
マダニに噛まれた場合は、念のために病院に
言ったほうがよさそうですが、
確立的には、山でマダニに気をつけるよりは、
普段から交通事故に気をつけたほうがよさそうです。
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