ケレン味の意味!アニメや映画でたまに使われるケレンの表現の意図は?
アニメや映画の批評などでよく「ケレン味」って言葉を使いますよね。
ケレンって一体どういう意味なのでしょう?
たとえば、
- 「この作品はケレン味がある」
「ケレン味たっぷりだね」
みたいな使い方をよく聞きます。
おそらく内容についての意見だと思うのですが、
イマイチ正確な意味が分からなかったり。
(^^;
今回はケレン味の意味について紹介していきましょう。
使用例などあわせて紹介していきたいと思います。
(^^ゞ
ケレン味の意味とは?
ケレン味とは、
はったりを利かせたり、ごまかしたりすること
をいいます。
古くから日本で使われている言葉であり、江戸時代歌舞伎や人形浄瑠璃での大技や奇抜な演出、早替わり、宙乗りなどの仕掛けを「外連(けれん)」と呼んだことから一般に広まりました。
もともとは、
といった意味合いが強い言葉でしたが、演劇用語として一般に広まるにつれて、
のようなポジティブな意味合いに変わりました。
現代では映画評論家や批評家などが作品を説明する際によく用いる言葉となり、アニメーションの技巧を褒める言葉としても使われています。
「ケレン味」の使用例
具体的にケレン味という言葉の使用例を紹介していきましょう。
ケレン味のない
ごまかしや、はったりがないという意味で
- 「あの人の文章ってケレン味がないよね」
「実直でケレンミのない印象を受ける」
のように用います。
嘘偽りがない、俗受けをねらったいやらしさがない、素直な、という意味合いで使うので褒め言葉として使うことが多いです。
しかし「素直過ぎて面白みに欠ける」などの使い方がないとも限らないので前後の文章が肝心になってくるでしょう。
ケレン味あふれる
直訳すると、はったりやごまかしにあふれている、というややネガティブな意味になってしまいますが、舞台や役者に対しての言葉であれば、
- 「意表をつく展開にあふれていて飽きさせない!」
「あの役者は人を惹き付ける魅力にあふれているね」
という褒め言葉として用いることもあります。
舞台の評論や宣伝文などで、
など書かれている場合は粋な舞台であったと褒めていることが多いでしょう。
ケレン味たっぷり
意味合いとしてはケレン味あふれると同様です。
「彼らのコントはケレン味たっぷりでやや大げさだね」
のように使います。
大げさ、芝居掛かった、わざとらしいというニュアンスもありますが、アニメーションの世界などで使う場合は、
視覚に訴えた作品
誇張表現が多い
という意味もあるようです。
まとめ
今回はケレン味の意味と使い方について紹介しました。
はったりやごまかしと聞くと悪口だと思ってしまいますが、業界によっては褒め言葉として使われることもあるんですね。
歌舞伎、映画、アニメーション、それぞれの業界の中でも微妙なニュアンスの違いがあるようなので覚えておきたいですね。
今回は以上です。
参考になりましたら幸いです。
(*゚ー゚*)ノ
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