枚挙にいとまがないの使い方とは?語源や用例もみてみよう
「こういった事件は枚挙にいとまがない」
このような言い方をすることがあります。
ここでいう「枚挙」とはなんのことをいうでしょうか。
いとまがないも、よく分かりませんよね。
この言い回しにはどういった意味があり、
何をあらわしているのでしょう。
枚挙にいとまがないはなんとなくうんざりしたニュアンスで
使われることが多いように思います。
ポジティブな意味でも使うことはあるのでしょうか。
と、いうことで!
今回は「枚挙にいとまがない」の使い方や語源についてまとめました。
分かりやすく実際の用例もチェックしていきましょう。
枚挙にいとまがないの意味
まずは、基本的な意味からみてきましょう。
- 枚挙にいとまがないの意味
数え上げるときりがないこと。
数えられないほどにたくさんあること。
枚挙というのは数え上げるという意味です。
そしていとまがないの「いとま」は「暇」と書きます。
つまり、
とても忙しい。
それほどに数がたくさんある。
という意味になります。
使い方と用例について
では実際に「枚挙にいとまがない」を使った例文を紹介していきましょう。
枚挙にいとまがないという言葉は数が多すぎてきりがない場合に使います。
- 例文
1.
「この村は昔から水量が多く、流失、床下浸水、堤防決壊などの被害は枚挙にいとまがない」
2.
「あの男の悪事は枚挙にいとまがないほどあるが、死亡した今となってはどうしようもない
3.
「これは近年人気のゲームアプリで、参加ユーザーの数は枚挙にいとまがない」
4.
「会社一の美人である彼女をデートに誘いたい男は枚挙にいとまがないほどだ」
5.
「この会社の問題点は枚挙にいとまがないほどある」
6.
「被害届もたくさんありこの手の事件数は枚挙にいとまがない」
このような使い方をします。
「1.」や「2.」のように悪い意味で使うこともあれば、
「3.」や「4.」のように良い意味で使うこともあります。
暇がない、忙しいという意味を含んでいるのでネガティブなイメージがありますが、悪いことや問題点の数に対してだけ使うわけではなく、うれしいことや楽しいこと、おめでたいことの数が多い場合にも使います。
語源について
この言葉については特に故事成語というわけではなく、
中国に由来があるわけでもありません。
ではいつ頃から使われている言葉なのでしょうか。
「枚挙にいとまがない」
という言葉の発祥は不明ですが、江戸時代の文献を見るとすでに
「枚挙」
という言葉が出てきます。
また、暇(ひま)を「いとま」と呼んでいたのも昔であり、
帰ることを「お暇(いとま)します」と言ったり、
離縁することを「暇(いとま)を出す」という言い方をしていました。
それを鑑みるとかなり昔から使われていた言葉と考えられます。
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まとめ
今回は「枚挙にいとまがない」の意味や使い方について紹介しました。
普段の生活で「枚挙」を使うことあまりないので
あまりピンときませんが、枚挙は数え上げるという意味です。
「いとまがない」
は暇がない、忙しいという意味ですが、
「暇(いとま)」
という言葉には休暇、辞職、離婚、喪に服すなどいろいろな意味合いがあります。
年配の人は暇という言葉を使う人も多いので、
覚えておくと良いですね。
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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