宝の持ち腐れのような状態とは?使い方や似た言い回しの類義語もチェック!
「宝の持ち腐れ。」
よく職場などで能力は高いのに、
目立たなくてもったいないな~、
なんて人がいる場合にこんな言葉を使うことがあります。
何となく「宝が腐る」というイメージから
良くない意味合い
というのは伝わってきますが、
正確にはどんな状態のことを言うのでしょうか。
また宝というのは物ですが、
人に対しても使う言葉なのでしょうか。
その場合は失礼にならないのでしょうか。
詳しい使い方などちょっと気になりますよね。
と、いうことで!
今回はこのことわざの意味や使い方についてまとめました。
同じ意味で使われている類語などもチェックしていきますよ!
宝の持ち腐れの意味
まずはこのことばの基本的な意味をみてみましょう。
- 「宝の持ち腐れ」の意味
1.
役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくこと。
2.
優れた才能・手腕がありながら発揮することがないこと。
2つの意味がでてきましたね!
宝というのは価値のあるものを指しています。
それを所有していながら使い道を知らなかったり出し惜しみして、けっきょく役立てず腐れせてしまうということから「宝の持ち腐れ」というようになりました。
最初の「1」意味は何となく分かりますよね。
せっかくの良いものを持っているのに使わないでしまったままにしてしまう状態というのは、けっこうあります。
しかし「2」のように人に対してや、才能・能力に対して使うこともあるようですね。
似た意味のことわざは?
「宝の持ち腐れ」と同じ意味で使われていることわざを紹介していきましょう。
猫に小判
どんなに価値のあるものであってもその価値の分からない者にとっては何の意味もなさない、という意味のことわざです。
「宝の持ち腐れ」とは少し違いますが、どんなに価値のあるものでも置かれる状況によっては台無しになるという意味は共通していますね。
馬の耳に念仏
お坊さんのためになる説法や念仏も馬にしたところで意味がない、ということから値打ちの分からない者に何を言っても聞き流すだけという意味のことわざです。
これもせっかく価値のあるものであっても相手や状況によっては意味をなさないという部分は「宝の持ち腐れ」と似ていますね。
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使い方について
では実際に例文を用いて「宝の持ち腐れ」を使っていきましょう。
- 例文
「留学経験があるというから雇用を決定したのに、海外事業部に所属させないなんて宝の持ち腐れだよ」
「甲子園で優勝するほどの実力があるのにプロ野球選手にならないなんて宝の持ち腐れじゃないか」
「せっかく先輩が今までの試験のノートをすべてくれたのに、それを使わないなんて宝の持ち腐れというやつだ」
最初の例文は仕事の環境や能力についての「宝の持ち腐れ」をあらわしていて、次の例文は本人の能力と力量をあらわしています。
どちらも「優れた才能・手腕がありながら発揮することがないこと」をあらわしているので「2」の意味で使っていますね。
最後の例文は物に対しての「宝の持ち腐れ」なので「1」の意味となります。
四字熟語で言うと?
「宝の持ち腐れ」を四字熟語に変えた場合はどうなるのでしょうか。
空藏美玉
中国のことわざですね。
ちょっと読めないですよね~。
これは「kōng cáng měi yù」と発音します。
日本語風にいうと、「こんかんめいよう」でしょうか。
意味を見ると、
と出ています。
日本語に直すと、
「よい物やすぐれた才能を持っていながら,それを十分活用できないでいること」
という意味になります。
おお!
「宝の持ち腐れ」とほぼ同じ意味ですね。
(^^
中国にも同じ意味で使われている言葉があったんですね~。
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まとめ
今回は「宝の持ち腐れ」の意味や使い方をまとめてみました。
役に立つ物を持ちながら使わないでしまっておくことを意味していますが、才能や力量に対しても使うことがあるようです。
確かにせっかく良いものを買ったのに、
「汚れたら嫌だから」
「壊れたら困るから」
と思ってしまい、しまったままになっていることって多いですよね。
ものや能力を大切にするのは良いことですが、
出し惜しみ過ぎも考えものですよね。
(^^;
今回は以上です。
ご参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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